小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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Re: ウルトラダラー(2/2)

投稿者: komash0427 投稿日時: 2006/03/26 23:32 投稿番号: [227393 / 232612]
さらに中国の軍事的な思惑として(以下本文を引用)、

――――――――――――――――――――――――
  「朝鮮半島で軍事衝突が起きても、米中両国は直接戦火を交えるような愚は犯さないでしょう。もはやそこには死活的な国益がかかっていないからです。その一方で、台湾が独立に傾けば、中国の人民解放軍は迷わず台湾海峡を渡ろうとするでしょう。台湾独立を座視するような指導者はだれも政権を維持できないからです。これに対してアメリカも台湾を防衛するため第七艦隊を差し向けざるをえず、米中は激突することになる」

  高遠(官房副長官:対北朝鮮強硬派)は立ち上がって、壁に貼ってある世界地図の台湾を指していった。

  「台湾海峡は超大国が激突する超大国が激突するグローバルな戦争の危機を孕んでいます。しかし、朝鮮半島の危機はしょせんはリージョナルな紛争にとどまるでしょう」

  スティーブン(小説の主人公)は高遠の真意をつかみかねるといった表情を見せた。

  「高遠さんは、ウルトラ・ダラーの出現から巡航ミサイル売買にいたる一連の出来事に、この台湾ファクターが影を落としている、そうみているのですか」

  高遠の瞳に光度が増した。

  「イラク戦争でのアメリカの敗北、あえてそういいましょう。これによって、東アジアでのアメリカのプレゼンスは一層軽くなってしまいました。東アジアでのアメリカの余りに永き不在は、台湾海峡をめぐる米中の軍事バランスを狂わせようとしています。経済力を背景に中国は海・空軍事力を着々と増強し、一方のアメリカは軍事的な優位を喪いつつあるのです。そのことを誰よりもよく知り、恐れているのは、ほかならぬ台湾なのです」

  高遠は、コーヒーカップを手に尋ねた。

  「スティーブン、あなた、李登輝に会ったことは」

  スティーブンは、首を横に振った。

  「空恐ろしくなるほど読みの鋭い政治家だわ。台湾海峡をめぐるアメリカの軍事力は、相対的に低下し続けている。このギャップを埋めるには日本の軍事力をもってするほかない――これが台湾の李登輝グループの基本戦略とみていいでしょう」

  スティーブンは、核心にまっしぐらに踏み込んでいった。

  「朝鮮半島を舞台に起こっていたとみえた一連の出来事は、実は、台湾海峡を巡る米中の鞘当の序曲に過ぎなかったとおっしゃるのですか」

  高遠はゆっくり頷いた。

  「中国は、来るべき台湾海峡危機でアメリカを牽制し、優位に立つためなら、手元にあるいかなるカードを使うこともためらわないでしょう。台湾海峡に有事が持ち上がった時、日本がアメリカと台湾に加担しないようあらかじめ足かせをはめておく、それが中国の狙いなのです」

  スティーブンは、雷に打たれたように高遠の眼を覗き込んだ。

  「北朝鮮に精巧を極めた偽札を刷らせて、核弾頭を搭載できる巡航ミサイルを持たせる。それによって日本への抑止力とする――こうしたシナリオの背後に中国の意思があったというのですか」
――――――――――――――――――――――――

北朝鮮の偽ドル札の狙いが現在は巡航ミサイルの入手にあるとする説はちょっと唐突気味ですが、もし事実だとしたら今日本が進めているミサイル防衛システムなどは何の役にも立たないものとなります。

これはともかくとして、朝鮮半島を巡る日本も含めた大国の思惑に台湾という補助線を引くことでまた違った実相が浮かび上がってくるということを捉えておくことも欠かせない要素なのではないでしょうか。
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