「ザルカウィ」の真実(連載06)
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2006/07/05 18:21 投稿番号: [93344 / 118550]
●後始末に追われるヨルダン情報当局
一見、完璧に見えるこのシナリオですが、実はよく見ると「穴だらけ」です。もし生き残った「そっくりさん」の関係者が居れば、たちどころに彼がイラク人であることを暴露されてしまうでしょう。
また、カライラの家族が遺体の引き取りを要求し、現地でDNA鑑定をされれば、やはり別人であることがバレてしまいます。
そのため「ザルカウィ殺害」の翌日から、米軍はバクバ近郊で大捜索を行い「そっくりさん」の関係者を片っ端から拘束して殺害しました。
その米軍よりも大変な苦労をさせられたのが、ヨルダン情報当局です。カライラの親族からコメントを得ようとする各国のマスコミを、なんとか遠ざけなければなりません。
しかし、アルジャジーラが抜け駆けして、カライラの親族と面会してしまったのです。張っていた当局員は、あわてて記者とカメラクルーを拘束しました。そして、中断された長兄へのインタビュー・テープを検閲し、編集によって「カライラの死を悼む」コメントに見せかけることを条件に、放送を許可しました。
マスコミだけではありません。ヨルダン議会の議員4名がカライラの親族を「弔問」した際も、情報当局は彼等を一時拘束し、口止めをしています。
さらに、かつてカライラの精神的指導者であったアル・マクディシ師は「ザルカウィ」の素性に関して重大な疑義を提唱し、ヨルダン政府に「厳密な調査」を要求し始めました。国内の多くのサラフィー主義者に絶大な影響力を持つマクディシ師の告発は、ヨルダン当局にとって非常に危険なことです。
そこで、ヨルダン情報当局は、まさに間髪を入れず、マクディシ師を逮捕、拘束してしまいました。
●ホワイトハウスのジレンマ
この「ザルカウィ殺害」のニュースを、ホワイトハウスは「特筆すべき戦果」として宣伝したい誘惑にかられましたが、それは、検証されれば穴だらけのシナリオが暴露される…という危険と表裏一体のものでした。熟考のあげく、ホワイトハウスは短期間の派手な宣伝の後、徹底的にブラックアウトする(忘却を待つ)作戦をとりました。
それでも「ザルカウィ劇場」の裏幕は、常時露見の危機に晒されています。もし、それがCIAだけの創作物であったなら、例のごとく「CIAの一部が勝手に企画した悪巧み」として、トカゲの尻尾切りで言い逃れることも出来るでしょう。しかし「ザルカウィ」はヨルダン情報当局、ISI、CIA、イラク駐留米軍の合作であり、露呈すれば、ホワイトハウスやペンタゴンの関与を否定することは到底不可能です。
ヨルダン当局は、後始末に四苦八苦していますが、この奮闘は米国に対する「大きな貸し」であり、ヨルダン政府は必ず対米裏外交で、この強力なカードを切ってくると考えられます。下品な言い方をすれば、ブッシュ政権はヨルダンに「金玉を握られた」状態だと言うことです。
●結びに代えて…
「911」「アルカイダ」「ザルカウィ」…この3つの神話は、ブッシュ政権最大のジレンマです。今、世界中でこれらの神話を信じる人の数が激減していますが、ブッシュ政権がこのジレンマから逃れられる道は、たった2つしかありません。
一つはネオコン路線を即時破棄し、事が露見して大事になる前に政権を放棄して出奔することです。残る一つは、想像したくもありませんが、戦争を世界規模に拡大し、疑惑をカオスの中でウヤムヤにしてしまうことです。
後者は、下手をすれば人類の滅亡に直結するかも知れません。そうならないよう、祈るしかありません。
一見、完璧に見えるこのシナリオですが、実はよく見ると「穴だらけ」です。もし生き残った「そっくりさん」の関係者が居れば、たちどころに彼がイラク人であることを暴露されてしまうでしょう。
また、カライラの家族が遺体の引き取りを要求し、現地でDNA鑑定をされれば、やはり別人であることがバレてしまいます。
そのため「ザルカウィ殺害」の翌日から、米軍はバクバ近郊で大捜索を行い「そっくりさん」の関係者を片っ端から拘束して殺害しました。
その米軍よりも大変な苦労をさせられたのが、ヨルダン情報当局です。カライラの親族からコメントを得ようとする各国のマスコミを、なんとか遠ざけなければなりません。
しかし、アルジャジーラが抜け駆けして、カライラの親族と面会してしまったのです。張っていた当局員は、あわてて記者とカメラクルーを拘束しました。そして、中断された長兄へのインタビュー・テープを検閲し、編集によって「カライラの死を悼む」コメントに見せかけることを条件に、放送を許可しました。
マスコミだけではありません。ヨルダン議会の議員4名がカライラの親族を「弔問」した際も、情報当局は彼等を一時拘束し、口止めをしています。
さらに、かつてカライラの精神的指導者であったアル・マクディシ師は「ザルカウィ」の素性に関して重大な疑義を提唱し、ヨルダン政府に「厳密な調査」を要求し始めました。国内の多くのサラフィー主義者に絶大な影響力を持つマクディシ師の告発は、ヨルダン当局にとって非常に危険なことです。
そこで、ヨルダン情報当局は、まさに間髪を入れず、マクディシ師を逮捕、拘束してしまいました。
●ホワイトハウスのジレンマ
この「ザルカウィ殺害」のニュースを、ホワイトハウスは「特筆すべき戦果」として宣伝したい誘惑にかられましたが、それは、検証されれば穴だらけのシナリオが暴露される…という危険と表裏一体のものでした。熟考のあげく、ホワイトハウスは短期間の派手な宣伝の後、徹底的にブラックアウトする(忘却を待つ)作戦をとりました。
それでも「ザルカウィ劇場」の裏幕は、常時露見の危機に晒されています。もし、それがCIAだけの創作物であったなら、例のごとく「CIAの一部が勝手に企画した悪巧み」として、トカゲの尻尾切りで言い逃れることも出来るでしょう。しかし「ザルカウィ」はヨルダン情報当局、ISI、CIA、イラク駐留米軍の合作であり、露呈すれば、ホワイトハウスやペンタゴンの関与を否定することは到底不可能です。
ヨルダン当局は、後始末に四苦八苦していますが、この奮闘は米国に対する「大きな貸し」であり、ヨルダン政府は必ず対米裏外交で、この強力なカードを切ってくると考えられます。下品な言い方をすれば、ブッシュ政権はヨルダンに「金玉を握られた」状態だと言うことです。
●結びに代えて…
「911」「アルカイダ」「ザルカウィ」…この3つの神話は、ブッシュ政権最大のジレンマです。今、世界中でこれらの神話を信じる人の数が激減していますが、ブッシュ政権がこのジレンマから逃れられる道は、たった2つしかありません。
一つはネオコン路線を即時破棄し、事が露見して大事になる前に政権を放棄して出奔することです。残る一つは、想像したくもありませんが、戦争を世界規模に拡大し、疑惑をカオスの中でウヤムヤにしてしまうことです。
後者は、下手をすれば人類の滅亡に直結するかも知れません。そうならないよう、祈るしかありません。
これは メッセージ 93342 (bonno_216 さん)への返信です.
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