対イラク武力行使

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2>おとぼけカカシ術

投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/08/30 15:03 投稿番号: [78697 / 118550]
>これをどう読んだら、イラクが差し迫った脅威であるという解釈に
>なるんですか?

  あなたが引用された部分だけを読んで「イラクが差し迫った脅威である」という解釈をする人は居ないでしょう。だって、その部分は「イラクの脅威」について述べた部分じゃないからです。

  「危険は明らかだ。だが、危険が明らかでない場合でも行動が必要になる時がある」という文章の中から「危険が明らかでない場合でも行動が必要になる時がある」だけを引用して、「これをどう読んだら『危険は明らかだ』という解釈になるのか?」と質問するようなものです。答えは、「その前に書いてあるじゃん!」ですね。

  最後通達の演説でも同じことです。

  ブッシュ大統領は冒頭で「米国とその友好国は10年以上、戦争回避に向けイラク政権に大量破壊兵器の廃棄(武装解除)を求め、誠実かつ忍耐づよく努力してきた」と言っています。これを逆に読めば「イラクが大量破壊兵器を廃棄しないから、戦争は回避できない」という意味になります。つまり「イラク問題」の中心は大量破壊兵器だとしているのです。

  また、20日の開戦に際して行った演説でも、冒頭で「米軍および連合軍は、イラクの人々を解放し、世界を重大な危機から守るため、イラク武装解除の軍事作戦の初期段階にある」と言いました。これも「この軍事作戦(イラク戦争)の目的は『イラク武装解除(大量破壊兵器の廃棄)』である」と明確に言いきっているのです。

  前後しますが、最後通達の演説では次のような一文もあります。

  「678決議、687決議の両決議はいまだに効力があり、米国および同盟国は大量破壊兵器の武装解除のために、武力行使を行う主権としての権限がある」
  ここでも、その正当性は別にして、イラク戦争の目的が大量破壊兵器の武装解除であると言っています。

  「1〜5年後、フセイン政権は恐るべき脅威となっているだろう」という文面を「現在は急迫的な脅威ではない」と解釈する方が変でしょ?   「今、行動を起こさなければ手遅れになる」という状況は、すなわち緊迫しているということなのです。

  これらの演説を聞いても、聡明な米国民は「イラクが急迫的脅威」だとは認識しなかった、つまり騙されなかった…とおっしゃりたいのですか?   米国民は、イラクの大量破壊兵器保有に関係なくイラク戦争を支持したとでも?

  ワシントン・ポストとABCテレビによる共同世論調査によると、開戦時(2003年3月)のイラク戦争支持者(全体の66%)中、「大量破壊兵器の発見が絶対条件」とする人は35%(全体の23.1%)です。この23%の人々が、開戦時に「イラクは大量破壊兵器を持っていない」と知っていたら、単純計算で戦争支持率は50%を割り込んでいたのです。

  これでも「アメリカ人は、『イラクが差し迫った脅威』だとするブッシュの口車に騙されていない」と言えますか?

  なお、世論調査の数字は当時のasahi.com/internationalから、私が保存しておいた記事に基づきます。さっき、元ソースを確認しましたが、リンク切れでしたので、ご了承ください。
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