対イラク武力行使

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旧ユーゴのトータルナショナルディフェンス

投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2005/10/09 04:19 投稿番号: [82141 / 118550]
  今晩は、revolver_1945 さん。

  「人民の武装」について、少し否定的な素材を提供させて下さい。

  第二次大戦時、チトーの下で対独パルチザン闘争を戦った
多くのユーゴスラヴィア民衆。
自ら武器を取り、ナチスから自ら自己解放を勝ち取ったという歴史と伝統と自負。
  その後、スターリンのソ連の東側体制から破門され、(コミンフォルム除名)
いつワルシャワ条約機構軍に攻め込まれるか分からないという
緊迫して情勢の下、
各地域に武器庫が存在し、全民衆がいつでも武装できるようにしたこと。
これがトータル・ナショナル・ディフェンス(全民衆防衛)。

  しかし、そのトータル・ナショナル・ディフェンスという
全民衆が武装して闘うというユーゴ独自のシステムが
ユーゴ内戦での悲劇を生み出した一つの根拠でもありました。
  多民族国家ユーゴで、ひとたび、民族紛争が起きるや否や、
すぐに多くの民衆が武装できるということが、
あの悲劇を拡大した一つの大きな根拠でもあったのです。

  数十年間も平和的に共生してきた多民族が、
ユーゴ解体という危機に直面し、
台頭したごく一部のナショナリスト達が、
ごく少数の民兵を組織し、
相手民族の一般市民を襲撃し、
襲撃された側の民兵が報復する。
そして報復の連鎖が延々と続く。

ごく一部の過激な民族主義者達が、容易に武装できてしまったこと。

そういう否定面もまた確かに歴史的事実として実在したと思います。

(参考:「ユーゴ動乱1999」梅本浩志)
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