イスラエル/パレスチナ和平

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アラファトについては

投稿者: oldfirehall 投稿日時: 2003/08/06 11:17 投稿番号: [6302 / 20008]
「壁」については、ほぼ同意見です。
昔は「万里の長城」が築かれましたし、最近では「ベルリンの壁」というものもありましたが、「壁」はないに越したことはないですね。それに現代では、心理的効果はさておき、実際的な安全保障上の効果としては、「壁」作戦にあまり多くは期待できません。

ただ、<アラファトを殺すほうが、より象徴的だし、政治的コストも少ないし、双方にとって実利すらある>という考え方は、ちょっと頂けませんね。
私は、これまでアラファトが何度も暗殺の危機に直面しながらも、その都度不思議に逃れ、結局のところ誰からも殺されず、現在まで生き永らえてこれたことには、それなりの理由があるのだろうと思っています。つまり、ある時期からアラファト殺害は、“双方にとっての実利”以上に、“双方にとってのマイナス要因”になると見なされるようになってきたため、誰も(どんな組織も)アラファト殺害に本気で取り組まなくなってきたということではないでしょうか。
そして、現在もその状況は変わっていないと思います。

つまり、アラファトをイスラエル側が殺すなら、イスラエル側は実利以上のマイナス要因を背負い込むこと必至です。イスラエルによるアラファト殺害は、それがどんな形であれ、世界中の反イスラエル勢力を熱狂させ、アラファトを「殉教者」として祭り上げて、お祭り騒ぎになるでしょう。
一方パレスチナ側が殺した場合も、どの組織が殺したにしても、パレスチナ全体が世界から軽蔑の目で見られることは避けられません。場合によっては、パレスチナに肩入れしていた人権組織などが白けてしまい、引いてしまうということも考えられます。
いずれにしても、“パレスチナの象徴”であるアラファトを非合法的に殺害するのは、どちらの側にとっても得策ではないということです。

結論的に言うなら、アラファトについては、一番望ましいのは、アラファトが自然死することですが、なかなかそうはいかないのであれば、アラファトの権力を出来る限り剥奪すること(出来れば、完全な引退に追い込むこと)以外、選択肢はないのではないのでしょうか。
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