イラク戦控えブレア英首相に大きな難題
投稿者: lovepeacemama 投稿日時: 2003/01/28 13:51 投稿番号: [151668 / 177456]
イラク戦控えブレア英首相に大きな難題
米欧間の亀裂修復必要/国内反戦ムードが障害
ブレア英政権はブッシュ米政権と歩調をそろえて、イラク戦への軍事的準備を進めている。ブレア首相はフセイン独裁政権が最終的には崩壊すべきとの確信を抱いているが、イラク攻撃をめぐる米国と仏独との意見対立、英国内での反戦ムードの高まりなどの難題に対して賢明で毅然とした対処を迫られている。
(ロンドン・行天慎二)
フセイン政権崩壊への決定打を欠く
イラク問題をめぐる内外での思惑が錯綜(さくそう)する中で、ブレア首相は今、外交内政面での最大のハードルに直面しようとしている。国連を取るか米国を取るか。米欧間の亀裂をどう調整するか。国内世論をどう説得するか。こうした難題を突き付けられているからだ。
国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)によるイラクの大量破壊兵器(WMD)査察に関する安全保障理事会への正式報告を受けて、ブレア首相は三十一日に米国のキャンプデービッドでブッシュ大統領と会談する。両首脳は、査察期間の延長など国連を通じたイラク問題解決に両国がどこまで関与するかを確認することになる。ブレア首相は英米サミットの後、来月四日にシラク仏大統領と会談する予定であり、米国に性急な軍事行動の自重を促す一方、イラク攻撃に反対している仏独との調整の必要性を話すことになろう。米欧間の橋渡し役を自任する同首相にとって、米欧同盟関係を堅持しなければならない外交上の責任は大きい。
ブレア首相は二十二日、下院での首相答弁の中で「サダムによる違反があり、安保理決議の不合理な妨害があることが明白である場合には軍事行動を支持する」と述べ、イラク攻撃を最後の切り札にしていることを再度確認した。フセイン政権に対するこれまでの同首相の発言を見ると、その都度ニュアンスの差はあるものの、基本的には対決姿勢で貫かれている。同首相はイラクが保有しているはずのWMDの武装解除を要求しているが、WMD拡散防止、イラク内の人権擁護、さらには中東和平プロセス進展の意味からも、最終的には独裁的なフセイン政権の崩壊が望ましいとの見解を抱いている。
フセイン政権崩壊のシナリオとしては、軍事的圧力を掛けながらも可能ならばフセイン大統領の亡命、内部での軍事クーデターなど、戦争によらない政権崩壊がベストだと考えられている。しかし、現在のところこうした戦争回避の公算は小さい(ただし、フセイン政権がWMDの存在を認めて廃棄に応じた場合には当面戦争は回避され得る)。
米英両国は、国連決議一四四一違反を根拠に戦争遂行のシナリオを描いているが、独仏、それにロシア、中国は武力行使のためには再度国連決議が必要だとの立場だ。米英両国は、一九九九年のコソボ危機の場合と同様に、国連手続きを経ずに武力行使に出る可能性があるが、今回は国際法上の問題以上に国際世論の反対が大きな障害となりそうだ。
http://www.worldtimes.co.jp/w/eu/eu2/kr030128.html
===つづく
米欧間の亀裂修復必要/国内反戦ムードが障害
ブレア英政権はブッシュ米政権と歩調をそろえて、イラク戦への軍事的準備を進めている。ブレア首相はフセイン独裁政権が最終的には崩壊すべきとの確信を抱いているが、イラク攻撃をめぐる米国と仏独との意見対立、英国内での反戦ムードの高まりなどの難題に対して賢明で毅然とした対処を迫られている。
(ロンドン・行天慎二)
フセイン政権崩壊への決定打を欠く
イラク問題をめぐる内外での思惑が錯綜(さくそう)する中で、ブレア首相は今、外交内政面での最大のハードルに直面しようとしている。国連を取るか米国を取るか。米欧間の亀裂をどう調整するか。国内世論をどう説得するか。こうした難題を突き付けられているからだ。
国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)によるイラクの大量破壊兵器(WMD)査察に関する安全保障理事会への正式報告を受けて、ブレア首相は三十一日に米国のキャンプデービッドでブッシュ大統領と会談する。両首脳は、査察期間の延長など国連を通じたイラク問題解決に両国がどこまで関与するかを確認することになる。ブレア首相は英米サミットの後、来月四日にシラク仏大統領と会談する予定であり、米国に性急な軍事行動の自重を促す一方、イラク攻撃に反対している仏独との調整の必要性を話すことになろう。米欧間の橋渡し役を自任する同首相にとって、米欧同盟関係を堅持しなければならない外交上の責任は大きい。
ブレア首相は二十二日、下院での首相答弁の中で「サダムによる違反があり、安保理決議の不合理な妨害があることが明白である場合には軍事行動を支持する」と述べ、イラク攻撃を最後の切り札にしていることを再度確認した。フセイン政権に対するこれまでの同首相の発言を見ると、その都度ニュアンスの差はあるものの、基本的には対決姿勢で貫かれている。同首相はイラクが保有しているはずのWMDの武装解除を要求しているが、WMD拡散防止、イラク内の人権擁護、さらには中東和平プロセス進展の意味からも、最終的には独裁的なフセイン政権の崩壊が望ましいとの見解を抱いている。
フセイン政権崩壊のシナリオとしては、軍事的圧力を掛けながらも可能ならばフセイン大統領の亡命、内部での軍事クーデターなど、戦争によらない政権崩壊がベストだと考えられている。しかし、現在のところこうした戦争回避の公算は小さい(ただし、フセイン政権がWMDの存在を認めて廃棄に応じた場合には当面戦争は回避され得る)。
米英両国は、国連決議一四四一違反を根拠に戦争遂行のシナリオを描いているが、独仏、それにロシア、中国は武力行使のためには再度国連決議が必要だとの立場だ。米英両国は、一九九九年のコソボ危機の場合と同様に、国連手続きを経ずに武力行使に出る可能性があるが、今回は国際法上の問題以上に国際世論の反対が大きな障害となりそうだ。
http://www.worldtimes.co.jp/w/eu/eu2/kr030128.html
===つづく
これは メッセージ 1 (messages_admin さん)への返信です.
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