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Re: 終身強制重労働刑について(2)

投稿者: piazzollajp 投稿日時: 2012/04/12 19:53 投稿番号: [17479 / 17759]
steffiさんの考える「終身強制重労働」の態様をsteffiさん自身の言葉を借りて表現すると、以下のとおりとなります。

「普通の人にはとても耐えられないような、きわめて過酷で危険な環境の下で長時間強制的に働かせる」
「収容コストは徹底的に抑制し、収容所の環境は物理的にも精神的にも受刑者に安息を与えるようなものであってはならない」
「いかなる場合でも仮釈放のない絶対的終身刑とする」

要するに、アウシュビッツ強制収容所かシベリア抑留所並みの生活を加害者に生涯課すということでしょうが、果たして、このような劣悪な労働環境での過酷な肉体労働で、受刑者の労働生産性が、飛躍的にあがるものでしょうか。私にはとてもそうは思えません。肉体的重労働に長期間耐えるためには、それなりの食事、睡眠、息抜きが必要であることは、医学的、生物学的にも自明です。それを怠ると、人間は直ぐに過労や病気で倒れてしまいます。これでは、労働離脱者が増えるばかりか、医療費等のコストも余計にかかり、労働生産性はあがるどころか、かえって低下してしまうでしょう。

「終身強制重労働刑」における労働形態を、懲罰色の濃いものにすることについては、心情的には理解できます。しかし、それゆえに加害者の労働生産性が犠牲になるようでは、この制度の第一の目的である「被害者遺族への経済補償」が十分に果たせなくなってしまいます。経済補償の原資の一部を加害者の労働生産性に負わせ、不足分を我々の税金で補う以上、労働生産性が高いことは、この制度におけるマストな要求事項です。steffiさんは、これを「副産物にすぎない」とおっしゃられていますが、私はそれは違うと思います。

結局のところ、この制度の実現を困難にしているのは、社会的コンセンサスの問題以前に、この制度の趣旨に合致した実行可能な労働形態を想定することができないという、プラクティカルな面にあると私は考えています。
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