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1938年5月26日 宇垣氏 外相に入閣

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/04/27 18:50 投稿番号: [1609 / 2250]
井本熊雄   著   『支那事変作戦日誌』
292p


《 近衛首相は一月十六日の   「蒋介石対手にせず」   の声明以後、

国民政府動揺の色が看取されない情勢に処し、右の声明が間違っていたことを痛感し、

国民党政府を相手に和平方策を探求することの必要性を感じていたようである。

これは、各方面からの示唆によることが大きく原因していたようであるが、

右の反省から政府が戦争指導の主動権を振り、事変の早期解決を図ることを

目指したことが五月、内閣の改造に踏切った大きな理由であったと思われる。



宇垣外相は入閣条件として、

①閣内の一致結束の強化、

②速やかに対支和平方針決定、

③蒋政権対手にせずに深く拘泥せず等を出し、



事変解決については、かなり強い意欲を示していたようである。

陸軍としても板垣陸相就任当時は、北支、蒙疆に対する方針は変らないが、

中、南支に対しては、英国の権益を好意的に考え、

中支の開発は列国と並存的に実施する等、やや柔軟性を見せていた。



当時外務省の石射東亜局長は、支那の主権に制限を加えず、

内政に干渉せず、蒋介石の下野、国民党の解消を要求しない等、

思い切って寛大な平和条件を構想し、

宇垣外相は原則的にこれに同意していたらしいが、

ただ蒋介石が責任をとって下野することは、結局必要であるとしていたようである。》
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