対イラク武力行使

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はじめまして、六本木さん

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/10/10 08:50 投稿番号: [82340 / 118550]
>何で開戦根拠が気迫なのに開戦する必要があったのでしょうか。

  ひとことで言うと「アメリカン・システムの衰退」だと考えています。「アメリカン・システム」とは、米国だけでなく、西側先進工業諸国全般に浸透した政治経済流通システムを指します。限られたスペースで、まとまった説明をしようと思うと、ちょっと私のポテンシャルじゃ不足になりますから、私の主テキストであるエマニュエル・トッド氏「帝国以後」の“まえがき”から抜粋で引用します。

【引用】
  アメリカがじたばたと足掻き、ユーラシアの真ん中で象徴的戦争活動を演出しているのは、世界の資金の流れの中心としての地位を維持するためなのである。そうやって己の工業生産の弱体ぶり、飽くなき資金への欲求、略奪者的性格をわれわれに忘れさせようとしているのである。(中略)

  冒険主義はそれゆえ軍事にのみ見られるものではない。金融にも見られるのだ。そして今後数年ないし数ヶ月間に、アメリカ合衆国に投資したヨーロッパとアジアの金融機関は大金を失うことになるだろうと予言することができる。(中略)

  アメリカはその対外政策のための経済的・財政的手段をもはや持たないのである。通商の黒字によって蓄積される現実のカネは、ヨーロッパとアジアにある。アメリカはもはや財政的に言って、世界規模の栄光の乞食にすぎないのであるから。アメリカ合衆国から発されるいかなる経済制裁の脅しも、いかなる金融フロー中断の脅しも、もちろん世界経済にとって破滅的には違いないが、それで先ず最初に打撃を受けるのは、あらゆる種類の供給について世界に依存しているアメリカ合衆国それ自身なのだ。アメリカ・システムが段階を追って崩壊して行くのは、そのためである。その事態に対してアメリカ合衆国は、弱小国への好戦的活動を増大させる以外に対処するすべがないのだ。(中略)

  イラク戦争は地域的には大問題であり、道徳に関わる根本的問題であるとしても、戦略的には副次的問題にすぎない。イラク戦争というエピソードはシステムの断末魔の身震いの中で起こった偶発事にすぎないということになるだろうし、覇権を握る強国の衰退は、長期的に言って旧世界の自己組織能力を解放して行くだろう。
【引用おわり】

  一般に世間では「イラク戦争」と呼ばれていますので、問題はイラクにあるかのような錯覚を抱きますが、本来この戦争は「アメリカ戦争」とでも呼ぶべきものだと、私は思っています。
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