侵略国日本は国際社会の前科者

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米国黒人社会の日本観

投稿者: kabu_kachan7 投稿日時: 2011/03/01 06:48 投稿番号: [8113 / 8458]
「20世紀の日本人   アメリカ黒人の日本人観   1900-1945」
レジナルド・カーニー、五月書房、H7.8

人種平等への旗手、米国黒人社会の日本観

■1.われわれ黒人は日本に最大の敬意を払う■

全米1200万の黒人が息を飲んで、会議の成り行きを見守っている。
1919年、パリ講和会議。第一次大戦の惨禍を再び繰り返すことのないよう、
国際連盟創設のための議論が進められていた。
米国の黒人たちが注目していたのは、国際連盟規約に「人種平等の原則」を
入れるという提案を掲げて参加した日本であった。

日本の全権使節団がパリに向かう途中、ニューヨークに立ち寄った時には、
「ボストン・ガーディアン」紙の編集長モンロー・トロッターなど、
黒人社会の指導者4人が、
「世界中のあらゆる人種差別と偏見をなくす」ことに尽力してほしい、
と嘆願書を出した。
自国のウィルソン大統領が講和会議の議長役をするというのに、
それをさしおいて、わざわざ日本の使節団に嘆願したのである。

われわれ(米国の)黒人は講和会議の席上で「人種問題」について
激しい議論を戦わせている日本に、最大の敬意を払うものである。

全米黒人新聞協会が発表したコメントである。
人種差別に苦しむアメリカ黒人社会は、
有色人種でありながら世界の大国の仲間入りした日本を、
人種平等への旗手と見なしていた。
[1,p71-76]

しかし、本誌52号[a]で紹介したように、日本の提案は16カ国中、
11カ国の賛成票を得たが、議長であった米国大統領ウィルソンの
「全会一致でない」という詭弁によって退けられた。
ウィルソンは、人種平等を盛り込んだ連盟規約が、
米国南部や西部の議員たちの反対で、
批准されるはずのない事を知っていたのだ。

アメリカの黒人は、自国の政府の措置に怒り、
全米で数万人もの負傷者を出すほどの大規模な暴動が続発した。

■2.茶色い男たちのパンチが白人を打ちのめし続けている■

アメリカの黒人社会が、日本に期待をかけるようになったのは、
日露戦争の時であった。白人の大国に、有色人種の小国が独立をかけて、
果敢な戦いを挑んでいる、と彼らは見た。

米国黒人として最初の博士号をハーバード大学でとった黒人解放運動の
指導者W・E・B・デュボイスは、
ヨーロッパによる支配から有色人種を解放してくれる可能性の
もっも高い国として、日本を支持した。

日本が勝てば、やがて「アジア人のためのアジア」を
声高に叫ぶ日が来るだろう。
それは、彼らの母なる大地アフリカに同じような声が
こだまする前兆となる、と米国黒人の指導者たちは考えた。
黒人紙「インディアナポリス・フリーマン」は次のような社説を掲載した。

東洋のリングで、茶色い男たちのパンチが白人を打ちのめし続けている。
事実、ロシアは繰り返し何度も、日本人にこっぴどくやられて、
セコンドは今にもタオルを投げ入れようとしている。
有色人種がこの試合をものにするのは、もう時間の問題だ。
長く続いた白人優位の神話が、ついに今突き崩されようとしている。

日露戦争は、有色人種は白色人種に決して勝てない、
というヨーロッパ人による世界侵略の近代史で生まれた神話を
事実として否定してみせたのである。[1,p53-66]
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