イスラエル/パレスチナ和平

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アッバス議長:NHKとのインタビュー②

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/05/17 06:24 投稿番号: [9258 / 20008]
  <ガザ撤退が最初で最後になる恐れを持っていらっしゃいませんか?>

「シャロン首相自身も占領地から撤退するのは、ガザが最初で最後だと考えて
  いるかもしれません。そんなことは受け入れられません。
  米にもイスラエルにも、この考えは伝えています。
  和平への進め方を定めたロードマップに沿って、ガザからの撤退の後、
  西岸からも撤退しなければならないのです」


  <ガザから撤退する一方で、入植地の拡大を行い、壁建設をしています。
  イスラエルの政策のパッケージになったような現状をどのように捉えるか?>

「それは平和を望まない者の戦略です。
  平和を望む者は入植地を拡大したりはしません。矛盾しています。
  ガザ地区の入植地から出て行きながら、西岸では入植地を拡大するなんて
  一体何を考えているのでしょうか。
  パレスチナ人は毎日のように土地を奪われ、入植地が建設されるのを
  目の当たりにすれば、平和への希望を失ってしまいます。
  イスラエルがパレスチナの土地に侵入して家を建て、自分のものだと言って、
  既成事実を積み上げようとするなら、何の解決にもなりません。
  問題を本当に解決したいのであれば、まずイスラエルがパレスチナ人の権利を
  認めるべきです。私達もイスラエルの領土と存在を認めます。
  お互いに平和と安全の下、暮らしていけるのです。
  イスラエルは、平和には対価が必要だということを理解すべきです。
  イスラエルがパレスチナの土地から撤退すれば、
  私達は彼らを正常な国として承認します」


  <パレスチナの人々は、首脳会談が開かれても何にも変わっていないという
   気持ちが強いのではありませんか>

「イスラエルは連日続けている入植地や壁の建設を止めるべきです。
  壁は人種差別につながります。あんな壁があってはいけません。
  壁は暴力を止めることも、武力衝突を止めることもできないのです。
  その一方で、壁は相互の信頼を断ち切ってしまうのです。
  パレスチナとイスラエルの人々が共に安全で平和に暮らすために
  信頼関係を築かねばなりません」


  <米の姿勢を公平で公正だと感じていますか?>

「公正だとまでは言えません。
  ブッシュ大統領は、和平の実現に真剣であるとは思います。
  ただ本当に公正かどうかは最終的な交渉が始まった時に分かるでしょう。
  その時、米の態度が公正かつ公平か、それともイスラエルびいきか
  分かるはずです」


<アラファト議長に対しては、テロを抑え込まないと交渉相手にしなかった。
  一方で入植地をロードマップに反して拡大するシャロン首相に対しては
  何の罰則も与えない米の姿勢は?>

「まさにその点が最大の問題なのです。
  米はイスラエルも同じように扱うべきです。
  一方が過ちを犯した時、それを罰するならば、
  もう一方が過ちを犯した時も罰するべきです。
  しかし米はそうはしていません。
  アラファト議長がイスラエルによって三年間も軟禁状態におかれましたが、
  米はその責任をアラファト議長になすり付けました。
  シャロン首相は実に多くの過ちをパレスチナ人に対して犯しているのですよ」


  <合意までかなり近づいた所まである一時来ていましたが、
   この四年余りの間にこれだけ事態が悪化しました>

「今後できるだけの努力をしていきます。ただ私の力だけでは不可能です。
  イスラエル側の協力が欠かせません。
  この紛争は百年以上続いてきたのですから、一週間や二週間程度の会談で
  全てを解決することなど不可能です。交渉は続けなければなりません」


  <対話と圧力が必要だという声も聞こえて来るんですが、
   本当に対話だけで和平は可能ですか?>

「私達が求めているのは、対話と交渉です。
  圧力はむしろイスラエルの国民がシャロン首相に対してかけるべきでしょう。
  国際社会と超大国もシャロン首相に圧力をかけるべきです。
  私達は暴力に訴えたいとは考えていません。
  世界はそのことを理解して欲しい。
  もし国際社会の助けがなければ、私達は希望を失ってしまうでしょう。
  希望を失った人々を抑えることはできません。
  世界はパレスチナ人の希望を奪ってはなりません。
  今私達には希望があります。暴力の文化と決別したのです。
  パレスチナ人が希望を失わず、権利を回復するために助けが必要です。
  それはイスラエルの問題でもあり、また全世界の問題でもあると言える
  でしょう」
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