重村智計のこと4
投稿者: sofiansky2003 投稿日時: 2003/08/05 21:29 投稿番号: [81474 / 232612]
<第2:北朝鮮を理解するための理論>
ここら辺が、重村智計のオリジナルであり、彼の存在感があるところである。
「北朝鮮を理解する原則は、まず北朝鮮の価値観と伝統に従って、その言動を分析することである。どんな国でも、その国の伝統や価値観に基づいたシステムが生れ、一定の行動様式が存在する。例えば、日本の天皇制や日本型の政治は、他の国ではなかなか理解できないだろう。
同じように北朝鮮の行動や主張を日本的な基準に合わせると、間違った判断を下しやすい。」
(「最新・北朝鮮データブック」から)
彼が導き出した北朝鮮を理解する理論(以下、「同著」から)
1. 儒教社会主義理論=儒教的価値観を政治に利用し、金日成主席、金正日総書記を国家の父親とする「主体思想」を徹底させた。この儒教的支配と、秘密警察などを使う社会主義システムを活用した国家である。
2. 振り子外交論=北朝鮮の外交の基本である。中ソ間はもとより日米韓三国の間を振り子のように揺れ動く外交で、お互いを分断し競わせるという戦術である。
3. 北朝鮮は、工作国家であった。「南朝鮮革命」という統一戦略を支え実行したのは、複数の工作機関であった。こうした工作機関が、日本人拉致を実行した。
4. 軍事国家論=1998年の憲法改正で、「国防委員会」が全権を握る「軍優先国家」に変わった。党の優位が崩れ、軍の優位があきらかになった。
5. 南北対話のセオリー=北朝鮮は米中関係が変化したり、国際政治が激変し困難な立場に追い込まれると、南北対話に応じる。
6. みなしの理論=北朝鮮は南北対話再開や交渉で譲歩せざるをえないときは、「相手が(北朝鮮の)提案を受け入れた」と「みなし」で合意すを表明する。
北朝鮮の外交戦略と戦術(以下「北朝鮮の外交戦略」から)
① 大国の影響力を競わせお互いに牽制させ自主路線を維持
② 相手を分断する「振り子外交」
③ 窮地脱出には南北対話を利用
④ 自国に相手を招き入れ大歓迎のうえ交渉の主導権を握る
⑤ 相手に対する脅かしと非難の攻撃
⑥ 相手の国の実力者を探し裏解決を図る
⑦ 最初の要求は最大限にハードルは高く
⑧ 交渉の冒頭では原則論を長時間演説し混乱させる
⑨ 交渉の場所や日時で返事をせず相手を不安にさせる
⑩ 一括妥結方式を求める
⑪ 予想外の演出と要求を出す
⑫ 交渉決裂の崖っぷちまで追い込み、譲歩をせまる
⑬ 相手が絶対に受け入れない提案をし交渉中断へ
⑭ 交渉決裂など失敗の責任は常に相手におしつける
⑮ 最期はみなしの論理でまとめる。
※ 「みなしの論理」とは、相手が譲歩していなくても、北朝鮮の提案を受け入れたと「みなし」て合意を演出する手法。(実質は自らも譲歩するが相手も譲歩したとして合意に至ったとする)
これは メッセージ 81468 (sofiansky2003 さん)への返信です.
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