海軍中央の大山事件対処方針
投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2012/03/26 18:55 投稿番号: [1545 / 2250]
戦史叢書
『中国方面海軍作戦〈1〉』
310p
《 軍令部は直ちに次の対処方針を決定した。
要 旨
大山事件ノ解決ハ 将来コノ種事件ノ 根絶ヲ期スルヲ 方針トシ、
左記要求事項ノ 充足ヲ目途トシテ 交渉スルヲ要ス。
而シテ 支那側当事者ニ於テ 之ガ解決実行ニ対シ 誠意ヲ示サザルニ於テハ、
実力ヲ以テ 之ヲ強制スルモ 敢テ辞セザル 決意アルヲ要ス。
要求事項
一 事件責任者ノ陳謝及処刑
二 将来ニ対スル保障
(1) 停戦協定地区内 ニ於ケル 保安隊員数、 装備、 駐屯地ノ制限
(2) 右地区内ニ於ケル 陣地ノ防禦施設ノ撤去
(3) 右ノ実行ヲ 監視スベキ 日支兵団委員会 ノ設置
(4) 排抗日ノ 取締励行
海軍中央部は八月十日、第三艦隊司令長官あて次のように申進した。
官房機密第六八一番電 (十日一二〇〇発電)
目下 外交交渉 進行中ニシテ 最モ慎重ヲ要スル 時機ニテアリ、
旁 (かたわら) 事態ノ解決ハ 究極ハ 武力ニ依ル ノ外ナキニ至ル トスルモ、
陸軍ノ派兵ニハ 相当ノ時日ヲ 要スルノミナラズ、
我ガ方ヨリ 攻撃ヲ開始セザル限リ 支那側ヨリ攻撃セザル
中央政府ノ意向 ナル旨ノ特情報モ アル次第ナルヲ 考慮シ、
大山中尉射殺事件ニ 対スル当面ノ処置ハ 先ヅ真相ヲ糾明スル等
必要ナル外交的措置ヲ 執ルコトトシ、
可及的 事態ヲ急速破局ニ 導カシメザル様 致シ度。》
・・・・
311p
《 八月九日発長谷川司令長官の具申 (第三艦隊機密第四八四番電)
上海附近 支那側軍備 急速強化ノ実情ハ 累次電報ノ通ナルガ、
右ハ殆ド 我ガ方ノ予想セザリシ 所ニシテ、
今ヤ漢口ニ於ケル 居留民引揚時ノ情況ヲ 髣髴セシムルモノアリテ、
現在ノ上海特別陸戦隊 及 艦船陸戦隊ノ 全力ヲ以テスルモ 租界警備上
兵力不足ヲ感ズルニ 至レルヲ以テ、 約五箇大隊ノ兵力増援必要ナリト認ム。
仍 (よ) ツテ此ノ際
一 佐世保待機中ノ特別陸戦隊ヲ 至急上海ニ派遣シ
二 先遣陸軍部隊ヲ 速 (すみやか) ニ上海ニ派遣スルカ、
又ハ少クトモ 之ヲ 乗船地ニ 待機セシムル 要アリ。》
* ここでも海軍の甘さが見られます。
「我ガ方ヨリ 攻撃ヲ開始セザル限リ 支那側ヨリ攻撃セザル 中央政府ノ意向」
と言っていますが、そもそも盧溝橋事件は 「我ガ方ヨリ攻撃ヲ開始セザル」
にも関らず 「支那側ヨリ攻撃」 したものです。
大山中尉もこちらから、攻撃していないのに攻撃されました。
日本側に 「可及的 事態ヲ急速破局ニ 導カシメザル様」 と言ったところで、
中国側が逆の考えならどうしようもないでしょう。
310p
《 軍令部は直ちに次の対処方針を決定した。
要 旨
大山事件ノ解決ハ 将来コノ種事件ノ 根絶ヲ期スルヲ 方針トシ、
左記要求事項ノ 充足ヲ目途トシテ 交渉スルヲ要ス。
而シテ 支那側当事者ニ於テ 之ガ解決実行ニ対シ 誠意ヲ示サザルニ於テハ、
実力ヲ以テ 之ヲ強制スルモ 敢テ辞セザル 決意アルヲ要ス。
要求事項
一 事件責任者ノ陳謝及処刑
二 将来ニ対スル保障
(1) 停戦協定地区内 ニ於ケル 保安隊員数、 装備、 駐屯地ノ制限
(2) 右地区内ニ於ケル 陣地ノ防禦施設ノ撤去
(3) 右ノ実行ヲ 監視スベキ 日支兵団委員会 ノ設置
(4) 排抗日ノ 取締励行
海軍中央部は八月十日、第三艦隊司令長官あて次のように申進した。
官房機密第六八一番電 (十日一二〇〇発電)
目下 外交交渉 進行中ニシテ 最モ慎重ヲ要スル 時機ニテアリ、
旁 (かたわら) 事態ノ解決ハ 究極ハ 武力ニ依ル ノ外ナキニ至ル トスルモ、
陸軍ノ派兵ニハ 相当ノ時日ヲ 要スルノミナラズ、
我ガ方ヨリ 攻撃ヲ開始セザル限リ 支那側ヨリ攻撃セザル
中央政府ノ意向 ナル旨ノ特情報モ アル次第ナルヲ 考慮シ、
大山中尉射殺事件ニ 対スル当面ノ処置ハ 先ヅ真相ヲ糾明スル等
必要ナル外交的措置ヲ 執ルコトトシ、
可及的 事態ヲ急速破局ニ 導カシメザル様 致シ度。》
・・・・
311p
《 八月九日発長谷川司令長官の具申 (第三艦隊機密第四八四番電)
上海附近 支那側軍備 急速強化ノ実情ハ 累次電報ノ通ナルガ、
右ハ殆ド 我ガ方ノ予想セザリシ 所ニシテ、
今ヤ漢口ニ於ケル 居留民引揚時ノ情況ヲ 髣髴セシムルモノアリテ、
現在ノ上海特別陸戦隊 及 艦船陸戦隊ノ 全力ヲ以テスルモ 租界警備上
兵力不足ヲ感ズルニ 至レルヲ以テ、 約五箇大隊ノ兵力増援必要ナリト認ム。
仍 (よ) ツテ此ノ際
一 佐世保待機中ノ特別陸戦隊ヲ 至急上海ニ派遣シ
二 先遣陸軍部隊ヲ 速 (すみやか) ニ上海ニ派遣スルカ、
又ハ少クトモ 之ヲ 乗船地ニ 待機セシムル 要アリ。》
* ここでも海軍の甘さが見られます。
「我ガ方ヨリ 攻撃ヲ開始セザル限リ 支那側ヨリ攻撃セザル 中央政府ノ意向」
と言っていますが、そもそも盧溝橋事件は 「我ガ方ヨリ攻撃ヲ開始セザル」
にも関らず 「支那側ヨリ攻撃」 したものです。
大山中尉もこちらから、攻撃していないのに攻撃されました。
日本側に 「可及的 事態ヲ急速破局ニ 導カシメザル様」 と言ったところで、
中国側が逆の考えならどうしようもないでしょう。
これは メッセージ 1543 (kir**gotowa**me さん)への返信です.