ライターさんへ(1)
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/09/26 18:11 投稿番号: [81050 / 118550]
>現状のイラクで偽装テロというハイリスクノーリターンを
>英米がやるとは思わないし・・・
>もしも、そんな汚い手段を使う事を厭わない組織であれば
>チマチマした救出作戦などしないな。
>誤爆で吹き飛ばすよ・・・
偽装テロ作戦も含めて、作戦行動では常に効果と効率が計算されます。戦争に於いては日常的に「汚い手」が使われていますが、それは作戦の主体となる軍組織の性格によって立案、実行されるものではなく、戦況や政治戦略、経済戦略などを総合的に分析して編み出されるものです。KGBやCIA、モサドなどがやる「汚れ仕事」は、同じ状況的ファクターが揃った場合、どの国の軍隊であれ、諜報組織であれ、区別なく実行に移されるものなのです。
事件直前のバスラでは、英軍とマハディ軍の間で緊張が高まっていました。英軍はそれまで、マハディ軍やサドル派住民に対して、あまり強硬な軍事行動をとってきませんでしたが、10月15日の国民投票を直前に控え、憲法推進派の旗色が悪くなってきたことから、北部タルアファルや西部ラマディ、さらにはバグダッドで米軍が大規模な軍事行動をとりだした事にあわせて、南部でも、いわゆる「掃討作戦」に乗り出さざるを得なくなったのです。
英国防省が「撤退計画」を白紙に戻す…と発表したのも、こうしたイラクの政治状況と米軍の作戦行動に大きな影響を受けてのことだろうと考えられます。しかし、それまでバスラでは大きな戦闘もなかったし、いよいよ「英軍撤退」を目前にして、「和平ムード」にあった英国民やバスラ住民が、英軍の新たな軍事行動を支持しないだろうという事は明確に予測できました。
つまり英軍は、イラク警察等の移行政府機関を敵に回すことなく、マハディ軍やサドル派住民を大量に摘発する必要と、その強硬な軍事作戦に対し、少なくとも英国民の支持を得る必要に迫られていたということです。そこで、「国民投票を控えて、憲法反対派を恫喝し、封じ込める」米英の政治戦略からすれば、バスラをラマディ、ファルージャ化するため、バスラに於ける「極悪非道なテロリスト」の存在が不可欠になったわけです。
7・7のロンドンテロ、7・21のロンドン・ミニテロ事件、ザルカウィ氏と見られる人物の「対シーア派宣戦布告」とその後の「サドル派は攻撃対象にしない」という声明、ザワヒリ氏と見られる人物の「7・7犯行声明」、そして9月18日にマハディ軍の著名な司令官を英軍が拘束したという事実…、これらの点を結んで行けば、一連の出来事が英国民の世論を、ある方向に誘導しようとする意図と、英軍がバスラに於いて新たな「掃討作戦」を開始しようとしていた意図を示していることに気づくはずです。
(つづきます)
>英米がやるとは思わないし・・・
>もしも、そんな汚い手段を使う事を厭わない組織であれば
>チマチマした救出作戦などしないな。
>誤爆で吹き飛ばすよ・・・
偽装テロ作戦も含めて、作戦行動では常に効果と効率が計算されます。戦争に於いては日常的に「汚い手」が使われていますが、それは作戦の主体となる軍組織の性格によって立案、実行されるものではなく、戦況や政治戦略、経済戦略などを総合的に分析して編み出されるものです。KGBやCIA、モサドなどがやる「汚れ仕事」は、同じ状況的ファクターが揃った場合、どの国の軍隊であれ、諜報組織であれ、区別なく実行に移されるものなのです。
事件直前のバスラでは、英軍とマハディ軍の間で緊張が高まっていました。英軍はそれまで、マハディ軍やサドル派住民に対して、あまり強硬な軍事行動をとってきませんでしたが、10月15日の国民投票を直前に控え、憲法推進派の旗色が悪くなってきたことから、北部タルアファルや西部ラマディ、さらにはバグダッドで米軍が大規模な軍事行動をとりだした事にあわせて、南部でも、いわゆる「掃討作戦」に乗り出さざるを得なくなったのです。
英国防省が「撤退計画」を白紙に戻す…と発表したのも、こうしたイラクの政治状況と米軍の作戦行動に大きな影響を受けてのことだろうと考えられます。しかし、それまでバスラでは大きな戦闘もなかったし、いよいよ「英軍撤退」を目前にして、「和平ムード」にあった英国民やバスラ住民が、英軍の新たな軍事行動を支持しないだろうという事は明確に予測できました。
つまり英軍は、イラク警察等の移行政府機関を敵に回すことなく、マハディ軍やサドル派住民を大量に摘発する必要と、その強硬な軍事作戦に対し、少なくとも英国民の支持を得る必要に迫られていたということです。そこで、「国民投票を控えて、憲法反対派を恫喝し、封じ込める」米英の政治戦略からすれば、バスラをラマディ、ファルージャ化するため、バスラに於ける「極悪非道なテロリスト」の存在が不可欠になったわけです。
7・7のロンドンテロ、7・21のロンドン・ミニテロ事件、ザルカウィ氏と見られる人物の「対シーア派宣戦布告」とその後の「サドル派は攻撃対象にしない」という声明、ザワヒリ氏と見られる人物の「7・7犯行声明」、そして9月18日にマハディ軍の著名な司令官を英軍が拘束したという事実…、これらの点を結んで行けば、一連の出来事が英国民の世論を、ある方向に誘導しようとする意図と、英軍がバスラに於いて新たな「掃討作戦」を開始しようとしていた意図を示していることに気づくはずです。
(つづきます)
これは メッセージ 81044 (lighter101rethgil さん)への返信です.
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