小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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核拡散防止の論文

投稿者: ahoahoahocha6 投稿日時: 2003/05/02 00:38 投稿番号: [66009 / 232612]
http://www.glocomnet.or.jp/okazaki-inst/hoshuyama.tmd.html

核兵器は張り子の虎?

  わが国では、核兵器は張り子の虎と言われたり、米ソの核兵器削減交渉、NPT,CTBTの調印などで、その戦略的、国際政治的価値が低下しているとする、楽観的な見方がある。これらに対し、今回の印・パの核実験とその後の国際社会の行動は、これら条約等の実態が欺瞞に満ちたものであること、核兵器への信仰が生き続けていること、世界はこの両国の行動に直面し、誰もなす術を知ら ないこと等を明白にした。

  これらは、国際社会が、綺麗な言葉の横行とは別に、複雑な動因を持ち、不安定な要素を孕み、考えたくないことも起こる可能性があることを改めて実証し、 貴重な教訓をもたらしている。これらの教訓を踏まえて国家の経営を行うのが、 国政の第一義であり、防衛・安全保障の基本であることも世界の常識である。   しかし、日本ではこれらを忘れた発言がなお続いている。例えば、冷戦の終結により、理念や言葉の力(ワード・パワ−)が世界を動かす時代に入っている等 とし、防衛努力に水をさしたり、近年の沖縄の基地問題に関連しては、米軍の駐留は今世紀末で消滅させる、常時駐留なき安全保障体制を選択する、安保対話や 信頼醸成措置を充実しアジア多国間安保構想を推進して基地を削減する、等といった、その実現可能性と有効性を論議もしない甘い発言が見られる。   最近の「日米防衛協力のための指針」論議では、過去数十年にわたって注意深 く明確に事態の性格に着目して定義し用いてきている「日本周辺地域における事 態で日本の平和と安全に重要な影響を与える場合(周辺事態)」を巡って、「これに台湾等が含まれる」とか「含まれない」とか、地理的なものでは「ない」と か「ある」とか、他国の言動に振り回されたり、「自動参戦装置」とか、「事前協議制度はあっても、機能しないのではないか」などと、国政の担当者としての 自覚のない論議も見られる。

  華麗な言葉や条約の裏に隠された、世界の力の構造、安全保障体制なりの実態 を踏まえて、日米安保条約などが果たしている“平和と繁栄の維持向上装置”、“参戦事態予防装置”としての機能を向上させるための論議は少ない。これらは、日本国民を惑わせる、無責任な言動と言わざるを得ない。   東西冷戦終結の頃から確かに世界規模の戦争は遠のいた。ヨーロッパでは軍縮 が進められている。しかし、現在もなお、世界では8000億ドル( 110兆円)以上の軍事費が投じられ、現役2300万、予備役1000万以上の軍人がいると、推算できる。これは、冷戦期の80%位に縮減されただけにすぎない。米ソや欧州諸国が大 きく減少していることを考えれば、特にアジアでは増強、近代化が続いている。 小型、高性能兵器などの拡散も進んでいる。   今回の印・パの核実験は、国連や米国を中心とする現在の世界の秩序維持能力が及びにくい地域が、中東、南アジア、東南アジア、東アジアであることを、明白にした。また、これらが、西欧文 明とキリスト教を中心とするとも言える現在の世界秩序に対して、後進・貧困、 宗教、皮膚の色などをもって、挑戦している側面を含んでいることも見落とせない。宗教、民族等の対立や感情が絡むとき、その調整・解決が容易でないこと は、歴史の教えるところである。

  こういう中で、超大国、米国は、なお、世界の3分の1近い軍事費を、サミット諸国の約半分を、負担し、ズバ抜けた力を持ち、全世界に展開し、世界の保安官・警察官(この言葉を米国人は嫌うようであるが)の役割を果たそうと努力している。しかし、その米国も、軍の合理化・削減に見られるごとく、その力の相対的低下は否めない。米国の軍事力の合理化に比例して、力のある先進諸国等の 協力、支援の増加、相応の負担、集団指導体制の充実が期待されている。   日本は、資源小国ながら世界有数の経済大国で、その繁栄の基盤は、原油とシ ーレーンの安全であるといっても過言ではない。アジア諸国の経済発展、自動車 の普及、産業需要の増加などに伴い、石油市場での競争相手は増大している。わが国への原油の重要な輸送ルート上、海底資源の豊富な地域、南シナ海、南沙群 島等への中国の進出に続き、インド洋も不安定性を増している。   こういう中で、米国、中国、ロシアに囲まれた日本の生き方は、過去に不幸な歴史をもつ朝鮮半島等との付き合い方と共に大変難しい。国連は力がない。安保 理の改革が論議されているが、常任理事国や拒否権を持つ国が増えれば、適時・適切な意思決定ができなくなる、安全保障機能を果たせなくなる懸念さえある。
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