一新 (二宮尊徳夜話)
投稿者: sawayakanikoniko 投稿日時: 2005/05/13 16:03 投稿番号: [34123 / 95793]
∞∞∞135(134物井村開拓方法は開闢元始の大道に基づく
--
の後段
--
)
∞∞∞
同、翁の勉励並びに政道の本意∞∞∞
翁は言われた。怠惰な風習が極まり、汚い風俗が深くしみこんだ村を一新するの
はたいへん難しいことだ。なぜなら法律で取り締まれない、命令は行われない、
教えることもできない。
これを仕事に精を出すようにさせ、当然行うべきことに向かわせるのは、難しく
はない。
わたしは昔桜町陣屋に来た。配下の村々は徹底して怠惰で汚くてどうしようもな
かった。そこでわたしは深夜あるいは未明に村を巡回した。怠惰を戒めるでなく
朝寝を戒めるでなく、よいとか悪いとか問わず、勤勉か怠惰か言わず、ただ、自
らの勤めとして寒暑・風雨でも怠らなかった。1,2ヶ月で初めて足音を聞いて
驚く者があった。また足跡を見て怪しむ者があった。また直接逢う者もあった。
これによって共共に警戒心を起こし、おそれおじて、数ヶ月で夜遊び・賭博・闘
争などはもちろん、夫婦の間・使用人の交際に叱咤の声がなくなった。
ことわざに「権兵衛種を蒔けばカラスこれを掘る。3度に1度は追わずばなるま
い」という。これは野卑な戯れ言ではあるが、官職にある人は知らなければなら
ない。カラスが田畑を荒らすのはカラスの罪ではない。田畑を守るものが追わな
いという過ちだ。政道を犯す者のあるのも、官がこれを追わないという過ちだ。
これを追う方法もまた権兵衛が追うのを勤めとして捕らえるのを本意としないよ
うにありきたりなものだ。この戯れ言は政治の本意にかなっている。いなかじみ
た言葉ではあるが心得なければならない。
これは メッセージ 1 (nono7370 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/552022058/cf9qa4nhbfffca5ga5b_1/34123.html