対米全面テロ

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デモ!でも?デモ・・・(3)

投稿者: chottomato3 投稿日時: 2003/03/02 23:01 投稿番号: [153231 / 177456]
「路上」の可能性 再発見を
      加藤登紀子氏(歌手)・(聞き手=鮎川高)

-- -2月15、16日に世界的な規模で、イラク攻撃に反対するデモが行われました。

「アメリカの一極支配に反発が強い欧州は当然としても、アメリカでもやっと反戦の声が上がったということはうれしいですね」

-- -これに対して日本ではさほどの盛り上がりがなかった。

「日本が完全にアメリカの属国になってしまったようで、何を言ってもしょうがないというあきらめムードかな。北朝鮮に対する感情もちょっと過剰なくらいマスコミがあおってますし。アメリカに守ってもらわなきゃ、という素朴な声も聞きます」

-- -学生運動が盛り上がった70年などと比べて、どう思われますか。

「学生運動って、学費値上げ反対とかそんな身近なテーマで最初盛り上がるんですよね。68年のパリの五月革命も『女子寮に男子学生が自由に入れるようにしてくれ』という軽いデモがきっかけで始まったと聞いています」
「あの時代には、政治的な対立軸がきちんとありましたから、そういう学生の動きが政治に直結したんですね。今は学生の学内紛争もないし、行動を起こす母体が何もない。実は70年代以後、大学側がねらってきたことなんです。寮を解体したり、学内の集会のスペースをなくしたり、郊外に移転したり。活動の芽をつみ取ってきたのです」

-- -今の若い人はデモの楽しさを知らない?

「私は高校2年生の時に60年日米安保改定反対のデモに参加しています。国会の周りを何十万人もの人が囲んだというのはすごい経験でしたね。60年代後半の全共闘運動はキャンパスが自由解放区になった。学園祭のノリで楽しかったですね。フォークもそこから生まれた」
「パリの学生街に行くと、今でも路上で扮装したり、大声で叫びながら練り歩いたりしている人が普通にいる。デモが日常であり、アートでもある」

-- -全共闘運動を狙った団塊の世代のジュニアたちが、親たちを見る目は厳しいと言われます。

「母親が過保護になりすぎたり、父親が子供に妥協しすぎて放任してきたりしたせいだとよく言われますが、私は日本の社会全体に自立と自由が足りないんだと思う。私たちの世代がバブル経済にも抵抗出来ず、いっさいのカウンターパワーを放棄してきたんです。そのことに対する若い人の不信感は強いですよ」

-- -それでも若い人たちに期待、となりますか。

「千葉・鴨川の私たちの農場に最近若い人たちがよく来ます。社会的な地位とかお金とかじゃない、別の生き方を求めてますね。フリーターとかひきこもりとか家庭内暴力とか不登校とかは、負の形での抗議だと私は考えています。そこに込められたエネルギーに、実は新しい可能性がある」

-- -アーティストとして今できることは。

「日本でも若者の生活の中で音楽の占める度合いは増していて、バンド活動も盛んだし、メッセージの強い歌も生まれています。そうした若い世代との、音楽を通したコミュニケーションをもっともっとやっていきたいと思っています」

-- -最後に、日本は変われると思いますか。

「変わらなきゃ窒息してしまうわね。今がいろんな意味で過渡期だと思います。若い人たちにもっと、大胆に街に出て叫んでほしい。ストリートパフォーマンス=デモの大きな可能性をもっと知ってほしい」


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↑以上、タイトル・本文とも今日の朝日新聞「三者三論」より。
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