捕鯨とクジラ保護

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捕鯨産業は畜産並のCO2を排出する_1

投稿者: capt_paul_watson 投稿日時: 2008/04/04 09:01 投稿番号: [19290 / 63339]
  まず、捕鯨擁護論者がことあるごとに主張する「ウシの方が環境に悪い」という説について一言。これはいわゆる"迂回生産"と呼ばれるカラクリで、畜産ではカロリーベースで数倍から多い場合には十数倍もの飼料作物を必要とすることを指しています。飢餓問題を焦点に食肉の問題を正面から捉えようという菜食主義者(残念ながら日本では、欧米とはベジタリアンの層の厚さもバイタリティも比較にならないほどお粗末ですが・・)の主張であれば、まだしも説得力はあるでしょう。しかし、先進国の中でも食肉需要が伸び続け、小児の肥満や成人病が多発しているにもかかわらず、世界でも類を見ない輸入大国にしてなおかつ食糧廃棄大国という恥ずかしい食糧事情を抱えるそんな日本人が、具体的に環境負荷を減らす策を一切講じることなく「だったらクジラも殺させろ」と唱えても、違和感バリバリでシラケるばかりです・・(こちらとこちらも参照)。
  実を言うと、迂回生産の仕組みは、二百海里時代以降日本の水産業で幅を利かせるようになった養殖漁業にも、そっくりそのまま当てはまります。小麦→ウシとまったく同様に、イワシ→ブリの場合は直接イワシを食用にした場合に比べて14倍もエネルギーコストがかかります。マグロの畜養ともなれば、その非効率性ははるかに高くなるでしょう。資源管理型漁業といえば聞こえはいいですが、排泄物等による富栄養化・処理コストから抗生物質使用に至るまで、一次的に影響を及ぼすのが海か陸かというだけで、環境にもたらす負荷の点では陸上の畜産と本質的な差はないのです。環境問題に関して客観的な判断が可能でさえあれば、見過ごすはずもないのですが……。
  養殖だけではありません。遠洋漁業は当然のことながら大量の石油を消費して漁船を走らせます。遠洋マグロ漁船1隻が1年の航行で消費する重油は千キロリットルにもなります。いま原油高騰によって漁業者が大打撃を受けていますが、それだけ多く石油に依存しているのもまた事実です。
  日本の水産業全体でみれば、漁獲物1キロの生産に対して約0.5リットルの石油を消費しており、生産高でみれば他産業と比較して4、5倍ものエネルギーがかかっているといわれています。生産者価格あたりの漁業のエネルギー消費量(環境負荷原単位)は約100GJ/百万円、CO2排出量換算でも2トン−CO2/百万円で、他の一次産業のほぼ4倍と突出しており、鉱業よりも高くなっています。水産大国から水産物輸入大国へ変質した現在、さらに輸送や冷蔵冷凍など、水産物の消費そのものにかかるCO2コストが加わってきます。
  農産でも、畜産でも、水産でも、有機や自然農法、沿岸定置網等、比較的環境にやさしいものもあれば、温室・農薬・遺伝子組み替え、地球の裏側から航空輸送される野菜、森林乱伐やメタン排出につながる大規模牧畜、マングローブを破壊する養殖や捕鯨に代表される大がかりな遠洋漁業など、「地球にヤサシクナイ」ものもあるわけです。それは当たり前の話。単純素朴に「水産業=環境に"善"」とみなしてそこで思考停止してしまっては、持続可能な一次産業の構築などできるはずがありません。
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