日中関係

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中国の教科書5

投稿者: gagababa_kk 投稿日時: 2001/06/22 01:53 投稿番号: [18013 / 196466]
6,日中戦争までの歴史に関する紹介
  明治維新を紹介する時、明治政府のアジア政策と日本の「大陸政策」の策定は取り上げなければならないテーマである。「明治維新以後、日本では資本主義が迅速的に発展してきた。日本の支配者たちは、ブルジョア階級の貪欲を満足させるために、また民衆闘争の矛先を海外へ逸らすために、極力的に対外の侵略拡張活動から出口を見出そうとした。そのため、朝鮮と中国を侵略することを中心としたいわゆる『征韓侵華』の大陸政策を制定し、侵略戦争の準備を積極的に取り込んだ」。このあたりの記述はかなり大ざっぱ的なものであるが、「日本の支配者たち」などの限定語はやはりマルクス主義の階級分析法の活用であり、明治政府の対外政策に対する批判的な態度ははっきりと現れてきた。
  しかし、明治維新そのものに対する評価は基本的には肯定の傾向である。特に明治維新自身の歴史的な役割に関する次のような記述を注目したい。教科書③の上冊では、「明治維新は日本の封建的時代遅れの状況を変えて、資本主義が発展できる道に導いた。しかし、日本の封建的残余勢力はまだ強かった。日本は早い発展を遂げたと同時に、徐々に不平等条約を廃止し、国家主権を回収し、民族危機から抜け出した。アジア初めての独立にして発展する道にたどり着いた国となり、まもなく、アジアの強国となった。自民族的立ち後れ状況を変えて、民族の新生をはかろうとしたアジア諸国の一部の人々にとって、明治維新もある程度の経験を提供した。明治維新後、軍事と経済力の成長につれて、日本は軍国主義の実行に全力を尽くして、アジアの隣邦を侵略し始め、新興の帝国主義国家となった」。近代欧米列強諸国の対内政策の主流を肯定的に、対外政策の主流を否定的に二分して評価するマルクス主義階級分析式の価値観は、近代日本に対しても適用された。
  謎のめいた田中上奏文の真偽問題は、日本と外国研究者の中でいろいろと議論された疑問点の一つである。高校教科書である教科書③は、「1929年、中国の新聞・雑誌には一通の『東方会議』に関する秘密文献が掲載された。いわゆる田中上奏文である。その中に、『支那を征服すると欲せば、必ず先ず満蒙を征服しなければならない。世界を征服すると欲せば、必ず先ず支那を征服しなければならない。……』と書いていた」と紹介した。つまり、「あった」という説を採っていたのである。日本の学界でほとんど「なかった」と考えている状況を配慮して、同教科書の「脚注」のところに、学界での論議を紹介した形で、田中上奏文の真偽問題にも触れた。定説がまだ出ていない問題に対して両説併存という形を取るのは、中国の歴史教科書の編纂史上、おそらく初めてのことだと思う。
  侵略と侵略される歴史で織り上げられた近現代日中関係史上、民間人による真の友好とロマンもあった。高校用の教科書である教科書④は、こうした民間に存在していた友好史をも紹介した。「1897年、孫文は日本人友人である宮崎寅蔵(滔天)らと知り合って、彼らと同志関係を結んだ。その後、宮崎寅蔵は終始、孫文の革命事業を積極的に援助した」。宮崎寅蔵に関するこの部分の紹介は写真付きのもので、かなり詳細である。
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