捕鯨とクジラ保護

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日本が金でIWCを買うべきか

投稿者: ts657738 投稿日時: 2004/01/25 13:22 投稿番号: [23 / 63339]
  水産庁捕鯨班の森下丈二班長。捕鯨問題の現場の指揮官にあたる水産官僚だ。「なぜクジラは座礁するのか?」(河出書房新社)を書いている。日本の経済援助が票買いと批判されたことに反論している。真面目な努力をあたかも金で票を買うがごとく報道されて迷惑だと。

  私が見ても、実際に日本の経済援助とIWCの票は関連が薄い。
  日本が経済援助している国にはIWCに加盟していない国や、捕鯨に反対する国もある。
  金で動くのはおかしな環境団体の要員くらいなものだと思う。
  仮に日本が本気で票目的の経済援助をバンバンやるような方針を採るとして。
  その時に起きるのは環境団体と日本で票を巡って資金をどれだけ出すのかという、おかしな競争が生じるような事態。1票辺りのコストのインフレーションを招くことになるだろう、そして最後には金が続く方が正論だという馬鹿げた結論になる。
  実際のクジラ資源とは無縁の金だけの議論になってしまう。
  また、純粋に資金量であるならば、経済力世界第二位の日本は決して第一位と三位以下の連合軍には太刀打ちできないという現実がある。
  金でケリをつけるという解決策は無理だということだ。

  捕鯨問題は資源を主題にしていかないと、本質的な環境問題に関わる部分があるだけに駄目なのだ。水産資源の持続的な利用という概念を無視して日本の捕鯨再開を語れない。

  また同書で「成長の限界」問題にも軽く触れている。捕鯨問題の発端についてジャーナリストの梅崎義人氏と似たり寄ったりの指摘をしている。
  そもそもジャ−ナリスとしての梅崎氏は「環境保護運動の虚像」(成山堂)で何を訴えたのか。
  クジラ、アザラシ、オットセイ、アフリカゾウ、タイマイ、日本の漁業、クロマグロ、動物権問題へのおかしな環境保護団体が行なってきたことへの痛烈な批判だ。だから自分でこの本を読んだ人間ならば、これをトンでも本だと指摘する人間を疑うことになる。
  虚構がばれて困るのはおかしな環境団体だ。詐欺商売ができなくなる。この本を批判する必要があるのはこうした困る側の人間だということ。
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