小泉首相の訪朝と課題について☆☆☆☆☆

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ウルトラダラー(1/2)

投稿者: komash0427 投稿日時: 2006/03/26 23:32 投稿番号: [227392 / 232612]
ウルトラダラー

読んでみました。

北朝鮮によるドル札偽造の外面的な実態について国際スパイ小説タッチに描写しています。

登場するスパイはBBCの記者を装う英国情報機関員や米国財務省のシークレットサービス(通貨マフィア)などが中心。
非常に才能豊かで機知あふれる、インテリないしは貴族的なスパイを中心に展開されるインテリジェンス(情報=国家機密)の追求です。

小説ではありますが、紹介されている北朝鮮によるドル札偽造についての経緯や目的については長年の取材活動の裏づけがあるものと思われます。また英米の情報機関員の選抜についての一旦も垣間見受けられます。

場面1

1968年12月   東京・荒川
郵便局のスタンプを加工する彫刻印刷職人が失踪

※特定失踪者問題調査会の調査によると、

・1966年7月頃に、千代田区の印刷会社に勤務していた小林   榮(当時23歳)が失踪
・1967年9月に、新宿区の印刷会社に勤務していた日高   信夫さん(当時22歳)が失踪
・1968年4月頃に、墨田区に下宿していた印刷会社社員早坂   勝男(当時24歳)が失踪

場面2

1988年7月   米国マサチューセッツ州・ダルトン
米国の造幣局に紙幣の用紙を独占的に供給してきた名門企業の工場からドル紙幣の原料が盗難。
アイルランド人の関与を示唆。

場面3

1989年2月   スイス・ローザンヌ
ドルやマルクをはじめ紙幣や有価証券を印刷する名門機械メーカーが香港の貿易商社へ凹版印刷機を販売、マカオへ輸出。
1年後にメーカー側がメンテナンス技術者を派遣しようとするが、貿易商社が拒絶。
米財務省が事実関係の調査に乗り出したところ、印刷機はマカオから中国の大連へ積み出されたことまでは判明したが、そこから先は不明。

「北朝鮮製の偽ドルは、1989年にマニラで初めて発見され、90年代の前半には東南アジア全域にまたたく間に浸透していった。各地の銀行や両替商は精度の高い検知器を争って求めた」

場面4

(時期は不詳)   東京、函館
日本のベンチャー企業が開発した高性能偽札検知器がサハリン経由で北朝鮮へ長年輸出されていた疑いが浮上。


著者の手島さんとしては、昨年9月に米国が香港の銀行に対して金融制裁を実施した背景として、偽ドル札によって得た不法な資金によって北朝鮮がミサイル(小説ではトマホークに匹敵するウクライナ製の巡航ミサイル)を入手しようとした疑いがあった、そしてもし北朝鮮がこの巡航ミサイルを手に入れると、すでに開発に成功したかもしれない核兵器をこの弾頭へ装着することにより在日米軍基地への大きな脅威となりそれがひいては東アジアの軍事バランスを崩しかねない大きな事態に繋がるからではないかと指摘しています。

小泉訪朝については北朝鮮の意図の背後に中国の影を感じているようです。すなわち日朝国交樹立による北朝鮮経済の健全な育成を望んでいるのは他ならぬ中国である、と。
(つづく)
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