Re: 731部隊について
投稿者: nmwgip 投稿日時: 2006/01/10 21:58 投稿番号: [8235 / 41162]
私は、731部隊についてはそれ程興味がありませんでしたので、知識も限定的です。
それでも、貴方の引用した資料には首を傾げる部分が少なくありません。
> また史料自体を論じるには、
> 生の史料をみた経験や知識が必要である。
> 和文タイプの感じとか、
> 印刷のされ具合とか、構成とかをね。
> 資料集の解説を読むことも最低限の準備である。
これも確かに重要な検証事項ですが、それ以上に資料に書かれている内容の検証が必要でしょう。
マスタードガスの特性を簡単に述べますと、
・不揮発性、難溶性で使用の痕跡が長期間残留する。
・毒ガスとしての持続性も高く、通常の気候で1〜2日、低温時であれば数週間以上残存する。
・遅効性であり、曝露後数時間で症状が表れる。
・多くは3〜6日で死亡する。
・主な症状は皮膚(紅斑と水疱)、眼(軽度結膜炎から重度眼障害)、気道(上気道の軽度刺激から気道粘膜、筋肉の壊死、出血を引き起こす重度気管障害)である。
・浸透性が強く、ゴム服程度では防護できない。
一方、引用した資料にある症状には、眼部に関する記述がありません。
第一地域「無帽満服下着上靴ヲ着用セシメ無装面トス」であるにも関わらず。
しかも、マスタードガスの大量撒布下における症状にしては軽度ですね。
症状だけから見ると「無装面」ではなく、少なくとも眼を保護するマスクをつけ、ゴム製の防護服を着用した上でガスを浴びたように見えますが。
大体この実験自体、それがどんなものであったかを考えると、少なくとも数ヘクタールの広大な地域に大量のマスタードガスを撒布し、ガスが残留する中から、逃げ出さないように拘束した被験体を自分達がガス被害を受ける危険を冒して回収し、風向きの変化によるガス被害の心配が無い遠距離まで搬送し、症例を収集するという大掛かりなものです。
果たしてそこまでする必要があったのか、かなり疑問ですね。
ガスの効果を見るなら、閉鎖された実験室内で十分なはずだ、というのが私の受けた印象ですが、貴方はどう思いますか?
一方、破傷風実験の方は、流石に医学研究者の書いた物だけあって、素人の私ではおかしな点を見つけることが出来ません。
しかしもっと根本的な問題があります。
破傷風菌には、生物兵器(細菌兵器)としての適性があるのでしょうか?
生物兵器開発に関して731部隊に掛けられている嫌疑は、ペスト、コレラ、チフス、炭疽菌の兵器転用実験だったと記憶しています。
破傷風菌は土壌の中に一般的に存在する菌で、感染経路も傷口から偶然侵入することです。
水を飲めば感染するようなコレラやチフス、食事から感染する炭疽菌、ノミが能動的に感染を広げるペストと違って、兵器には向かないと思いますが。
「破傷風の人体実験」は、本当に生物兵器の開発のために行われたものですか?
そうでないなら、何を目的としたのですか?
生物兵器開発ではなく、病理学の実験に死刑囚を使ったということであれば、話は随分違ってきますよ。
人道的観点を別にすれば、戦前は死刑執行にガス室を使う方法も当然と見做されていたのですから、細菌による死刑執行が違法だとは言えません。
(アメリカでは現在も一部の州でガス室刑が執行されているようですが。)
貴方の参照した資料には、実験目的がどのように記されているのですか?
それでも、貴方の引用した資料には首を傾げる部分が少なくありません。
> また史料自体を論じるには、
> 生の史料をみた経験や知識が必要である。
> 和文タイプの感じとか、
> 印刷のされ具合とか、構成とかをね。
> 資料集の解説を読むことも最低限の準備である。
これも確かに重要な検証事項ですが、それ以上に資料に書かれている内容の検証が必要でしょう。
マスタードガスの特性を簡単に述べますと、
・不揮発性、難溶性で使用の痕跡が長期間残留する。
・毒ガスとしての持続性も高く、通常の気候で1〜2日、低温時であれば数週間以上残存する。
・遅効性であり、曝露後数時間で症状が表れる。
・多くは3〜6日で死亡する。
・主な症状は皮膚(紅斑と水疱)、眼(軽度結膜炎から重度眼障害)、気道(上気道の軽度刺激から気道粘膜、筋肉の壊死、出血を引き起こす重度気管障害)である。
・浸透性が強く、ゴム服程度では防護できない。
一方、引用した資料にある症状には、眼部に関する記述がありません。
第一地域「無帽満服下着上靴ヲ着用セシメ無装面トス」であるにも関わらず。
しかも、マスタードガスの大量撒布下における症状にしては軽度ですね。
症状だけから見ると「無装面」ではなく、少なくとも眼を保護するマスクをつけ、ゴム製の防護服を着用した上でガスを浴びたように見えますが。
大体この実験自体、それがどんなものであったかを考えると、少なくとも数ヘクタールの広大な地域に大量のマスタードガスを撒布し、ガスが残留する中から、逃げ出さないように拘束した被験体を自分達がガス被害を受ける危険を冒して回収し、風向きの変化によるガス被害の心配が無い遠距離まで搬送し、症例を収集するという大掛かりなものです。
果たしてそこまでする必要があったのか、かなり疑問ですね。
ガスの効果を見るなら、閉鎖された実験室内で十分なはずだ、というのが私の受けた印象ですが、貴方はどう思いますか?
一方、破傷風実験の方は、流石に医学研究者の書いた物だけあって、素人の私ではおかしな点を見つけることが出来ません。
しかしもっと根本的な問題があります。
破傷風菌には、生物兵器(細菌兵器)としての適性があるのでしょうか?
生物兵器開発に関して731部隊に掛けられている嫌疑は、ペスト、コレラ、チフス、炭疽菌の兵器転用実験だったと記憶しています。
破傷風菌は土壌の中に一般的に存在する菌で、感染経路も傷口から偶然侵入することです。
水を飲めば感染するようなコレラやチフス、食事から感染する炭疽菌、ノミが能動的に感染を広げるペストと違って、兵器には向かないと思いますが。
「破傷風の人体実験」は、本当に生物兵器の開発のために行われたものですか?
そうでないなら、何を目的としたのですか?
生物兵器開発ではなく、病理学の実験に死刑囚を使ったということであれば、話は随分違ってきますよ。
人道的観点を別にすれば、戦前は死刑執行にガス室を使う方法も当然と見做されていたのですから、細菌による死刑執行が違法だとは言えません。
(アメリカでは現在も一部の州でガス室刑が執行されているようですが。)
貴方の参照した資料には、実験目的がどのように記されているのですか?
これは メッセージ 8215 (higeta2001 さん)への返信です.