マギー証言(2)
投稿者: yu77799 投稿日時: 2003/08/07 21:06 投稿番号: [1881 / 41162]
実はこの論も、「南京事件」論議では繰り返し出てきた議論です。(たぶんご存知でしょうが・・・)
以下は、洞富雄氏が1986年に書いた文章です。長文引用となりますが、ご容赦下さい。
********************
田中氏は、東京裁判の速記録から、ブルックス弁護人の反対訊問の条を長々と引いたあとで、
《要するに米人牧師マギーが二日間にわたって証言した件数にして百数十件の日本軍将兵の虐殺・暴行・強姦・強盗の数々は、結局、殺人一、強姦一、窃盗一の三件を除いてはすべて伝聞であり、噂話であり、もしくは憶測か、幻想か、または彼の創作であったのである》(『虚構』P314)
と言っている。田中氏は、マギー師の証言事例の多くは、「憶測」であり、「創作」であるとまで言うのだが、はたして、そう断ずるだけの反証でもお持ちなのであろうか。マギー師の東京裁判における証言や宣誓口供書(不提出。この方が法廷陳述より詳しい)の挙証は、事件当時の日記的手紙にもとづくものであり、したがってその信憑性は高いとみてよい。
(略)
田中氏は、ブルックス弁護人の反対訊問に対するマギー師の陳述は、三件を除いてはすべて伝聞証拠であることを自白したものだと言うが、たとえば、殺人については、「私は自分の証言の中ではっきりと申してあると思ひますが、唯僅か一人の事件だけは自分で目撃致しました」と、正直に陳述しているだけのことである。
また、渡部昇一氏などは、「松井石根被告の弁護人ブルックス氏は、大虐殺神話のもととなった同国人のマギー牧師を反対訊問で問いつめ、実際に日本兵により殺害されたシナ人はたった一人しか実際に見たことがないと白状させたのである。元来が国際政治裁判だった東京裁判で、松井被告は死刑になったけれども、ブルックス弁護人の反対訊問のおかげでわれわれは大虐殺神話の実態をうかがうことが今日でもできるのだ」とまで極論するのであるが、マギー師は別に問いつめられて「白状」したわけではない。このことは、前掲の陳述を素直に読めば、自明である。もし、マギー師が偽証しようと思えば、五件でも一〇件でも目撃したと言えたはずである。
(略)
立花隆氏も、近稿「ロッキード裁判を斬る」(13)(『朝日ジャーナル』一九八五年一月四・十一日合併号)で、渡部氏の南京アトロシティーズ論を批判して、
《マギー牧師の反対尋問で、彼が目撃した殺人行為は一件だけだったことが明らかにされたということ自体は正しい。
しかし、東京裁判の南京大虐殺の証拠となったのは、マギー牧師の証言だけではない。他にも証人が出たし、当時の記録等の書証も多数提出されている。それらの証拠すべてに頬っかぶりして、もっぱらマギー牧師の証言が南京大虐殺の存在を証拠だてるものであったかのように思わせて展開されるそれ以下の議論は、渡部氏のいつものイカサマ論法である》
と言う。立花氏は、渡部氏の論法を「一点突破全面展開戦術」と称する。
(「南京大虐殺の証明」P23〜P25)
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まあ私は、自分の見方を人に押し付けるつもりはありません。ご自分の目で確かめて、洞氏が正しいのか、田中氏・渡部氏が正しいのかを判断されれば、それでよろしいと思います。
以下は、洞富雄氏が1986年に書いた文章です。長文引用となりますが、ご容赦下さい。
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田中氏は、東京裁判の速記録から、ブルックス弁護人の反対訊問の条を長々と引いたあとで、
《要するに米人牧師マギーが二日間にわたって証言した件数にして百数十件の日本軍将兵の虐殺・暴行・強姦・強盗の数々は、結局、殺人一、強姦一、窃盗一の三件を除いてはすべて伝聞であり、噂話であり、もしくは憶測か、幻想か、または彼の創作であったのである》(『虚構』P314)
と言っている。田中氏は、マギー師の証言事例の多くは、「憶測」であり、「創作」であるとまで言うのだが、はたして、そう断ずるだけの反証でもお持ちなのであろうか。マギー師の東京裁判における証言や宣誓口供書(不提出。この方が法廷陳述より詳しい)の挙証は、事件当時の日記的手紙にもとづくものであり、したがってその信憑性は高いとみてよい。
(略)
田中氏は、ブルックス弁護人の反対訊問に対するマギー師の陳述は、三件を除いてはすべて伝聞証拠であることを自白したものだと言うが、たとえば、殺人については、「私は自分の証言の中ではっきりと申してあると思ひますが、唯僅か一人の事件だけは自分で目撃致しました」と、正直に陳述しているだけのことである。
また、渡部昇一氏などは、「松井石根被告の弁護人ブルックス氏は、大虐殺神話のもととなった同国人のマギー牧師を反対訊問で問いつめ、実際に日本兵により殺害されたシナ人はたった一人しか実際に見たことがないと白状させたのである。元来が国際政治裁判だった東京裁判で、松井被告は死刑になったけれども、ブルックス弁護人の反対訊問のおかげでわれわれは大虐殺神話の実態をうかがうことが今日でもできるのだ」とまで極論するのであるが、マギー師は別に問いつめられて「白状」したわけではない。このことは、前掲の陳述を素直に読めば、自明である。もし、マギー師が偽証しようと思えば、五件でも一〇件でも目撃したと言えたはずである。
(略)
立花隆氏も、近稿「ロッキード裁判を斬る」(13)(『朝日ジャーナル』一九八五年一月四・十一日合併号)で、渡部氏の南京アトロシティーズ論を批判して、
《マギー牧師の反対尋問で、彼が目撃した殺人行為は一件だけだったことが明らかにされたということ自体は正しい。
しかし、東京裁判の南京大虐殺の証拠となったのは、マギー牧師の証言だけではない。他にも証人が出たし、当時の記録等の書証も多数提出されている。それらの証拠すべてに頬っかぶりして、もっぱらマギー牧師の証言が南京大虐殺の存在を証拠だてるものであったかのように思わせて展開されるそれ以下の議論は、渡部氏のいつものイカサマ論法である》
と言う。立花氏は、渡部氏の論法を「一点突破全面展開戦術」と称する。
(「南京大虐殺の証明」P23〜P25)
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まあ私は、自分の見方を人に押し付けるつもりはありません。ご自分の目で確かめて、洞氏が正しいのか、田中氏・渡部氏が正しいのかを判断されれば、それでよろしいと思います。
これは メッセージ 1880 (yu77799 さん)への返信です.