捕鯨とクジラ保護

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「捕鯨問題:保全、混乱、詭弁」

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/09/17 07:47 投稿番号: [59265 / 63339]
なんか、ネタTVがあちこち横行してるみたいだけど、まだこの
水準で続ける気なのかねえ、日本のテレビ。

ベトナム枯れ葉剤陰謀論論争を唯一国際学術誌として掲載した「マリン・
ポリシー」のPhillip J. Clapham他「捕鯨問題:保全、混乱、詭弁」(2007)、
さっき見たらネット上で2カ所も原文丸ごとpdf無料配布してるので
紹介しときます。他の論点でもいろいろ重要なところがあるし。
http://www.cs.mun.ca/~eedinger/Geog3510_student_pages/2009_pages/Japanese_Whaling/Pictures%20etc/Conservation,%20confusion,%20casuistry.pdf
http://pelagicos.net/Course/Readings/Clapham_et_al._2007.pdf
Marine Policy 31 (2007) 314-319
The whaling issue: Conservation, confusion, and casuistry
Phillip J. Clapham, Simon Childerhouse, Nicolas J. Gales,
Lorenzo Rojas-Bracho, Michael F. Tillman,Robert L. Brownell, Jr.

1.はじめに
捕鯨論争について多重の分析視角を提供すると主張している
森下氏の記事は、捕鯨に関する日本政府の見解をあたかも
疑う余地の無い事実であるかのように提示してる。

森下論文は捕鯨論争のエレメントを開陳し、国際捕鯨
委員会(IWC)内部での1960年代以来今日に至る政治
環境の変化を示しており、ある意味で有意義だと言える。

しかし情報の選択的提示と矛盾するデータの無視、不適切な
引用による「事実(ファクツ)」のサポート、反対側の
見解の矮小化、反対者への中傷により、森下氏はこのテーマ
について議論をクリエイトすることに成功しているのであり、
実際には従来の日本政府の捕鯨政策を一方的に繰り返す
ものでしかない。

この種の決疑法(casuistry)には、われわれのなかでIWC
科学委員会に属するものは、もううんざりするほど慣れ親
しんでいる。

IWC科学委員会では、日本はその非常に貧困な科学なる
ものに、裏書保証をを得ようとして失敗しているのだが、
これは商業捕鯨モラトリアムがあるにもかかわらず、クジラ
資源の収奪を続けることへの、表向きのポーズにすぎない。

1987年以来日本はほとんど1万頭の鯨を南極、北太平洋の
二つの調査捕鯨で殺している。これは1952年以来、他の
すべての国々が調査目的で捕殺した鯨の数の4.5倍以上に
なる。
ここで付け加えておくならば、この応答の結論で示した
ように、日本には捕鯨問題において、鯨を捕るという以上の
利害関係がある。

森下氏はその論文導入部分で、「論点の混同と意図的な
誤用が、捕鯨論争を悪化させている」と訴える。これは
おそらく真実だろう。しかしこの戦術に責任があるのは
多くの場合森下氏と日本政府である。

たとえば氏は正しくも、「鯨は危機に瀕している」という
ひとくくりの言い方が、多くの鯨種の様々に異なった
保全状態に鑑みるならば誤導にあたると指摘する。
しかし科学委員会にかかわる尊敬すべき科学者で、
そういう言い方をした人はいない。

逆に日本のほうが頻繁に、すべての捕鯨論争の領域で
一般化を広めているということに触れておこう。
たとえば日本政府はしばしば”鯨は”魚を食べ過ぎて
いると公の場で述べている。森下氏の記事(p. 804)
では氏はみずからの諌言を無視して「科学的捕鯨
プログラムの一部で胃内容を分析してみると、
ヒゲクジラ類は大量に商業的に重要な魚を食べて
いることがわかった」と言っている。
(つづく)
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