対イラク武力行使

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Re: 純粋と不純

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2006/01/19 15:41 投稿番号: [87121 / 118550]
>ここで困った問題は、「共通認識を構築」できていない
>ことなんです。

  掲示板は、不特定多数の人々が参加、ROMする「完全に開かれた」フィールドですから、この場での「共通認識」は成り立ちようがありません。成り立つとすれば、個々の低レベルな事実認識に関して、特定かつ少数の参加者間で「共通認識」を構築する…という程度でしょう。

  私は前に「議論は『共通認識』を構築する努力である」と書きましたが、掲示板のような場における「議論」は、むしろ「論理による闘争の代用実験」という意味が大きいと思っています。

  対立を採決、投票で白黒つけたり、暴力的な言葉で相手を黙らせて勝ち誇るのではなく、延々と結論の出ない議論を続けることで、問題点や対立軸を浮き彫りにし、多くの人に分かりやすく提示できれば、それで良いのであり、「勝ち負け」は関係ありません。

  これが、アカデミズムやメディア・リテラシーの立場なのです。個々の低レベルな事実認識に関して、特定かつ少数の参加者間で「共通認識」を何重にも構築することで、限定的に開かれたフィールドにおける、より高レベルな「共通認識」を構築しようとする際の「理論武装」を提供することができ、さらに、多くの人に問題点や対立軸を提示することで、問題意識の共有範囲が広まり、より広範囲な「共通認識」を構築する土壌となります。まさに「より高レベルかつ広範囲の共通認識を、じっくりと慎重に構築していく」努力そのものと言うわけです。

  もし、性急に「共通認識」のみを求めるならば、「閉ざされた共同体」にターゲットを絞って運動を組織する方が、手っ取り早いでしょうし、そうした運動は「プロパガンダ」という形で、多くのメディアや政府が、すでに行っています。また、セクト主義的な思想集団や、排他的な宗教集団は、自分と異なったアイデンティティの存在を認めないがゆえに、内部結束が固い反面、「開かれたフィールド」に出てきたとき、論理的ではなく戦闘的になり、共通認識構築を阻害します。それが、いわゆる「陣営論」という立場なのです。

  議論の目的を「自陣営の勝利」に置く「陣営論」と、目的を「共通認識の構築」に置く「アカデミズム、メディア・リテラシー」は、全く反対の立場にありながら、実は掲示板というフィールドで共存しています。両者は互いに他者の動機を利用して、自己の目的を達成しようとしているのですが、後者の立場に立つ私の場合、論理性を捨て去った露骨な「陣営論」からは、常に距離を置くよう心がけています。

  「陣営論」は対立軸の抽出に役立ちますが、それを人種やジェンダー、国家や思想・心情、政党などの「属性」に単純転嫁してしまうため、問題点の掘り下げには役立たないどころか、阻害要因となってしまいます。議論ですから「勝ち負け」にこだわることは、別に悪いことじゃないんですが、勝利が「目的化」してしまうと、論理性が捨て去られるという典型的な悪循環に嵌まるのです。

  こうした「完全に開かれたフィールド」である掲示板では、自分の意見への「同調者」よりも「論敵」の方が「ありがたい存在」だということを、多くの方が理解してくれれば、無意味な「罵倒バトル」も少しは下火になるかも知れませんね。
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