対イラク武力行使

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hoop jobさんへ

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/12/13 07:47 投稿番号: [85554 / 118550]
>やっかいなのは、「ブッシュ政権の対イラク戦争という
>政策の一部」が批判の対象になっているのに、その批判
>を読む人が、自分を全人格的に否定されたかのように
>感じるらしいことです。

  「皮膚感覚の肥大化」ですね。自分とは別の個体や組織(ここではブッシュ政権)が攻撃を受けたのに、自分が痛みを感じてしまい、反撃の戦闘態勢に入るという・・・。

  人間は社会的な動物ですから、そうした傾向は誰でも多少なりに持っているものです。国際スポーツ大会で、自国の選手団を応援するとか、他国から自国の悪口を言われたら、たとえそれが論理的に正しくとも、感情的には反発してしまうというような意識は、それ自体、さほど有害なものではなく、むしろ社会的連帯を支える本能的な仕掛けであろうかと思います。

  問題なのは「肥大した皮膚感覚の逆転」です。通常、皮膚感覚はコア(自分自身)に近いところが敏感で、遠くなるにつれて鈍感になるものですが、ある種の特殊な心理状態に陥ると、これが逆さまになるという現象が起こります。それが「思考停止」という心理状態です。

  人が思考停止に陥る原因は「恐怖」と「憎悪」です。「好意」や「共感」が皮膚感覚肥大の初動機であれば、健全な感覚感度が保たれ、思考は維持できるのですが、「恐怖」「憎悪」が初動機となる場合、思考が停止するために感度が逆転し、さらに過敏となります。

  ふりかえって、イラク戦争を支持する人々が持つ「米国贔屓」の初動機は、多くの場合、米国に対する「好意」や「共感」ではなく、「米国(指導層)の敵」に対する「恐怖」や「憎悪」であるように思います。

  そして、その憎悪は「テロリスト」というような抽象的な存在に対するものではなく、我々の極身近に存在する「コミュニスト」や「リベラリスト」等の政府批判勢力に対するものです。実も蓋もない言い方をすれば、彼等は「親米」ではなく「反・反米」だということですね。

  民主主義社会では「反権力」が、ひとつのステータスなのですが、現実、人々の日常生活は「権威主義」にドップリと浸かっているため、権力闘争以外の、たとえば市民運動のような政治闘争は、一般の人々にとって「わがまま」「身勝手」な振る舞いに映るようです。そこで「自分の怠慢を棚に上げて、会社や政府の批判ばかりする奴」に対する嫌悪感が、「反権力」の政治運動を対象とした時、それは一気に「憎悪」へと成長して、思考が止まり、実際には、どんな政策が批判されているかすら理解しないまま、強い「政府支持」に変化してしまうのです。

  真に政権を支持する人々なら、政権に対する批判は冷静に受け止めることができます。政策決定までの経緯を熟知し、反対意見を持つ人々に、どう説明すれば納得してもらえるかを真摯に考えます。しかし「反権力」への憎悪から急造された「政府支持」者の場合、「文句を言う奴は黙らせろ。歯向かう奴はやっつけろ」となるのです。掲示板に散見できる罵倒、侮辱、嘲りの言葉は、その顕著な例ではないかと見ています。

  単純な「オール・オア・ナッシング」や「善悪二元論」は、少し次元を変えて眺めるなら「議論の拒否」であることが分かります。政策論争を陣営論争にすりかえ「敵か味方か?」と詰問するためだけの道具なのです。

>AでないものはCかも知れない。Aは善と悪を内包している
>かもしれない。

  「善悪二元論」から脱却する道筋として、的確な指摘であると思います。私の場合、もう少し具象化して「善意による悪と悪意による善」という話を今、考案中です。トピの流れを見て、タイミングが合えば、いつかアップしますね。
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