メディアと世論と政治と
投稿者: hoop_job 投稿日時: 2005/12/06 17:05 投稿番号: [85286 / 118550]
メディアのあり方について話題になっているので、私もちょびっと参加しようと思います。
ブッシュ政権が掲げてきたのは「テロとの戦い」を遂行する「強い大統領」イメージでした。
これは、9.11テロからアフガン戦争で、かなり定着したと思います。
「敵」の存在というのは、政治家にとって魅力的です。
「悪」に対峙する「正義」を演出できるから、高支持率を得られます。メディアも企業として利潤追求しますから、メシのタネとして重宝ですし、ネタを求めて政府高官にコネをつくり、特ダネを得ようとリークに頼ります。CIAが入手したというレベルの情報は、リークなしには報道できないことと思います。
しかし、この演出は、演出した本人にもフィードバックします。国民にも、「わかりやすい」善悪二元論が定着してしまう。
「フセイン=悪」のイメージ作りに成功したブッシュ政権が「ブッシュ=悪」というイメージを定着させてしまったのは、不思議なことではないと思います。
過剰に国民の情緒に訴えかける「正義の味方=ブッシュ大統領」は、フセインという「大きな敵」の存在が消えてしまい、「敵」のイメージとしては弱い「テロリスト」との戦闘が長引いている現状で、人気が凋落してしまう。
「テロ支援国家」と名指しした国の一つ、イランに対して、イラクの治安協力を請う現状もあります。
「強い大統領」ブッシュ氏周辺のスキャンダルは、ネタとして面白い。エンターテインメントとさえ感じられます。これまたメディアがメシのタネとして、リークのための政府高官にコネ作りをするでしょう。
しかし、そのワナをしかけたのは、他ならぬブッシュ政権ではないでしょうか。
以下は余談ですが、今、アメリカの経済はそこそこいいようですが「戦争特需」でしょう。
ブッシュ政権もそれは理解している、というか、頼っている。しかし、イラクでの治安が暗礁に乗り上げている現状は国民にマイナスイメージである。
政治や経済を、戦争に牽引してもらうというのは、非常に危険だと思います。
いつかはしなくてはならないイラク兵力削減は、アメリカ経済を破綻させ、ブッシュ政権崩壊という最悪のシナリオになりかねないと思います。
出だしがすべて間違っていた。とすれば、スムーズな幕引きを粛々と進める他はないのでしょう。
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