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盧溝橋事件66 竜王廟の夜襲3

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/09/18 15:54 投稿番号: [572 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
229〜230p

《 このころ第一線の南中隊は、果敢な白兵戦を中国兵と挑み合っていた。
銃声はバッタリ止んで、手榴弾の爆声ばかりがかなたからもこなたからも

盛んに聞えて来る。それと交錯して起る喊声!   怒号!
埋防の脚を洗って流れる永定河の水勢は滔々として物凄く、

時々、ザブーン!   ザブーン!   聞えて来るのは、
どうやら中国兵が河中に跳び込んで行く水音らしい。



さしも激しかった爆声が、やがて次第に衰えてくると、あとは連絡兵や伝令達が、
中隊長を呼ぶ声、大隊本部を捜し求める声で一しきり。

それに混じて第三中隊の方向からは、「中隊長殿!   山崎上等兵、もう駄目であります」
「アイヨー!」 という中国兵のうめき声も、闇の中、そこここに起って、

凄壮の感がひとしお深い。

敵は我が強襲に致命的の打撃をこうむったらしく、鳴りをひそめ、
抵抗しようとする者もない。

大隊長はとりあえず命令を下して隊伍の集結、人員の点検、
そして死傷者、鹵獲品等に対する戦場掃除を開始させた。

味方の損害は、戦死、兵六、負傷、将校二、下士官兵八、
そしてその大部分が手榴弾による破片創と、銃剣による刺創ばかりだった。

敵側の推定損害は少なくとも百五十を下らず。
永定河の濁流にとび込んだ者が、随分沢山あったようである。



世良小隊を併せ、大隊が盧溝橋駅に引揚げて来たのは、午前の二時に近かった。
連隊長は木原大隊長を迎えて、「ヤア、ご苦労だった。随分猛烈な白兵戦だったなあ。

僕はここからズーッとあの戦況を眺めていたが、爆声のたびごとに胸が痛んだよ。
でも二十九軍も今日という今日こそ、日本軍の真価をイヤというほど思い知っただろう。

膺懲の効果を十二分に挙げ得た事を、君及び君の部下に感謝する。
僕のこの気持を全員に洩れなく伝えておいてくれ給え」

この時、河野副官が言葉をさしはさんだ。
「連隊長殿!さきほど旅団長閣下が……」

「オオそうだ。旅団長閣下がいま、戦闘司令所を西五里店まで進めて来ておられる。

さきほどから夜襲の成果について大変心配しておられたから、
すぐ行って君から詳細報告してくれ給え」



木原大隊長は護衛の一ヶ分隊を伴って、暗い夜道を西五里店に向った。
河辺旅団長は午前二時半、茅屋 (ぼうおく) で寝もやらず、

カンテラの光に地図を按じていたが、木原大隊長の姿を見かけるなり、サッと
椅子から起ち上って、二歩三歩大隊長の方に歩み寄り、その手を堅く握りしめた。

「ヤア木原君!   ご苦労でした。連隊長の意図通り、実に立派な夜襲が出来て、
君の戦闘指揮に満腔 (まんこう) の敬意を表します。

犠牲者が出た事は何とも残念だが、負傷者は至急豊台に送って、
十分の手当をしてやってくれ給え。

他の兵は皆元気だろうな。これまた十分労 (いた) わってやってくれ給え」


懇篤な犒 (ねぎ) らいの言葉に、大隊長が感激と部下を失った悲しみもひとしお深く、
戦闘司令所の外にでた時、叢 (くさむら) にはもう、朝露がシットリと置かれていた。》


つづく
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