悲しいサヨクのための嬉遊曲

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

ちょび蔵見回り日誌

投稿者: drchobihige 投稿日時: 2005/12/11 00:24 投稿番号: [4373 / 22816]
今日も茶屋を張った。
お局様の行状を探る為である。
朝から張り込む為、そして何より、その眼力に一目おいているので連れ合いのおさんも一緒である。
おさんは、毎日瓦版を買い漁るほどの事情通…張り込みの件を話した所「あたいにまかせな、あんたはドジ踏むんじゃないよ!」ときたもんだ。

場所が場所だけに、まだ日も高いというのになにやら淫靡な空気が漂う。おさんは見た目は若いので、あっしと二人で茶屋の脇に突っ立っていると、あっしが誑かしている様に見えるのか、目だって仕方が無い。そこで茶屋の中へ入る事にした。しがない十手持ち、二人で弐分の安部屋にと入った。ちょうど襖を開ける時、ほの暗い廊下の先を足早に去る人影。おさんは見ていた、そして瞬時にそれが小鍵の局のお忍びの姿と見抜いた。「でかした、おさん。」あっし達二人は部屋に入るなり、天井を上がり、姿の消えた先を目指し這い回った。おさんは前を行き、透き通る様な太股がちらちらと男心を刺激する。しかしあっしは目明しちょび蔵、こんな所で欲情してちゃあ、覗き稼業は務まりますまい。必死にこらえて付いていく事暫く、おさんが囁いた。「あんた、ここだよ。」下から漂う阿片の香り…。そっと板をずらして見ると…。小鍵の局が、いた。裾は開き、腰紐は見当たらない。深い煙が立ち込める中、下の様子が良く見えない。おさんの瞳が光る。瞳孔が開き、みるみる恍惚の表情へと変貌する。「どうした、おさん。」声をかけたが、耳に届かないらしい。それもそのはず、おさんの目線のその先では、阿片に溺れたナゼダの守が小鍵の局の肢体の上で、何やら蠢いていたのだ。二人の関係は巷で噂になってはいたが、まさか本当だったとは。煙が一段と立ち込める。さらに視界が悪くなってきた。「見えない。ん〜、あれは…松葉?」おさんは夢中である。おさんの様子がおかしい。脂汗が出ている。頬は紅潮し声は上ずっている。「…あ、あ、こ、小力…。」誰だ、小力とは。まさか浮気か?あっしの脳裏に不安が募る。何やら眩暈がしてきた。蝶が舞うかの様な感覚に襲われてきた。どうした事か。気が遠くなってきた。そうか、阿片だ、しまった。あっし達まで不覚にも阿片の餌食になるとは。

下の方から‘パンパン…’と何やら餅を打つ様な音が聞こえて来た。そして、「ああ、許せ、許して…」とすすり泣きながら囁く男の声。

申し訳ない。あっしはここで記憶が途切れ、気が付いた時には、下の部屋はもぬけの空。おさんとフラフラ元の部屋へと戻り、無言のまま家路についた。

明日からも、更に探索せねば…ナゼダの守、小鍵の局、そしておさんのうわ言。

ちょび蔵日誌、本日はこれまで。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)