入って中国人に南京事件真相議論しましょう

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盧溝橋事件4 初年兵戻る

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2010/06/26 16:07 投稿番号: [488 / 2250]
寺平忠輔著 『日本の悲劇   盧溝橋事件』 読売新聞社刊
68〜69p

《・・・・
「中隊長殿!   野地、戻って参りました。
大分先の方まで行って見ましたけれど、どうしても見つかりません。

もう一度、集合喇叭 (らっぱ) を吹かしてみていただけませんか。
もし生きているとしたら、喇叭めあてに帰って来るかも知れませんから」

「よかろう」 と中隊長はそれを認めた。
「オイ、喇叭手!   こっちへ来い」 と野地が叫んだ。

「今からもういっペん、集合喇叭を吹くんだ。アッ!そうだ。ここで吹いちゃいかん。
中隊長殿!   あっちの少し離れたところで喇叭を吹いてきます」

野地少尉と喇叭手一名は、それから百メートルばかり北の方に移動して行った。
そして 「さあここでよかろう。そこの高い所に上って吹け」

喇叭手は斜面を登り登り、喇叭の口を湿めした。


そしていまやまさに、竜王廟の方に向って集合喇叭を吹奏しようとしたとたん、
左前の方から何やら一つ、黒い影がポッカリ近づいて来た。

「おいッ!   志村じゃないかッ!」 野地少尉が叫んだ。
「ハ、そうであります」

「志村かあ!   捜したぞ、捜したぞ。随分お前を捜したんだぞ。今までどこを
うろついていたんだ。怪我はなかったか?」 彼はせき込んでそうたずねた。

「ハイ、なんともありません。伝令の帰りに方向を間違えちゃったもんですから、
今まであっちでもない、こっちでもないと、

一生懸命、原っぱの中で中隊を捜し回っておったんであります」

「そうか、まあよかった。とりあえず早く中隊の位置に戻ろう。
中隊長殿も大変心配しておられるから」


喇叭手はノコノコ、また斜面をおりて来た。
三人は一塊りになって中隊の方に戻って行った。

「方向を間違えたって、いったいどんなふうに間違えたんだ?」
歩きながら少尉がたずねた。

「中隊長殿に報告を済ましてから、真ッすぐ小隊の位置に戻ろうと思って、
一文字山を目標に歩いたんであります。

ところがいくら歩いても歩いても小隊の位置にぶつかりません。
とうとう一文字山の下まで来てしまいました。

そこで、こりやあいけないと思ってまた元の方に引き返したんです。
そしたら竜王廟の方で、パンパーンって銃声が聞えました」

「ウン、それだ。あれは中国兵が実弾を射ったんだぞ」


「アッ、そうでありますか。私はまた、その方向に中隊がいるのかと思って、
あの銃声を目当てに進んで行ったんであります」

「危ない事しやがるんだなあ」

「そしたらその時、後の方で中隊の集合喇叭が鳴ったもんですから、
またその方向に向って歩き出したんです。

だけど一向中隊が見つからないんで、今までウロウロしておりました。
ご心配かけて申し訳ありません」

野地少尉はスーッと気持が軽くなった。
三人はこうしてようやく中隊の位置にたどりついた。

中隊長は志村の無事な姿を見るなり

「よく見つかったなあ、よかった、よかった」と、心の底から喜んだ。
中隊の全員もこれで一安心とばかり、皆胸をなでおろした。》


つづく
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