ふとよぎる偽りの合意②
投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2003/10/12 02:34 投稿番号: [89852 / 232612]
92年1月にIAEAと北朝鮮の間で、核査察を受け入れる「保護措置協定」に調印しています。
ところが北朝鮮はこの協定に署名したものの、査察の受け入れはすぐには実現しなかった。
「北朝鮮の戦略では約束と実行は、別である。これは別に違法なことではない、というのが北朝鮮の理解だ。協定に調印しても、核査察のやり方は対象になる国と協議しなければならないからだ。査察の実施を、交渉の新たな駆け引きの「カード」として使うのである。「保護措置協定」には署名するが査察は受け入れない、というのは形式主義的な対応である。これは社会主義官僚と儒教文化による形式主義が生み出した行動様式である。北朝鮮外交のこの徹底した「形式」は、外交交渉の基本戦力である。」
(以上、重村智計「北朝鮮の外交戦力」から)
私的意見ですが、今回の多国間協議において、北朝鮮は国と体制の継続のために、可能な限り最大のものを得ようと対応していると思います。
それは94年の米朝合意と同様なものかと思っています。
(核開発中止によって年間50万トンの重油を手にすることができたのは、北朝鮮の大勝利だったでしょう。)
仮に、北が「核放棄の宣言」→食糧・エネルギーの援助
までいき、次の段階である、「核査察・核放棄の段階」では、必ず新たな問題を持ち出しカードとして使い、時間を長引かせる。核の放棄断行まではとても不可能とみています。
理由:北朝鮮の核・ミサイルの固執は非常に高いと思う。
もう一つ疑問なのは、米朝間ばかりでなく、北−多国間と言われている「不可侵の約束」です。日本にとって、そんなものは拉致問題、大量破壊兵器の問題が解決つかないうちに、あるいは国交正常化しないうちに約束できるのでしょうか。
さらには、日米安保条約との矛盾も出てきますが、
まあ、米国も十分承知の上でしょう。
ただし、ブッシュ大統領も対北朝鮮で成果を出さないと、イラクもパレスチナもボロボロになっていて、外交で得点を稼ぎたい事情もあります。
仮に多国間交渉が進んでも、日本としては「拉致問題の解決」「大量破壊兵器の放棄」がないと国交正常化→本格的経済援助
をしない原則を貫けばよいと思います。
6カ国協議がまとまる可能性は50%程度とみていますが、時間がかかりそうですね。
仮にまとまっても「偽りの合意」でしょうか。
国連安保常任理事国の3カ国が入っているのですから、そんなことはないと思いますが。
これは メッセージ 89850 (sofiansky2003 さん)への返信です.
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