ラーベの日記12月6日
投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2009/08/04 18:49 投稿番号: [132 / 2250]
《十二月六日
ここに残っていたアメリカ人の半分以上は、今日アメリカの軍艦に乗りこんだ。
残りの人々もいつでも乗りこめるよう準備している。われわれの仲間だけが拒否した。
これは絶対に内緒だが、といってローゼンが教えてくれたところによると、
トラウトマン大使の和平案が蒋介石に受け入れられたそうだ。
南京が占領される前に平和がくるといい、ローゼンはそういっていた。
黄上校との話し合いは忘れることができない。黄は安全区に大反対だ。
そんなものをつくったら、軍紀が乱れるというのだ。
「日本に征服された土地は、その土のひとかけらまでわれら中国人の血を吸う定めなのだ。
最後の一人が倒れるまで、防衛せねばならん。
いいですか、あなたがたが安全区を設けさえしなかったら、いまそこに
逃げこもうとしている連中をわが兵士たちの役に立てることができたのですぞ!」
これほどまでに言語道断な台詞 (せりふ) があるだろうか。二の句がつげない!
しかもこいつは蒋介石委員長側近の高官ときている!
ここに残った人は、家族をつれて逃げたくても金がなかったのだ。
おまえら軍人が犯した過ちを、こういう一番気の毒な人民の命で償わせようというのか!
なぜ、金持ちを、約八十万人という恵まれた市民を逃がしたんだ?
首になわをつけても残せばよかったじゃないか?
どうしていつもいつも、一番貧しい人間だけが命を捧げなければならないんだ?
それから軍人や軍の施設を引き揚げる時期について聞いた。
最後のぎりぎりの瞬間、それよりも一分たりとも前ではない、というのがやつの返事だ。
要するに、土壇場まで、市街戦が繰り広げられるその瞬間までいすわろうという肚なんだ!
きちんと準備するには、米や小麦粉、塩、燃料、医薬品、炊事道具、
あと、なんだかしらないがとにかくいるもの全部、
日本軍が攻めてくる前に用意しておかねばならない。
医者、救護員、汚物処理、埋葬、警察、そうだ、
場合によっては警察の代わりまでやる覚悟がいる。
軍隊と一緒に、十中八九警察もいなくなるだろう。
そうなったら、治安が乱れるおそれがある。
こういうこともみなそのときになってからやれと言うのか?
なんとか考えを変えるよう、黄を説得しようとしたが無駄だった。
要するにこいつは中国人なのだ。
こいつにとっちゃ、数十万という国民の命なんかどうでもいいんだ。
そうか。貧乏人は死ぬよりほか何の役にも立たないというわけか!
防衛についても話し合った。私は必死で弁じた。ファルケンハウゼン将軍はじめ、
ドイツ人顧問は口をそろえて防衛は絶望的だといっている。
もちろん、形だけでも防衛はしなければならないだろう。司令官にむかって、
むざむざ明け渡せなどといえないことくらい百も承知だ。面目を保ちたいのもわかる。
だが、南京を守ろうとする戦い、この町での戦闘はまったくばかげたことであって、
無慈悲な大量虐殺以外の何物でもない! ……
だが、何の役にも立たなかった。私には説得力がないのだ!
黄はいった。名誉とは、最後の血の一滴まで戦うことにある!
ほう! お手並み拝見といこうじゃないか!
発電所の管理人の白さんと主任技術者陸さんは、発電所を動かすために、
命がけでがんばるとか言っていた。たしかに発電所は動いている。
はて。だれが動かしてるのかね。
白さんと陸さん、このお二人はとっくにいなくなったが。》
ラーベは 「南京を守ろうとする戦い、この町での戦闘はまったくばかげたことであって、
無慈悲な大量虐殺以外の何物でもない!」 と言っている。
つまり、大虐殺があったとしても、それは、中国側の責任ということだ。
ここに残っていたアメリカ人の半分以上は、今日アメリカの軍艦に乗りこんだ。
残りの人々もいつでも乗りこめるよう準備している。われわれの仲間だけが拒否した。
これは絶対に内緒だが、といってローゼンが教えてくれたところによると、
トラウトマン大使の和平案が蒋介石に受け入れられたそうだ。
南京が占領される前に平和がくるといい、ローゼンはそういっていた。
黄上校との話し合いは忘れることができない。黄は安全区に大反対だ。
そんなものをつくったら、軍紀が乱れるというのだ。
「日本に征服された土地は、その土のひとかけらまでわれら中国人の血を吸う定めなのだ。
最後の一人が倒れるまで、防衛せねばならん。
いいですか、あなたがたが安全区を設けさえしなかったら、いまそこに
逃げこもうとしている連中をわが兵士たちの役に立てることができたのですぞ!」
これほどまでに言語道断な台詞 (せりふ) があるだろうか。二の句がつげない!
しかもこいつは蒋介石委員長側近の高官ときている!
ここに残った人は、家族をつれて逃げたくても金がなかったのだ。
おまえら軍人が犯した過ちを、こういう一番気の毒な人民の命で償わせようというのか!
なぜ、金持ちを、約八十万人という恵まれた市民を逃がしたんだ?
首になわをつけても残せばよかったじゃないか?
どうしていつもいつも、一番貧しい人間だけが命を捧げなければならないんだ?
それから軍人や軍の施設を引き揚げる時期について聞いた。
最後のぎりぎりの瞬間、それよりも一分たりとも前ではない、というのがやつの返事だ。
要するに、土壇場まで、市街戦が繰り広げられるその瞬間までいすわろうという肚なんだ!
きちんと準備するには、米や小麦粉、塩、燃料、医薬品、炊事道具、
あと、なんだかしらないがとにかくいるもの全部、
日本軍が攻めてくる前に用意しておかねばならない。
医者、救護員、汚物処理、埋葬、警察、そうだ、
場合によっては警察の代わりまでやる覚悟がいる。
軍隊と一緒に、十中八九警察もいなくなるだろう。
そうなったら、治安が乱れるおそれがある。
こういうこともみなそのときになってからやれと言うのか?
なんとか考えを変えるよう、黄を説得しようとしたが無駄だった。
要するにこいつは中国人なのだ。
こいつにとっちゃ、数十万という国民の命なんかどうでもいいんだ。
そうか。貧乏人は死ぬよりほか何の役にも立たないというわけか!
防衛についても話し合った。私は必死で弁じた。ファルケンハウゼン将軍はじめ、
ドイツ人顧問は口をそろえて防衛は絶望的だといっている。
もちろん、形だけでも防衛はしなければならないだろう。司令官にむかって、
むざむざ明け渡せなどといえないことくらい百も承知だ。面目を保ちたいのもわかる。
だが、南京を守ろうとする戦い、この町での戦闘はまったくばかげたことであって、
無慈悲な大量虐殺以外の何物でもない! ……
だが、何の役にも立たなかった。私には説得力がないのだ!
黄はいった。名誉とは、最後の血の一滴まで戦うことにある!
ほう! お手並み拝見といこうじゃないか!
発電所の管理人の白さんと主任技術者陸さんは、発電所を動かすために、
命がけでがんばるとか言っていた。たしかに発電所は動いている。
はて。だれが動かしてるのかね。
白さんと陸さん、このお二人はとっくにいなくなったが。》
ラーベは 「南京を守ろうとする戦い、この町での戦闘はまったくばかげたことであって、
無慈悲な大量虐殺以外の何物でもない!」 と言っている。
つまり、大虐殺があったとしても、それは、中国側の責任ということだ。
これは メッセージ 131 (kireigotowadame さん)への返信です.