入って中国人に南京事件真相議論しましょう

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制令線の撤廃論議

投稿者: kireigotowadame 投稿日時: 2009/07/05 17:02 投稿番号: [101 / 2250]
第十軍が杭州湾に上陸し、第16師団が11月13日に、揚子江の白茆口に上陸してから、
中国軍は完全に退却を始めました。

現在の我々なら、「よかった、敵が逃げて、戦わなくて済む」 となるですが、
第十軍の上層部は不満でした。


児島襄著 『日中戦争4』 161pには

《「上海決戦」 が不発に終り、期待した 「剿滅戦」 は 「撃退戦」 でしかなく、
しかも、中国軍の雪崩れ風の退却ぶりをみると、もはや

「中支那方面ニ於テ敵軍主力ヲ捕捉殲滅スルノ機会ハ逸シ去リタルモノ」 と、判定されるからであった。

いわば、第十軍の主目標は失われたわけである。

第十軍は、だから、新目標として首都南京をえらび、その占領によって中国側に
「政戦両略上ノ打撃」 をあたえよう、と決心する。》


とあります。しかし、参謀本部が蘇州 − 嘉興ノ線までという制限を設けています。
これでは、面白くないから、制令線をはずしてくれという話になるわけです。


戦史叢書 『支那事変   陸軍作戦1』 417pより

参謀本部作戦課では、十一月十五日、情勢判断を行い、制令線を変える必要はないと
判決しました。しかし第一部長下村定少将は、

「この際、戦機をとらえて制令線をいっせいに今一押し出て強圧を加えたらどうか」 と
作戦課に研究を命じたのです。

結局、河辺作戦課長が上海に赴き、現地の実情を確かめてからとなりました。


児島襄著 『日中戦争』 161〜164p

《上海では、中支那方面軍司令官松井大将、参謀長塚田少将、参謀副長武藤大佐の
いずれもが上海派遣軍の疲労を指摘し、ひきつづいての進撃作戦は困難だ、と説明・・・

だが、第十軍はまだ疲れていない。
・・・

第十軍もふくめて中支那方面軍が制令線内で日をすごしたら、どうなるか。
北支那方面軍も、ようやく太原を攻略 (十一月八日) したが、待機の態勢をとっている。

全日本軍が腰をすえるのは、そのまま中国軍に戦力回復の時間を贈与するだけではないのか。
・・・

十一月十九日、戦況はさらにすすみ、上海派遣軍第九師団は蘇州、
第十軍第十八師団は嘉興を占領した。

制令線に到達したのである。
が、すかさず、第十軍司令官柳川中将は、「丁集作命甲第三十一号」 を下令した。

「集団ハ機ヲ失セズ一挙南京ニ敵を追撃セントス」》



11月20日参謀本部は、第十軍の南京独断進撃の電報をうけた。
多田次長は、直ちに中止の指示を出すよう督促、

しかし、下村部長は

「方面軍は中央の意図に非常に忠実にやつて居るのですから、方面軍が第十軍に対して
処置するでせう。それを中央が指示するといふやうなことは、よくありますまい」

と、抵抗しました。多田次長は、

「兎に角、之は急を要するから是非止めさせて呉れ」

と、くり返し、少将は、中支那方面軍参謀長塚田少将に、
第十軍の企図が制令線を定めた命令に反する旨の注意電を発信しました。
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