対イラク武力行使

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Re: 反占領闘争における闘争戦術の歪み?

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2006/02/22 16:41 投稿番号: [88054 / 118550]
>スンニ派議員も与党に参加した場合、スンニ派武装勢力は
>これまで通り「傀儡政権」「傀儡軍」「傀儡警察」という
>表現を続けるのか、それとも変更するのか、

  ある政権が傀儡であるか否かは、その政権の宗派構成によって決まるものではありません。政権が国全体を自律的に実効支配しているか否かによって決まるのです。自律的に政策を決定していても、自力で実効支配ができていなければ「政権」足り得ませんし、国民を実効支配していても、自律的な政策決定ができず、外国(占領者)の言いなりになっていれば「傀儡」です。

  現在のイラク政府は、自律的な政策決定も、自力による国民の実効支配もできていません。政府がインフラ復興や社会福祉、治安維持などの行政サービスを国民に提供しようとしても、米軍が居なければ何もできないのが現実でしょう。米軍がイラク政府の「手足」となって働いてくれるなら良いのですが、米軍はワシントンの指示に従うのであって、バグダッドの命令は受けません。

  政権成立の過程が、いかに「民主的」なものであっても、外国の軍隊に守ってもらわなければ、政権の正統性どころか政権の存続さえおぼつかないような政府は「傀儡」以外の何ものでもないのです。新政府が「傀儡」の汚名を返上しようとすれば、自らの存続の危機を招こうとも、外国軍の撤退を実現しなければなりません。

  私は以前に、占領下のイラク国民議会選挙を「学級委員選挙」だと言いましたが、現在のイラク政府は正に「民主的投票で選ばれた学級委員会」だと思います。自律的な学級運営を許可されておらず、その実力もないため、学校当局の方針をクラスの生徒に伝達するための「メッセンジャー」機構に成り下がらざるを得ない…すなわち、外部権力の代理執行役でしかないということです。

  これは、学級委員のメンバー構成を弄ったり、「民主的」な学級委員選挙で委員を選ぶというような方法では解消できない「権力構造」です。いくら、学校当局の方針に反対の意見を持つ生徒が学級委員長になったところで、委員会は自律的な学級運営ができません。実際、私は高校の3年間を通じて学級委員長を務めましたが、委員会の決定であっても、常に学校の許容範囲内でしか実行に移せませんでした。授業料とは別に、学級運営の資金として生徒(保護者)が負担している「学級運営費」の使途さえ、学級委員会では決定することができなかったのです。

  まあ、学級が学校から独立しようとすれば、これは「革命」ですから大騒動ですが、主権国家の政府が学級委員会と同じような立場になっていれば、それを是正するのは当然のことです。しかし、イラクに於ける「権力構造」を支えているのが米軍である限り、いかなるプロセスで正統政権が樹立されたとしても、この「構造」を変えることはできやしないのです。

  新政府が親米であるか反米であるかは、この際、あまり関係ありません。それどころか、政権成立のプロセスが「民主的」であったか否かも、この際やはり関係ないのです。ただ、外国の武力に依らず、イラクを実効支配できる勢力があれば、それが「正統政権」である…という当たり前の話です。妹の山さんは「民主的に選ばれた正統政権が、イラクを実効支配できるよう協力しなければならない」という強迫観念に捕われているのではありませんか?
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