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1939年7月2日 ノモンハン事件21 渡河準備

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/11/28 18:51 投稿番号: [2078 / 2250]
辻正信著   「ノモンハン秘史」   毎日ワンズ
167〜169p


《 七月二日、昼間はフイ高地を確保して

ハルハ河右岸に残っている敵を攻撃しながら、渡河の準備を整えた。

歩兵第七十一連隊を第一線渡河部隊とし、その第一大隊をまず舟で渡して、

前岸に拠点を占領し、その掩護下に工兵連隊で架橋する計画であった。



矢野副長と服部参謀と共に、旅団司令部付近の壕内に、

うだるような暑さを耐え忍んでいたとき一人の大隊長が懐かしそうに近づいてきた。

どこかで見覚えのある顔だと思っていると、服部さんの同期生、横田千也少佐である。

横田さんから声をかけられた。



「やあ、辻君、お久しう、長城線ではいろいろお世話になったねえ」

「あっ、あのときの横田さんですか、御無沙汰しました。今夜はまた第一線ですか」

「うん、また面白い任務を貰ったよ、第一回の渡河掩護部隊ですよ」

横田大隊長は七・七事件の直後、板垣兵団の歩兵第四十二連隊の中隊長として、

長城線の突破に殊勲を樹て、重傷を負った顔馴染の勇士であった。

あれから二年経った今日、大隊長としてまたもや激戦場に、

晴れの重任を引き受けたのである。



「お伴しましょう」

この懐かしい先輩に、何とかお手伝いしようと思った。

別に命令された訳でもないが、横田大隊の行動は、

師団全般の運命を左右するものである。願ってもないことだ。



文字通り咫尺   (しせき)   もわからぬ暗夜であった。

昼間さえ方向維持に迷う砂丘地帯を、配属された工兵小隊長を先導に、

重い舟を兵の肩に担がせながらハルハ河の岸に向かった。

約二時間の行進を終わったとき、

「大隊長殿、渡河準備終わり」   という工兵小隊長の報告を聞いた。

よくも手際よくやったものだと感心しながら、案内されて河岸に出た。



暗夜とはいえ、余りにも河幅が広く見える。

「おかしいなあ」

ハルハ河はせいぜい幅五十メートルのはず、流速は一メートル以上もあるはずだが、

暗   (やみ)   の水面には小波も立っていない。

「これはおかしいぞ」   と感じ、携帯天幕を頭から被りながら、

懐中電燈で、地図と現地とを丹念に対照すると、これはイリン湖にちがいない。

「まちがった!」



折から進出された小林少将にその旨を報告し、善後策を考えているところへ、

師団長と矢野副長と服部参謀が追っついて来られた。

横田大隊長はひどく責任を感じているらしい。

ハルハ河まではまだ五百メートル以上もある。全く準備ができてない。

一晩延ばすのが常識であろう。しかし、大隊長の眉宇には激しい決意が浮かんでいる。

「いや、必ず夜半までに渡ります」》


つづく
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