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7月26日 最後通牒の手交 4

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/11/25 18:39 投稿番号: [647 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
311〜312p

《「軍の方のご要求はタッタこれっきりなんですか」   突然、秦徳純がこうたずねた。
意想外な言葉である。九分九厘、激しい反駁だと思っていた私は、

いささか拍子抜けがして、禅問答でも始まったんじゃないかといった感に打たれた。
秦徳純は付け加えるように   「他には何もご要求はないのですね」   と念を押した。

「要件は通告書にあるだけです」   機関長は荘重に答えた。
もう一遍改めて通告書に目を通した秦徳純は、やがて話し始めた。



「この通告書で拝見しますと、日本側のご要求というのは、
単にこの間お約束した協定事項の期日が、若干早まったに過ぎないようです。

が今の場合すぐそうしろといわれても、実際問題としては到底困難な事
ですから、どうか今しばらく期日を延期するようにして頂きたいのです」

「現在の問題は、ただこの通告書を、宋委員長に伝達する事だけをしていただきたい。
伝達しないでおいて延期とか何とかいわれても、

私の方としてはご返事すべき筋合いじゃないのです」



「しかし実際問題として、実行不可能な通告書を、黙って受け取れといわれても、
それは私の方として、すこぶる苦しい立場にあるのです」

小手先外交にかけて梅干山千の秦徳純は、
こういった弁舌を弄して妨害をしかけて来るのだった。

機関長は声を励まし、断乎として言い放った。 「私の任務は通告書の伝達である。
任務以外には一切開く耳をもたぬ」   すると秦徳純がいった。

「あなたの任務は軍司令官の代理として、この通告書を伝達する事、
私共の任務は宋委員長の代理として外部と折衝する事、これは全く同じ立場です。

まあ同病相憐れむとでもいうところでしょうか」



何という人を食った言葉だろう。彼の面に、薄い笑いが漂っていた。
機関長はなかば怒気を含んで

「そんな事はどうでもよろしい。
いったい貴官はこの通告書を受取るというのか受取らぬというのか。

最初は責任をもってお伝えしますとキッパリ言明しておきながら、
今また立場がどうのこうのといっておられるが、

私には一向貴官の真意が捕捉出来ない。
貴官がどうしても伝達を拒まれるというのなら、この交渉は所詮決裂の他はない。

ことに宋委員長に伝達せぬというに至っては、
これ一に貴官の不誠意を暴露するものであって、

さきにお約束した部隊の移動、あの約束不履行に輪をかけた以上の不誠意だ。

冀察と日本との衝突の動機を作る者は実に貴官であり、今後日本軍が
いかなる行動に出ようとも、私は最早関知すべきすべを知らない」



秦徳純はややあわて気味に
「イヤ、伝達しないという意味じゃ決してないのです。

ただ、問題が極めて重大ですから、平素ご懇意なあなたに対して、
特に一応のご了解を願ってみた次第なんです。

ご趣旨はよくわかりました。私から確実に宋委員長に伝達いたします。
この書類はそうするともう、有っても無くても同じようなものですから、

どうぞお持ち帰りを願います」

機関長は眉を逆立てた。》


つづく
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