対イラク武力行使

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Re: 純粋と不純

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2006/01/20 17:31 投稿番号: [87158 / 118550]
>bonno_216さん・・・功利主義に基づく、国際法における適正手続き
>の遵守(国際協調)が平和への近道だという主張、イラク戦争はプロセス
>において不当であり悪い結果を生みつつある。

  「結果」については、なんとも言えませんねー。どの時点で「結果」とするかも問題ですし、「結果」と「原因」の関連性についても、様々な「見解」が存在します。現時点で確認されている「悪い結果」が、すべて「イラク戦争」のせいだと言ってしまえば、やはり乱暴でしょうし、「良い結果」が、すべて「イラク戦争」のおかげだと言っても同じことです。

  私は以前、「戦争が『悪い結果』だけをもたらすとは限らない」と言いました。そして、結果は多くの場合、予測などつかないものであり、良い結果を「予測」するだけで戦争を正当化することはできない…と論じました。

  「適正手続きの遵守が平和への近道」かどうかも、実のところ自信ありません。ひょっとしたら、それは大変な遠回りなのかも知れないのです。しかし、確実に言えることは「適正手続きを無視することが平和への近道では決してない」ということです。

  リアリズムの立場から言えば、「戦争も殺人も犯罪も、過去に『それ』があったからこそ現在がある。もし『それ』がなければ、現在は、もっと良い社会になっていたかも知れないが、あるいは逆に、より悪い社会になっていたかも知れないのだ。しかし、歴史にIFはない」となります。

  したがって、遠い未来の視点から、現在の戦争を評価しようというのは的外れであり詭弁です。未来の人々がイラク戦争をどう評価するかなどというのは、予言者の関心事であり、現実に生き、現実の政策議論をする人間の言葉ではありません。

  ところで、私が永年「冤罪問題」に頭を突っ込んでいる…という話はしましたっけ?    ここでは「冤罪」を喩えにお話するのが分かりやすいと思いますので、少し脱線するように見えますが、今しばらくおつきあいください。

  ある被告が「証拠不十分」で無罪になりました。しかし被告の有罪を確信していた人の中に、次のようなことを言い出す人が居たのです。いわく…、

  「奴は、この事件の犯人ではないかも知れないが、きっと他に何か悪いことをやっているに決まっている。また、将来奴が凶悪事件を起こしたとき、我々は奴を有罪とし死刑に処さなかったことを後悔するだろう」

  なるほど、被告には隠された悪事があるかも知れないし、将来、その被告が凶悪事件を起こさないという保証もありません。ここで仮に、パラレルワールドを覗き見ることが可能だとして、将来を見比べてみた時、冤罪でも死刑にしておけば良かった…という結論になるかも知れないのです。しかし、実際にはパラレルワールドを覗き見ることはできないのであり、死刑にすれば「将来の凶悪事件」の可能性を測ることは不可能となります。

  起こすか起こさないか分からない「将来の犯罪」容疑で、被告を裁くことはできません。また将来、凶悪犯罪を起こす可能性が高いと科学的に証明できるのであれば、監視やカウンセリングで対応するのが筋であり、裁判という適正手続きを踏み外す理由にはなりません。

  …で、何が言いたいのか?というと、現時点に於ける適正手続きは、将来の結果の善し悪しと関係がなく遵守すべきということです。したがって、私の立場は「功利主義」ではなく、100%の「プロセス主義」だということになります。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)