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内なる

投稿者: klekketi 投稿日時: 2003/01/17 01:49 投稿番号: [122 / 17759]
「諸宗教の神学」⑦夜間講座1999   山岡三治

自己の本源に至る道    多くの宗教的達人(男)は女性像との出会いで大きく内的に変容した。ある人は幼時に母を亡くして、母性像を純粋に宗教性にまで高め、それと出会うことによって成長したと思える。アニマとの関わりが心理的に重大であることはユングが指摘しているが、心理学的のみでなく、宗教的にも役割が大きい。古来キリスト教はこの問題にふたをしてきた。修道者は異性を避けるように教育されたりする。しかし、それは真の自由で人間味ある霊的境地からかえって遠ざける結果にならないか。いまシカゴ・デトロイト管区修練院にはシスターひとりが養成スタッフの一員として修練者と同居している。「なぜ女性が一緒に?」と尋ねたら、「人間性をもたせるため」という答えであった。    ①日本の思想:倉田百三『愛と認識との出発』(角川文庫)(大正から昭和にかけての真摯な青年の必読書、現代人にも示唆するところが多い。異性観と宗教への接近:恋愛・肉欲による罪意識(エゴイズムと受け身)から純粋な愛(自己を無にし、相手を真に高める愛)へ。夫婦の性的交わりは「許される」のであって、「勧められる」のではない。「絹さんへの手紙」。倉田は地上的な愛に真摯に取り組むことによって宗教性を高めた。参考:亀井勝一郎『愛の無常について』(角川文庫)(倉田百三論「性と愛」)。文学者谷崎潤一郎は、その『春琴抄』(新潮文庫)のなかで、幼い頃から春琴に付き添い、彼女にとってなくてはならぬ人間になっていた奉公人の佐助は、後年春琴がその美貌を弟子の利太郎に傷つけられるや、彼女の面影を脳裏に永遠に保存するため自ら盲目の世界に入る。眼を貫くことに禅的契機を禅者は見ている。    ②心理学:E.ユング(ユング夫人)『内なる異性』(海鳴社)(アニマとアニムス)、遠藤周作「テレーズ・デスケルー」、    ③インドの宗教:   ラーマクリシュナ(1886没。例外なく一人ひとりすべての女性を母とみなす修練によって霊的進歩を遂げる。カリ女神の見神体験)。直弟子ヴィヴェーカーナンダ(1902没)の諸宗教体験。    ④西洋の文学思想:ゲーテ『ファウスト』(「永遠に女性的なるもの我をひきてゆかしむ」)、トルストイ、ドストエフスキー『罪と罰』(娼婦への愛による清めの体験)、ダンテ『神曲』(ベアトリーチェ)。    ⑤宗教:   天台宗の好相行(観音菩薩との出会いの体験があって初めて次の段階に進める)、ロヨラのイグナチオの病床での聖母子示現(その後の変化)。   ※超越的視点での異性との関わりは人間性の成熟のみでなく、宗教的進歩に(単に重要のみでなく)決定的な役割を果たす。「外道は女を通して輪廻に迷行し、本道は女を透して天界にせりあげる」(倉田)
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