Re: Re*3: スマイス調査 病死の過少報告
投稿者: nmwgip 投稿日時: 2005/12/05 21:44 投稿番号: [7759 / 41162]
追加。
> >つまり、スマイスのレポート結果を補強し得る暗黙の同意を与えることが出来る科学的な調査隊は居なかった、と。
> 一般的な記録事例に、スマイス報告の内容を否定するものが見あたらないというだけですね。
「一般的な記録事例」ですか。
何を一般的と言っているのか今一つ意味不明ですけど、科学的に死因の調査をした記録は無いということでいいんですね?
ではやはり、
> 死因の調査記録でない記録に、通常の冬にも見られる病死の多発が記録されていないことがどうして病死の少ないことの証明になるのか分かりませんねぇ。
> 例年の冬と同じように病死者が出たなら、それは「いつものことだ」と考えてわざわざ記録に残したりしないのが普通ですが。
(No.7752)
こういう結論になりますが。
> 病死者数については、スマイスがここで「完全な調査」と呼んでいる、バックの
> 「中国における土地利用」の数値を平均的病死者数として再計算したものを
> バック修正値と呼ぶことがありますが、
> このバック修正値によれば、農村部での兵の暴行による死者は
> 26、870人から22、960人になり、スマイスの記述通り
> 「現在の調査の示すところでは、わずか12パーセントが病死者であるが、完全な報告では多くてもこの二倍であろう。このことは殺された者の多いことを示すのに役立つだけである。」
> ということになります。
バック修正値なるものの根拠は
年間病死者比率=27.1人/1,000人
でしたよね、確か。
そして年間27.1人だから100日間で7.4人。
スマイスレポートの病死者率は3.8人/1,000人で、病死者数は4,080人。
よって、病死者率をバックの比率で計算し直すと
病死者数=4,080人×7.4/3.8=7,945人
スマイス報告の農村部調査における死者総数は30,905人だから、
暴行死者数=30,905人−7,945人=22,960人
死亡者総数に対する病死者率=7,945人/30,905人=25.7%
この計算で間違いありませんね?
さて、この計算式にはある重要な二つの仮定が含まれているのですが、お気づきですか?
一つは、バックの調査結果が1937年12月から1938年3月に掛けての期間でも有効に適応されうるという仮定。つまり、バックの調査は病死者数が過少報告される傾向を克服しており、かつ、戦争直後という特殊な状況下でも成立するということです。
ちなみに『中国における一九三一年の水害』に関する貴方自身の引用では「ほぽ同じ時期」の病死者の比率が1,000人中15.4人となっていますね。(22/1,000×70%)
この比率で上と同じ再計算をすると
病死者数=4,080人×15.4/3.8=16,535人
死亡者総数に対する病死者率=16,535人/30,905人=53.5%
おやおや、随分性質の異なる数値が出てきました。
仮に、戦争直後であっても、災害時のような人口に対する病死者の比率の上昇は起こらないと仮定しましょう。しかしこの「バック修正値」にはもう一つ乗り越えなければならないハードルがあります。
それは
期間中病死者比率=年間病死者比率27.1人/1,000人×100日/365日
という計算式の妥当性です。
この計算式は、1年を通して、人口に対する病死者の比率は一定である、という前提の下に成り立っています。つまり、春も夏も秋も、そして冬も、病死する人間の比率は一定である、という仮定です。
私の認識している常識に由れば、それこそ特殊な疫病が蔓延しない限り、近代的医療施設が普及していない地域では、病死者は一年の内で冬季に集中すると思うんですけどねぇ。
スマイス報告の対象期間は12月〜3月、つまり冬季+初春です。
仮に1年間に発生する病死者の半数が冬季に集中すると仮定すると、
病死者数=4,080人×(27.1/2)/3.8=14,548人
死亡者総数に対する病死者率=14,548人/30,905人=47.1%
さて、「年間を通じて人口に対する病死者の比率は一定である」という仮定は妥当なのでしょうか?
些か常識に反していると思いますが。
> >つまり、スマイスのレポート結果を補強し得る暗黙の同意を与えることが出来る科学的な調査隊は居なかった、と。
> 一般的な記録事例に、スマイス報告の内容を否定するものが見あたらないというだけですね。
「一般的な記録事例」ですか。
何を一般的と言っているのか今一つ意味不明ですけど、科学的に死因の調査をした記録は無いということでいいんですね?
ではやはり、
> 死因の調査記録でない記録に、通常の冬にも見られる病死の多発が記録されていないことがどうして病死の少ないことの証明になるのか分かりませんねぇ。
> 例年の冬と同じように病死者が出たなら、それは「いつものことだ」と考えてわざわざ記録に残したりしないのが普通ですが。
(No.7752)
こういう結論になりますが。
> 病死者数については、スマイスがここで「完全な調査」と呼んでいる、バックの
> 「中国における土地利用」の数値を平均的病死者数として再計算したものを
> バック修正値と呼ぶことがありますが、
> このバック修正値によれば、農村部での兵の暴行による死者は
> 26、870人から22、960人になり、スマイスの記述通り
> 「現在の調査の示すところでは、わずか12パーセントが病死者であるが、完全な報告では多くてもこの二倍であろう。このことは殺された者の多いことを示すのに役立つだけである。」
> ということになります。
バック修正値なるものの根拠は
年間病死者比率=27.1人/1,000人
でしたよね、確か。
そして年間27.1人だから100日間で7.4人。
スマイスレポートの病死者率は3.8人/1,000人で、病死者数は4,080人。
よって、病死者率をバックの比率で計算し直すと
病死者数=4,080人×7.4/3.8=7,945人
スマイス報告の農村部調査における死者総数は30,905人だから、
暴行死者数=30,905人−7,945人=22,960人
死亡者総数に対する病死者率=7,945人/30,905人=25.7%
この計算で間違いありませんね?
さて、この計算式にはある重要な二つの仮定が含まれているのですが、お気づきですか?
一つは、バックの調査結果が1937年12月から1938年3月に掛けての期間でも有効に適応されうるという仮定。つまり、バックの調査は病死者数が過少報告される傾向を克服しており、かつ、戦争直後という特殊な状況下でも成立するということです。
ちなみに『中国における一九三一年の水害』に関する貴方自身の引用では「ほぽ同じ時期」の病死者の比率が1,000人中15.4人となっていますね。(22/1,000×70%)
この比率で上と同じ再計算をすると
病死者数=4,080人×15.4/3.8=16,535人
死亡者総数に対する病死者率=16,535人/30,905人=53.5%
おやおや、随分性質の異なる数値が出てきました。
仮に、戦争直後であっても、災害時のような人口に対する病死者の比率の上昇は起こらないと仮定しましょう。しかしこの「バック修正値」にはもう一つ乗り越えなければならないハードルがあります。
それは
期間中病死者比率=年間病死者比率27.1人/1,000人×100日/365日
という計算式の妥当性です。
この計算式は、1年を通して、人口に対する病死者の比率は一定である、という前提の下に成り立っています。つまり、春も夏も秋も、そして冬も、病死する人間の比率は一定である、という仮定です。
私の認識している常識に由れば、それこそ特殊な疫病が蔓延しない限り、近代的医療施設が普及していない地域では、病死者は一年の内で冬季に集中すると思うんですけどねぇ。
スマイス報告の対象期間は12月〜3月、つまり冬季+初春です。
仮に1年間に発生する病死者の半数が冬季に集中すると仮定すると、
病死者数=4,080人×(27.1/2)/3.8=14,548人
死亡者総数に対する病死者率=14,548人/30,905人=47.1%
さて、「年間を通じて人口に対する病死者の比率は一定である」という仮定は妥当なのでしょうか?
些か常識に反していると思いますが。
これは メッセージ 7753 (ja2047 さん)への返信です.