続き(7)
投稿者: thunnus_thynnus_mejimaguro 投稿日時: 2003/06/05 20:47 投稿番号: [2008 / 62227]
【今後の課題】
以上の実態分析から、今後以下の点を検討すべきと考えられる: (1) 鯨種、生産物の部位、海域による汚染物質の蓄積度は異なっており、消費者が種類、海域、臓器を認識できるようなラベル表示の導入。
(2) それらを消費者が判断できるバックグランド情報を与える。科学的分析の次第によっては、摂食頭指導等を含む指導も盛り込む。
(3) しかし、摂食指導等規制を強化する場合には、事前に伝統的鯨食地域における、鯨種臓器別摂取量と病理学的調査を実施することが必要。
鯨類関連漁業は、資源科学的な事実ではなく、政治上の問題や過激な動物愛護や環境運動の標的として過剰な批判にさらされてきた歴史もあり、通常の食料源生産産業に比べ、環境団体の攻撃対象とされやすく、イメージが先行しやすい体質を持っている。従って、鯨類関連漁業は潜在的にイメージや風評に弱い体質があり、どのような摂食規制をとるにせよ、業界が受ける打撃は大きく、規制もしくは批判イメージが過度の場合には業界が壊滅することも覚悟しておく必要がある。従って、安全性の基準設定は、十分に科学的であり且つ妥当、そして、生産者自らも納得する科学的な根拠に立脚することが望まれる。
4.2 水銀・PCBの毒性と栄養条件との相互関係及び望ましい献立作成の研究
食品成分表では肉類に分類される鯨は、食物としてのメリットとデメリットの両者及び含まれる環境汚染物の体内動態を十分理解してから食品として利用するべきである。即ち、鯨食のメリットは、鯨肉が高蛋白質、低脂肪で、アミノ酸スコアも高く、低アレルギーであることも知られ、またメタロチオネイン合成に必要な含硫アミノ酸が多いことである。さらにその脂質は低コレステロールで、不飽和脂肪酸が多く含まれ必須脂肪酸も多く、鉄含量も高い。一方、鯨食のデメリットは、まず水銀汚染であり、プランクトン食のヒゲ鯨類(ミンククジラ、ニタリクジラ等)では内臓を除いて水銀含量は低いが、魚を食べる歯鯨類(マッコウクジラ、イルカ等)では水銀含量が高くなっている。従ってミンククジラ等ではそれらの内臓以外は食べても問題はないと推察される。一方メチル水銀についてはその生体内代謝に関連した食品成分が知られており、フィチン酸は吸収阻害、セレン及びメタロチオネインは毒性発現を抑制する。第2のデメリットであるPCB汚染は、脂肪含量の多いクジラの皮脂で高く、赤肉では少なくなっている。PCBの動態に関連した食品成分として,VA、VC、高アミノ酸スコア、飽和脂肪酸の多い植物油が毒性発現の抑制に役立っている。また食物繊維やクロロフィルはPCBの吸着排泄を促進している。
そこでこれら鯨肉の特徴を生かし、PCBやメチル水銀の吸収を阻害し、また毒性発現を抑制する栄養素等を含む食品と組み合わせて摂取することにより、鯨肉食による環境汚染物の健康へのリスクを低減させるための献立(環境汚染対策メニュー)を考案した。例として、鯨の三色揚げ、鯨汁、ガーリックソテー、鯨のたたき、鯨のカルパッチョ、鯨の八幡巻き、鯨の冷しゃぶ、鯨と豆のサラダ等のメニューを作成した。
以上の実態分析から、今後以下の点を検討すべきと考えられる: (1) 鯨種、生産物の部位、海域による汚染物質の蓄積度は異なっており、消費者が種類、海域、臓器を認識できるようなラベル表示の導入。
(2) それらを消費者が判断できるバックグランド情報を与える。科学的分析の次第によっては、摂食頭指導等を含む指導も盛り込む。
(3) しかし、摂食指導等規制を強化する場合には、事前に伝統的鯨食地域における、鯨種臓器別摂取量と病理学的調査を実施することが必要。
鯨類関連漁業は、資源科学的な事実ではなく、政治上の問題や過激な動物愛護や環境運動の標的として過剰な批判にさらされてきた歴史もあり、通常の食料源生産産業に比べ、環境団体の攻撃対象とされやすく、イメージが先行しやすい体質を持っている。従って、鯨類関連漁業は潜在的にイメージや風評に弱い体質があり、どのような摂食規制をとるにせよ、業界が受ける打撃は大きく、規制もしくは批判イメージが過度の場合には業界が壊滅することも覚悟しておく必要がある。従って、安全性の基準設定は、十分に科学的であり且つ妥当、そして、生産者自らも納得する科学的な根拠に立脚することが望まれる。
4.2 水銀・PCBの毒性と栄養条件との相互関係及び望ましい献立作成の研究
食品成分表では肉類に分類される鯨は、食物としてのメリットとデメリットの両者及び含まれる環境汚染物の体内動態を十分理解してから食品として利用するべきである。即ち、鯨食のメリットは、鯨肉が高蛋白質、低脂肪で、アミノ酸スコアも高く、低アレルギーであることも知られ、またメタロチオネイン合成に必要な含硫アミノ酸が多いことである。さらにその脂質は低コレステロールで、不飽和脂肪酸が多く含まれ必須脂肪酸も多く、鉄含量も高い。一方、鯨食のデメリットは、まず水銀汚染であり、プランクトン食のヒゲ鯨類(ミンククジラ、ニタリクジラ等)では内臓を除いて水銀含量は低いが、魚を食べる歯鯨類(マッコウクジラ、イルカ等)では水銀含量が高くなっている。従ってミンククジラ等ではそれらの内臓以外は食べても問題はないと推察される。一方メチル水銀についてはその生体内代謝に関連した食品成分が知られており、フィチン酸は吸収阻害、セレン及びメタロチオネインは毒性発現を抑制する。第2のデメリットであるPCB汚染は、脂肪含量の多いクジラの皮脂で高く、赤肉では少なくなっている。PCBの動態に関連した食品成分として,VA、VC、高アミノ酸スコア、飽和脂肪酸の多い植物油が毒性発現の抑制に役立っている。また食物繊維やクロロフィルはPCBの吸着排泄を促進している。
そこでこれら鯨肉の特徴を生かし、PCBやメチル水銀の吸収を阻害し、また毒性発現を抑制する栄養素等を含む食品と組み合わせて摂取することにより、鯨肉食による環境汚染物の健康へのリスクを低減させるための献立(環境汚染対策メニュー)を考案した。例として、鯨の三色揚げ、鯨汁、ガーリックソテー、鯨のたたき、鯨のカルパッチョ、鯨の八幡巻き、鯨の冷しゃぶ、鯨と豆のサラダ等のメニューを作成した。
これは メッセージ 2007 (thunnus_thynnus_mejimaguro さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa_1/2008.html