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11月6日 蒋介石 日本の和平案を蹴る

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2011/05/04 15:44 投稿番号: [826 / 2250]
戦史叢書   『支那事変   陸軍作戦1』   457p

《   十一月三日、ディルクセン大使は、ドイツ外務省に右会談のもようを報告し

「日本のこれらの条件は極めて穏健なものであるから、中国がこれを受諾するよう
圧力をかけるのが賢明と思われる」   と述べた。

ドイツ外務省も、日本側の示した条件は交渉開始の基礎として妥当なものと判断し、
同日、トラウトマン大使あて、これを中国側に伝えるよう訓令した。

十一月六日、トラウトマン大使は、孔祥煕実業部長だけが列席している場で、
蒋介石に日本側の意向を伝えた。   蒋介石は現在これに応じられないと回答した》



児島襄著 『日中戦争 4 』   156〜157p

《大使ディルクセンは、日本側条件は   「穏健」   なものであり、中国側も
「面子」   をつぶさずに受諾できると思う、と、外相ノイラートに報告・・・

外相ノイラートは、大使ディルクセンの意見に同意し、翌日、駐中国大使
トラウトマンに蒋介石との接触を指示し、この日、五日の会見になったのである。

蒋介石自身は、この日の会談については、簡単に次のように記録している。

「徳国駐華大使   陶徳曼 (トラウトマン)、試図斡旋   中日戦争、伝達

敵方所   主張之媾和条件、 厳詞拒絶之」》



鈴木明著   『新「南京大虐殺」のまぼろし』   222p

《   蒋介石は直ちに、この提案に対して   「拒絶」   の意志を伝えた。これは
第二次   「国共合作」   をやったばかり、という中国側の空気もあったと思うが、

何よりも大きな   「拒否原因」   は、十一月三日から行われていた
「ブリュッセル九カ国会議」   の行方を見守っていたからである。》



松本重治著   『上海時代・下』   中公新書 277p

《 まず高君が漢口での中枢の考え方を、左のとおり説明した。

「十一月上旬、広田外相から日本の和平条件七項目をディルクセン駐日ドイツ使が接受し、
ベルリンのヒットラーの諒承を得て、トラウトマン駐華ドイツ大使が、

王 (寵恵) 外交部長に日本の意向を伝えたが、王部長は、蒋介石の意見として、

『中国は国際連盟に提訴してあり、九カ国条約の関係国がブリュッセルで会議中なので、
その結果を見るまでは、日本の条件を考応すべきではない』   との返事をした。」

278p
《白は、 『これだけの条件だとすれば、何のため戦争をしているのか』   とさえいった。》


*   白崇禧将軍が後に   『これだけの条件だとすれば、何のため戦争をして
いるのか』   と言ったくらい温和な条件なのに、蒋介石は蹴ったのです。

つづく
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