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 空母は対中国の戦略兵器1

投稿者: inakamonodemisawa 投稿日時: 2003/08/31 23:59 投稿番号: [84632 / 232612]
http://www.glocomnet.or.jp/okazaki-inst/kawamura-inst/sapioall.kawamura.html

中国海軍の空母建造計画と日本の空母政策
(全   文)
(SAPIO   2000年3月22日号   24-26頁掲載)
川村純彦


サブタイトル:
洋上防衛米空母のアジア配備が激減している今、シーレーンを守るにはこれしかない

タイトル:
2015年中国空母出現に備え日本も防衛型空母を持つべきだ

川村純彦(元海将補)   +   伊藤靖之構成

  2000年の年明け早々、中国が航空母艦の建造に初めて着手するというニュー スが報じられた。香港紙によると、約43億人民元(550億円)を投じ、4万8000 トン級の軽空母を建造する計画とか。2003年に進水、2005年前後には正式配備されるという。中国政府は否定しているが、かねてから専門家の間で推測されているように、中国海軍によるの空母配備が実現すると、周辺地域の軍事バランスに大きな衝撃を与えることは必至だ。そのときに備え、日本はどのように対処したらいいのか。 それには、日本も空母を持つべきだという意見がある。元海将補で軍事アナリストの川村純彦氏に日本が空母を持つ必要性について聞いた。



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  1980年代以降、中国海軍は海軍力の整備を積極的に推し進めている。戦略の柱は、周辺海域における敵の介入を阻止する能力、つまり、海洋拒否(シー・デナイアル )能力の整備と、広い海洋における自国権益の擁護の2つ。その結果として航空母艦(空母)を中核とする機動部隊を保有しようとしている可能性は高い。では、中国海軍は、空母に対してどのような役割を期待しているのか。 今のところの専門家の意見では、中国が保有を目指す空母は現時点での技術力から考えても、有事において、強大なアメリカの空母機動部隊との直接対決では勝算が全くないと考えられている。何故なら、中国の空母は、陸上基地の航空機によるエアカバ ーの下で、他の艦艇と一体となって動くことを主眼としていると考えられるからだ。そのため行動範囲も沿岸海域に限られるだろう。   一方で、中国はアメリカとの軍事対決を慎重に避けつつ、平時においては機会があるごとに、近隣諸国への圧力を加える道具として空母を使用する。そうしながら、しだいに海軍力を増強していき、米海軍と渡り合えるだけの戦力を造り上げていくだろう。

  この観点から、中国が考えている空母の任務は次の4点だといえる。

1、周辺海域における敵の海洋使用の拒否。

2、海洋資源確保のための海洋権益の擁護。

3、SSBN(弾道ミサイル搭載原子力潜水艦)の防護など、核抑止力の保護。

4、政治大国のシンボルとしての空母。

  空母の持つ能力について、中国海軍の認識を示す一例として、解放軍報の中に次のような一文がある。

「40機搭載の空母1隻の持つ空中支援能力は、陸上基地の戦闘機200〜800機分に匹敵し、また、空母が率いる1個機動部隊がコントロールしうる海域は、駆逐艦だ けで編成した部隊の50倍の広さに該当する」

  中国は空母の能力を極めて高く評価しているということだ。

  中国の空母建造については、1987年4月、中国海軍航空部隊が中国北部の基地で、特設の模擬空母甲板を用いて、初めて発着艦訓練を行ったという情報を初めとしてさまざまに伝えられてきた。93年には、在マカオの中国系会社がウクライナから、未完成の空母ワリヤーグをスクラップにすることを前提として購入した。中国南部の会社 も、退役した空母ミンスクを娯楽施設にするという名目で、ロシアから購入している 。この背景には、購入した空母を解体して技術情報を得ようとする中国海軍の動きが あったのではないかとみられている。
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