Re: 「捕鯨問題:保全、混乱、詭弁」
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/09/17 08:15 投稿番号: [59268 / 63339]
(つづき)
この過度に割り切った言明はこの主題の複雑性を
不明瞭にし、いくつかの重要な生態学的事実を
無視させる事になる。以下その事実;
?多くの鯨類は魚をまったく食べない。実際に世界の
ヒゲクジラ類の最大のバイオマス(生物量)は南半球
にあり、ここで主要に食べられるのはオキアミだ。 [3根本敬久].注2
? 現在の多くの鯨類個体群は捕鯨時代以前のレベルの
小部分にすぎない。こ時代の魚類個体群は現在より
はるかに多く、より健全だった。 [3根本、4ポウリー&パルマレス].
? 魚を捕食する第一人者は鯨ではなく、他の魚類である。
[5トリティス,クリステンセン&ポウリー]
? トップの補食者(たとえば鯨のような)を取り除くと、
重大な生態系の撹乱を引き起こす事があり、これは漁業に
とってネガティブでありうる。[6クラパム&リンク].
? (鯨ではなく)人間の過剰捕獲が世界的な商用魚ストックの
急勾配な低下を招いた[7ポウリー、アルダー、ベネット、クリステンセン、
ティドマース&ワトソン]
これらの諸点は繰り返し多くの刊行物や会議で表明されて
いるが、日本はあいかわらず 鯨による競合、鯨種間の
競合というアイデアを、その科学的捕鯨の第一の正当化
理由として押し出し続けている。[8森下&グッドマン、9日本鯨類研究所]
IWCのなかの皮肉屋は、日本の船がドックを出るずっと
以前から調査結果を決めていたのだということに殆ど
疑いをもたない。鯨は沢山いて増えており、日本の調査者
たちは必ず魚かオキアミを鯨の胃の中に見つけるので
あって、それは人間と他の鯨種を競争ではじき出すような、
そういう水産資源であるという結論だ。
この結論は過度の単純化であり、生態学的に欠陥がある。
日本による生態系モデルの使用はこの結論に偽の信憑性
を与える。このようなモデルは数学的に難解であり、
(したがって非専門家に対しては好都合にも不透明である)
だがしかし、おびただしい生態系変数についてのデータ不足
により、インプットするパラメータを無視したり広範に
過剰単純化することを強いられるというのが典型である。
その結果、このようなモデルはうまくいっても、鯨類が
その一部を一エレメントとして構成している非常に
複雑で動態的な海洋生態系のプリミティブな表現しか
もたらさない。
したがってIWC科学委員会は以下のように結論づけた。
「現在のところ、われわれが適切なデータあるいは
アプローチによって、鯨類の漁業に対する影響あるいは
漁業の鯨類に対する影響について信頼の出来る量的管理
アドバイスを導き出せるようなシステムは存在しない」[11]
(↑これ、今年鯨研、水研が試みて失敗したエコパス/エコシム
モデルを主に想定してますね。)
======
注1 1987年から2006年4月までに日本は8973頭のミンククジラと
293頭のニタリクジラ、240頭のイワシクジラ、10頭のナガスクジラ
(合計9559頭)を捕獲した。1952年から2006年までの他のすべ
ての国々の捕獲は約2100頭である()。
IWCのモラトリアム以前には日本も他の国々同様、小規模な
調査捕鯨しかやっていなかった。1954年から1986年にかけて840頭の
捕獲である(source: IWC)。
#2006年4月以後/2006 (2006/07) :866頭,2007 (2007/08):912頭
注2 皮肉な事に、日本の”鯨 vs.魚”という主張を援助に
よってかあるいはレトリックによってか説得された多くの
発展途上国は熱帯海域に排他的経済水域(EEZ)を持って
いるが、この海域へ冬に交尾、出産のためにやってくる
いくつかの鯨種はここではまったく餌をとらない。
この過度に割り切った言明はこの主題の複雑性を
不明瞭にし、いくつかの重要な生態学的事実を
無視させる事になる。以下その事実;
?多くの鯨類は魚をまったく食べない。実際に世界の
ヒゲクジラ類の最大のバイオマス(生物量)は南半球
にあり、ここで主要に食べられるのはオキアミだ。 [3根本敬久].注2
? 現在の多くの鯨類個体群は捕鯨時代以前のレベルの
小部分にすぎない。こ時代の魚類個体群は現在より
はるかに多く、より健全だった。 [3根本、4ポウリー&パルマレス].
? 魚を捕食する第一人者は鯨ではなく、他の魚類である。
[5トリティス,クリステンセン&ポウリー]
? トップの補食者(たとえば鯨のような)を取り除くと、
重大な生態系の撹乱を引き起こす事があり、これは漁業に
とってネガティブでありうる。[6クラパム&リンク].
? (鯨ではなく)人間の過剰捕獲が世界的な商用魚ストックの
急勾配な低下を招いた[7ポウリー、アルダー、ベネット、クリステンセン、
ティドマース&ワトソン]
これらの諸点は繰り返し多くの刊行物や会議で表明されて
いるが、日本はあいかわらず 鯨による競合、鯨種間の
競合というアイデアを、その科学的捕鯨の第一の正当化
理由として押し出し続けている。[8森下&グッドマン、9日本鯨類研究所]
IWCのなかの皮肉屋は、日本の船がドックを出るずっと
以前から調査結果を決めていたのだということに殆ど
疑いをもたない。鯨は沢山いて増えており、日本の調査者
たちは必ず魚かオキアミを鯨の胃の中に見つけるので
あって、それは人間と他の鯨種を競争ではじき出すような、
そういう水産資源であるという結論だ。
この結論は過度の単純化であり、生態学的に欠陥がある。
日本による生態系モデルの使用はこの結論に偽の信憑性
を与える。このようなモデルは数学的に難解であり、
(したがって非専門家に対しては好都合にも不透明である)
だがしかし、おびただしい生態系変数についてのデータ不足
により、インプットするパラメータを無視したり広範に
過剰単純化することを強いられるというのが典型である。
その結果、このようなモデルはうまくいっても、鯨類が
その一部を一エレメントとして構成している非常に
複雑で動態的な海洋生態系のプリミティブな表現しか
もたらさない。
したがってIWC科学委員会は以下のように結論づけた。
「現在のところ、われわれが適切なデータあるいは
アプローチによって、鯨類の漁業に対する影響あるいは
漁業の鯨類に対する影響について信頼の出来る量的管理
アドバイスを導き出せるようなシステムは存在しない」[11]
(↑これ、今年鯨研、水研が試みて失敗したエコパス/エコシム
モデルを主に想定してますね。)
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注1 1987年から2006年4月までに日本は8973頭のミンククジラと
293頭のニタリクジラ、240頭のイワシクジラ、10頭のナガスクジラ
(合計9559頭)を捕獲した。1952年から2006年までの他のすべ
ての国々の捕獲は約2100頭である()。
IWCのモラトリアム以前には日本も他の国々同様、小規模な
調査捕鯨しかやっていなかった。1954年から1986年にかけて840頭の
捕獲である(source: IWC)。
#2006年4月以後/2006 (2006/07) :866頭,2007 (2007/08):912頭
注2 皮肉な事に、日本の”鯨 vs.魚”という主張を援助に
よってかあるいはレトリックによってか説得された多くの
発展途上国は熱帯海域に排他的経済水域(EEZ)を持って
いるが、この海域へ冬に交尾、出産のためにやってくる
いくつかの鯨種はここではまったく餌をとらない。
これは メッセージ 59265 (aplzsia さん)への返信です.
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