戦争が起これば最初に真実が犠牲になる
投稿者: zakgokzugok0081 投稿日時: 2005/10/31 03:00 投稿番号: [83652 / 118550]
既出のような気もするけど・・・。
イラク(一九九一〜九九)
〜一九九一年のことだ。「砂漠の嵐作戦」のあと、アメリカの国防情報局は、イラクの貯水施設と下水処理施設を戦略爆撃で破壊し尽くしたらどんな影響が生じるかを調査した。アメリカ人のジャーリストでもあるトマス・J・ナギー教授は、以来、関連する国防情報局の文書を調べてきた。これらの文書は一九九五年に機密解除されている。ナギー教授は、自分の見出したことについて何本かの記事を書いたが、大手メディアや雑誌は一社として彼の報告に興味を示さなかった。私にはなぜかがわかる。恥ずかしくて信じられないような内容だったからだ。ミライの虐殺(訳注/ソンミ村大虐殺としても知られる)について最初に聞いたときのように。
私がここに引用する記事は、プログレッシブ誌の2000年九月号に掲載された「制裁の裏の秘密ーアメリカはいかに意図的にイラクの水供給を破壊したか」である。ナギー教授が引用している文書はすべてオンラインで読むことができる(http://www.gulflink.osd.mil/)。
これら一九九一年の諜報文書には、水マニアの私が驚くほど、イラクの水の供給源や水質に関する詳細な説明がある。イラクの河川の水には病原菌や汚染物質が含まれているで、塩素処理をしないかぎりコレラや肝炎、腸チフスなどの伝染病を引き起こすと書いてある。また、その塩素は食料やあらゆる飲料や医薬品と同様、経済制裁によってイラクには入ってこないとも書いてある。そして、イラクの上水施設が破壊されれば、その影響を受けるのはサダム・フセインではなく、イラクの貧しい人々、とくに子どもたちであろうと予測している。これを知りながら、ジョージ・ブッシュ(父)政権の政治指導者や軍事リーダーたちは、戦争のルールに関するジュネーブ協定にもかかわらず、イラクの上水および下水施設を計画的に破壊したのである。しかも塩素や医薬品の輸入を禁ずる制裁措置は継続された。
国防情報局の文書はまだ続く。急性下痢症や赤痢、呼吸器系疾患、麻疹、ジフテリア、百日咳、髄膜炎などの病気がくり返し大発生して、子どもたちを苦しめた、と。最悪の場合は死だ。「ある難民キャンプでは、人々の八○%が下痢症、コレラ、B型肝炎、麻疹、胃腸炎などに罹患しており、死者の八○%は子どもである」と述べている文書もある。
一九九〇年の中ごろ、ハーバードの医療チームがそんな伝染病の実態を目の当たりにして、医薬品を禁じている制裁は解くべきだと主張したことがあった。そのとき、国防情報局は、「イラク政権は政治的な目的のために疾病の罹患率を誇張している」と答え、経済制裁も汚れた水もそのままになった。そして今日まで、制裁も汚れた水もそのままなのである。いまでは国連ーイラクのプロパガンダなどではなく国連だーが、「その結果、イラクでは五歳以下の子どもたちが五〇万人も死亡しており、医薬品と安全な飲み水が手に入るようになるまで、毎月五〇〇〇人の乳幼児が死に続けることになる」と報告している。 (P213-215)
十二億五〇〇〇万人のイスラム教徒はこのことを知っている。その結果、怒りで正気を失っている人々もいる。(略)もともとはアメリカが力を与えたイラク指導者の、その支配下で苦しむことしか知らない母親に生まれた罪のために、今月も五〇〇〇人の赤ん坊や子どもたちが死んでゆく。(略)わが子とすべての子どもたちを心から愛し、自分の体内の水とあらゆる生きている水を大切に思うからこそ、こんな制裁は狂気の子殺しであると糾弾したい。
(P217)
ここで特に私が、気になったのは、
「これらの文書は一九九五年に機密解除されている。ナギー教授は、自分の見出したことについて何本かの記事を書いたが、大手メディアや雑誌は一社として彼の報告に興味を示さなかった」と言う部分だ。アメリカの一般の人々は、イラクで進行している事態が全く知らされていないのだろう。これは、日本でもほとんど同じだ。私も、イラクの上水、下水施設の破壊、国連の「制裁」、毎月五〇〇〇人の乳幼児の死亡については、殆ど知らなかった。しかし、「十二億五〇〇〇万人のイスラム教徒はこのことを知っている」〜
http://www.ne.jp/asahi/manazasi/ichi/beikoku/syoutai0202.htm
イラク(一九九一〜九九)
〜一九九一年のことだ。「砂漠の嵐作戦」のあと、アメリカの国防情報局は、イラクの貯水施設と下水処理施設を戦略爆撃で破壊し尽くしたらどんな影響が生じるかを調査した。アメリカ人のジャーリストでもあるトマス・J・ナギー教授は、以来、関連する国防情報局の文書を調べてきた。これらの文書は一九九五年に機密解除されている。ナギー教授は、自分の見出したことについて何本かの記事を書いたが、大手メディアや雑誌は一社として彼の報告に興味を示さなかった。私にはなぜかがわかる。恥ずかしくて信じられないような内容だったからだ。ミライの虐殺(訳注/ソンミ村大虐殺としても知られる)について最初に聞いたときのように。
私がここに引用する記事は、プログレッシブ誌の2000年九月号に掲載された「制裁の裏の秘密ーアメリカはいかに意図的にイラクの水供給を破壊したか」である。ナギー教授が引用している文書はすべてオンラインで読むことができる(http://www.gulflink.osd.mil/)。
これら一九九一年の諜報文書には、水マニアの私が驚くほど、イラクの水の供給源や水質に関する詳細な説明がある。イラクの河川の水には病原菌や汚染物質が含まれているで、塩素処理をしないかぎりコレラや肝炎、腸チフスなどの伝染病を引き起こすと書いてある。また、その塩素は食料やあらゆる飲料や医薬品と同様、経済制裁によってイラクには入ってこないとも書いてある。そして、イラクの上水施設が破壊されれば、その影響を受けるのはサダム・フセインではなく、イラクの貧しい人々、とくに子どもたちであろうと予測している。これを知りながら、ジョージ・ブッシュ(父)政権の政治指導者や軍事リーダーたちは、戦争のルールに関するジュネーブ協定にもかかわらず、イラクの上水および下水施設を計画的に破壊したのである。しかも塩素や医薬品の輸入を禁ずる制裁措置は継続された。
国防情報局の文書はまだ続く。急性下痢症や赤痢、呼吸器系疾患、麻疹、ジフテリア、百日咳、髄膜炎などの病気がくり返し大発生して、子どもたちを苦しめた、と。最悪の場合は死だ。「ある難民キャンプでは、人々の八○%が下痢症、コレラ、B型肝炎、麻疹、胃腸炎などに罹患しており、死者の八○%は子どもである」と述べている文書もある。
一九九〇年の中ごろ、ハーバードの医療チームがそんな伝染病の実態を目の当たりにして、医薬品を禁じている制裁は解くべきだと主張したことがあった。そのとき、国防情報局は、「イラク政権は政治的な目的のために疾病の罹患率を誇張している」と答え、経済制裁も汚れた水もそのままになった。そして今日まで、制裁も汚れた水もそのままなのである。いまでは国連ーイラクのプロパガンダなどではなく国連だーが、「その結果、イラクでは五歳以下の子どもたちが五〇万人も死亡しており、医薬品と安全な飲み水が手に入るようになるまで、毎月五〇〇〇人の乳幼児が死に続けることになる」と報告している。 (P213-215)
十二億五〇〇〇万人のイスラム教徒はこのことを知っている。その結果、怒りで正気を失っている人々もいる。(略)もともとはアメリカが力を与えたイラク指導者の、その支配下で苦しむことしか知らない母親に生まれた罪のために、今月も五〇〇〇人の赤ん坊や子どもたちが死んでゆく。(略)わが子とすべての子どもたちを心から愛し、自分の体内の水とあらゆる生きている水を大切に思うからこそ、こんな制裁は狂気の子殺しであると糾弾したい。
(P217)
ここで特に私が、気になったのは、
「これらの文書は一九九五年に機密解除されている。ナギー教授は、自分の見出したことについて何本かの記事を書いたが、大手メディアや雑誌は一社として彼の報告に興味を示さなかった」と言う部分だ。アメリカの一般の人々は、イラクで進行している事態が全く知らされていないのだろう。これは、日本でもほとんど同じだ。私も、イラクの上水、下水施設の破壊、国連の「制裁」、毎月五〇〇〇人の乳幼児の死亡については、殆ど知らなかった。しかし、「十二億五〇〇〇万人のイスラム教徒はこのことを知っている」〜
http://www.ne.jp/asahi/manazasi/ichi/beikoku/syoutai0202.htm
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