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続き(9)

投稿者: thunnus_thynnus_mejimaguro 投稿日時: 2003/06/05 20:49 投稿番号: [2010 / 62227]
  D.結論

1.実態調査結果

鯨類由来食品の原料となる鯨種について各部位の有害物質の汚染状況を調べたところ、捕獲調査(調査捕鯨)で捕獲されているヒゲクジラでは、一部をのぞき、総水銀、メチル水銀及びPCB濃度はともに低く、特に、一般市場にも多く流通している南極海ミンククジラは、どの部位をとっても、規制値の10分の1以下である傾向を示していた。
一方、小型捕鯨やイルカ漁業が対象としているハクジラ類(ツチクジラやイシイルカ、コビレゴンドウなど)やマッコウクジラは、脂皮では主にPCBが、筋肉では主に水銀がともに高く蓄積されており、これらは、昭和47年から48年に定められた暫定的規制値を大きく上回っていることが確認された。
  また、一般市場に流通している鯨類由来食品の調査により、現在店頭展示されている同商品の大半(50%以上)が南極海のミンククジラであり、これらの食品中のPCBや水銀濃度も低いことが明らかとなった。PCB及び水銀の蓄積量は、鯨種や海域によって異なっていることから、前記したように市場流通食品に鯨種の正確な表示がなされていない(正確な表示は全体の16〜25%)ことは、消費者への情報提供の面から支障があり、今後の正確な表示の徹底が図られる必要があろう。

2.鯨類由来食品の原料32試料及びその加工品及び試験品47試料について、それらに残留するPCB及び水銀(総水銀、メチル水銀)を調査した。
  南極海ミンククジラの尾羽と畝須、並びにその加工品であるオバイケとベーコンは、原料加工品ともに、PCBや水銀の暫定的規制値を大きく下回っていた。
  その他の原料中のPCB濃度は、北西太平洋のミンククジラやマッコウクジラの原料の中には暫定的規制値を超える試料が認められた。また、総水銀及びメチル水銀濃度はツチクジラ赤肉及びマッコウクジラの赤肉で規制値を上回っていた。
一方,加工品では、北西太平洋ミンククジラのベーコンや塩蔵皮でPCBが、またツチクジラのタレやマッコウクジラのコロ、ニタリクジラのマメで水銀が規制値を上回っていた(ニタリクジラのマメはメチル水銀が暫定的規制値を下回っていたため、規制以下と判断された)。
  PCBの除去については、脂肪分を流失させる加工法、特にサラシ加工が有効であることが分かった。一方、水銀については、現在の加工法の中には有効なものが認められなかった。水銀についてはシステインによる脱水銀の方法のあることが報告されていることから、同溶液を用いた水銀除去実験を行ったところ、この方法が有効であることが分かった。しかしながら、食品添加物としてのシステイン溶液の使用には現在のところ、制限があり、同方法を実際に適用するためには、所定の検査等を受ける必要がある。

3.食品衛生上の問題点について(摂取可能量の計算)

  水銀の暫定的耐容摂取量は35.5μg/人/日であり、わが国における通常の食品からの水銀の摂取量は厚生科学研究の1995〜1999年の平均値では9.0μg/人/日であることから、水銀摂取が可能な余裕量は26.5μg/人/日となる。従って、本研究の調査結果から、南極海ミンククジラの場合筋肉の水銀の平均濃度は0.027μg/gであるから、摂取可能な南極海ミンククジラの筋肉量は981gとなる。また北西太洋ミンククジラの筋肉の水銀濃度は平均0.20μg/gであるから、摂取可能な筋肉量は132gとなる。一方、ニタリクジラの筋肉の平均水銀濃度は0.05μg/gであるから、摂取可能な筋肉量は530gとなる。よって、ミンククジラ等低汚染鯨赤肉の摂取は1日約100g以内にすれば毎日食べ続けた場合においても耐容摂取量内におさまることになる。
  PCBの暫定的耐容摂取量は250μg/人/日であり、わが国における通常の食品からのPCBの摂取量は同様の調査で平均値が1.1μg/人/日であることから、PCB摂取が可能な余裕量は248.9μg/人/日となる。従って、本研究の調査結果から、北西太平洋のミンククジラの脂皮中の平均PCB濃度は1.8μg/gであるから、摂取可能なこのミンククジラの脂皮量は138gとなる。またツチクジラの場合は平均PCB濃度が7.1μg/gであり、摂取可能量は35gとなる。バンドウイルカ、イシイルカ、コビレゴンドウの場合は平均濃度が21、5.2、8.0μg/gであることから、摂取可能な量は12g、48g、31gとなる。よって、PCB汚染濃度が2μg/g以下の汚染の鯨脂皮の摂取は1日約100g以内、5μg/g以上の高汚染の鯨脂皮の摂取は10〜50g以下にすれば毎日食べ続けた場合においても耐容摂取量内におさまることになる。
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