続き
投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2006/09/21 00:53 投稿番号: [96680 / 118550]
・・。
憲法前文には、敗戦国としての連合国に対する“詫び証文”のような宣言がもうひとつある。
《われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めていゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたい》
という箇所だ。
・・
このように、憲法前文に書かれている内容を、安倍さんは一方的に「詫び証文」だと批判しています。これもまた、極めて特異な憲法観だと言うべきでしょう。
・・
もう一つ問わなければならないことは、日本は「詫びる」必要がないと考えているのか、ということです。憲法を含めた戦後日本の全ては、先の戦争に対する反省とお詫びから出発したのではありませんか。
・・
A級戦犯について、安倍さんは「国民のためにたたかった人」と述べています。
・・
しかし、A級戦犯は「国民のためにたたかった人」なのでしょうか。国民を不毛で悲惨な侵略戦争に駆り立て、多くの人々を死に追いやった犯罪人ではありませんか。
・・このうち死刑判決を受けて刑死したのが東条英機ら7人で、ほか5人が受刑中になくなっている」(70頁)と、安倍さんが本書の中で書いているように、
【戦場での「闘いで死んだ」人は1人もいません。】
A級戦犯は、「国民のためにたたかった人」でもなく、「闘いで死んだ」人でもないのです。
そのような人々が、何故、靖国神社に葬られているのでしょうか。そして、どうして首相は、これらの人々に「尊敬の念を表す」のでしょうか。
・・
日本に対する安定的な石油供給ということで言えば、
「平和と安定を回復する」よりも「平和と安定を維持する」ことの方がずっと良かったはずです。
その点からすれば、小泉政権がイラク戦争を支持したのも、その手伝いのために自衛隊を派遣したのも、大きな誤りだったと言うべきでしょう。
結局、イラクは混乱に陥り、原油供給の減少によって世界の原油価格は上昇し、占領軍の一員と見られた日本はアラブ世界での信頼を失ってしまいました。
幸いにも、陸上自衛隊は無傷での撤収を果たしましたが、
【航空自衛隊の活動空域は戦闘地域にまで拡大され、米軍の兵員や軍需物資の輸送に手を貸し、ますます深く占領軍の一部に組み込まれています。これが、「日本の国益にかなうこと」なのでしょうか。】
これに関連して、安倍さんは、湾岸戦争の後の機雷除去のための自衛隊派遣についても言及しています。
そして、「もちろん野党は、こぞって反対である。『なし崩し的に海外派兵につながる』というのがその理由だ」(137頁)と書きます。
しかし、この「理由」について、安倍さんは検証していません。「なし崩し的に海外派兵につながる」という「理由」について……。
今日の時点から歴史を振り返ってみれば、この「理由」は正しかったと言わなければなりません。「機雷除去のための自衛隊派遣」から「米英軍への給油のための自衛艦隊の派遣」へ。
そして、「人道復興支援」のための陸上自衛隊と航空自衛隊のイラクとクウェートへの派遣という形で、まさに「なし崩し的に海外派兵につなが」ってきたではありませんか。
・・
「自衛隊をめぐる議論」が「成熟過程に入ってきた」にもかかわらず、そのためにかえって戦争に巻き込まれる危険性は増し、平和は脅かされ、人々の不安感が増大しているのが現状ではありませんか。安倍さんは、このパラドクスをどのように説明するのでしょうか。・・・
・・・
ここでのキーワードは、「強制的に」ということと、「教員の入れ替え」「教職員の入れ替え」を行うということです。
特に、後者については二度も強調しています。
いかに、安倍さんが教職員を入れ替えたいと思っているかが滲み出ている部分でしょう。
・・
戦前の教育では、「お国のために死ね」と教えて国民を死地に送り込んだのが「国家的見地からの発想」でした。
戦後になって、それを「忌避」したのは当然ではありませんか。何が、「蹉跌」ですか。
次期首相候補としてこのような人物しか育てられなかったことこそ、「戦後教育の蹉跌のひとつ」だと言うべきでしょう。
http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/abe0607.htm
憲法前文には、敗戦国としての連合国に対する“詫び証文”のような宣言がもうひとつある。
《われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めていゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたい》
という箇所だ。
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このように、憲法前文に書かれている内容を、安倍さんは一方的に「詫び証文」だと批判しています。これもまた、極めて特異な憲法観だと言うべきでしょう。
・・
もう一つ問わなければならないことは、日本は「詫びる」必要がないと考えているのか、ということです。憲法を含めた戦後日本の全ては、先の戦争に対する反省とお詫びから出発したのではありませんか。
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A級戦犯について、安倍さんは「国民のためにたたかった人」と述べています。
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しかし、A級戦犯は「国民のためにたたかった人」なのでしょうか。国民を不毛で悲惨な侵略戦争に駆り立て、多くの人々を死に追いやった犯罪人ではありませんか。
・・このうち死刑判決を受けて刑死したのが東条英機ら7人で、ほか5人が受刑中になくなっている」(70頁)と、安倍さんが本書の中で書いているように、
【戦場での「闘いで死んだ」人は1人もいません。】
A級戦犯は、「国民のためにたたかった人」でもなく、「闘いで死んだ」人でもないのです。
そのような人々が、何故、靖国神社に葬られているのでしょうか。そして、どうして首相は、これらの人々に「尊敬の念を表す」のでしょうか。
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日本に対する安定的な石油供給ということで言えば、
「平和と安定を回復する」よりも「平和と安定を維持する」ことの方がずっと良かったはずです。
その点からすれば、小泉政権がイラク戦争を支持したのも、その手伝いのために自衛隊を派遣したのも、大きな誤りだったと言うべきでしょう。
結局、イラクは混乱に陥り、原油供給の減少によって世界の原油価格は上昇し、占領軍の一員と見られた日本はアラブ世界での信頼を失ってしまいました。
幸いにも、陸上自衛隊は無傷での撤収を果たしましたが、
【航空自衛隊の活動空域は戦闘地域にまで拡大され、米軍の兵員や軍需物資の輸送に手を貸し、ますます深く占領軍の一部に組み込まれています。これが、「日本の国益にかなうこと」なのでしょうか。】
これに関連して、安倍さんは、湾岸戦争の後の機雷除去のための自衛隊派遣についても言及しています。
そして、「もちろん野党は、こぞって反対である。『なし崩し的に海外派兵につながる』というのがその理由だ」(137頁)と書きます。
しかし、この「理由」について、安倍さんは検証していません。「なし崩し的に海外派兵につながる」という「理由」について……。
今日の時点から歴史を振り返ってみれば、この「理由」は正しかったと言わなければなりません。「機雷除去のための自衛隊派遣」から「米英軍への給油のための自衛艦隊の派遣」へ。
そして、「人道復興支援」のための陸上自衛隊と航空自衛隊のイラクとクウェートへの派遣という形で、まさに「なし崩し的に海外派兵につなが」ってきたではありませんか。
・・
「自衛隊をめぐる議論」が「成熟過程に入ってきた」にもかかわらず、そのためにかえって戦争に巻き込まれる危険性は増し、平和は脅かされ、人々の不安感が増大しているのが現状ではありませんか。安倍さんは、このパラドクスをどのように説明するのでしょうか。・・・
・・・
ここでのキーワードは、「強制的に」ということと、「教員の入れ替え」「教職員の入れ替え」を行うということです。
特に、後者については二度も強調しています。
いかに、安倍さんが教職員を入れ替えたいと思っているかが滲み出ている部分でしょう。
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戦前の教育では、「お国のために死ね」と教えて国民を死地に送り込んだのが「国家的見地からの発想」でした。
戦後になって、それを「忌避」したのは当然ではありませんか。何が、「蹉跌」ですか。
次期首相候補としてこのような人物しか育てられなかったことこそ、「戦後教育の蹉跌のひとつ」だと言うべきでしょう。
http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/abe0607.htm
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