lonlontimagoさんへ(遅レス2)
投稿者: bonno_216 投稿日時: 2005/05/06 07:50 投稿番号: [70475 / 118550]
>なぜ、「湾岸戦争がイラクに於ける日本の利権潰し」だったので
>しょうか???
時間がなく、手短かに書いたので、かなり「唐突」に聞こえたかも知れません。また、私としても「湾岸戦争の目的」が「日本の利権潰し」だったと言うつもりじゃなく、「そういう側面もあった」ことを提示し、考察のリストに加えてもらおうという意図だったのですが、省略しすぎて乱暴な論旨になってしまったことを、まずお詫びします。
しかし「そういう側面もあった」と言われてもピンと来ないでしょうから、まずは以下の引用文を読んでみて下さい。これは「日本アラブ通信」の阿部正雄さんが、イラク戦争以前に書かれた論説です。
【引用】
このイラクと日本とは、湾岸戦争以前には緊密な関係があった。イラクの政権党のバース復興社会主義党は、すでに1974年の党の全国会議の決議の中で「日本は科学技術の発展した重要な国」と述べ、1973年のオイルショック後は一時期日本の技術者や商社マンが1万名も滞在していた。日本はイラクの肥料工場、発電所、ハイウエイ、病院、政府建造物などイラクの国づくりに大きな貢献をした。1975年頃には、イラク一国が日本の世界に輸出したプラントの総額の4分の1を発注したなどその経済協力は過熱ぎみでさえあった。
中東地域をその縄張りと考える殴米諸国にとっては、こうした日本の進出は脅威であり、日本をこの地域から撤退させたいと考えていたが、「湾岸戦争」をその絶好の機会として、日本を多国籍軍隊に参加させて、中東地域で植民地主義的な支配の経験のなかった日本を『手を汚れた国』にしてしまおうと画策したが、平和憲法のお陰で結局日本は130億ドルの貢献金の提供だけで踏み止まった。
【引用終わり】
湾岸戦争によって、日本がイラクに築き上げた「利権」は、ほぼ完全に消滅しました。時を同じくして日本ではバブルが崩壊し、長い長い不景気の時代に突入したのです。この不景気は、日本が中東市場から閉め出され、飽和寸前の北米市場に頼らざるを得なくなったことと、なんらかの因果関係があるのではないでしょうか?
>イラク戦争の結果、一番利権を得たのはロシアであったかも
>しれませんね。
「利権」とか「経済的利害」の面で見れば、ロシアは一番の「被害者」です。イラク戦争前にロシアとフランスは、イラクとの間に多くの「開発契約」を結び、経済制裁が解除されさえすれば、すぐにでもイラクのオイルマネーが露仏の経済界に流れ込む手はずになっていたのです。両国が強硬に「イラク戦争反対」を唱えたのも、そうした背景があったからだと言われています。
イラク戦争によって、露仏が持っていた「イラク利権」は空手形となり、有利な契約を結ぶために貸し出した借款まで「債権放棄」させられてしまいました。
しかし、クレムリンのブレーン達は、こうした「経済的損失」を「重大なことではない」と思っているようで、北野幸伯氏著「ボロボロになった派遣国家」には、プーチン政権がイラク戦争を「米国の自縄自縛」と見て歓迎している様子がレポートされています。
>しょうか???
時間がなく、手短かに書いたので、かなり「唐突」に聞こえたかも知れません。また、私としても「湾岸戦争の目的」が「日本の利権潰し」だったと言うつもりじゃなく、「そういう側面もあった」ことを提示し、考察のリストに加えてもらおうという意図だったのですが、省略しすぎて乱暴な論旨になってしまったことを、まずお詫びします。
しかし「そういう側面もあった」と言われてもピンと来ないでしょうから、まずは以下の引用文を読んでみて下さい。これは「日本アラブ通信」の阿部正雄さんが、イラク戦争以前に書かれた論説です。
【引用】
このイラクと日本とは、湾岸戦争以前には緊密な関係があった。イラクの政権党のバース復興社会主義党は、すでに1974年の党の全国会議の決議の中で「日本は科学技術の発展した重要な国」と述べ、1973年のオイルショック後は一時期日本の技術者や商社マンが1万名も滞在していた。日本はイラクの肥料工場、発電所、ハイウエイ、病院、政府建造物などイラクの国づくりに大きな貢献をした。1975年頃には、イラク一国が日本の世界に輸出したプラントの総額の4分の1を発注したなどその経済協力は過熱ぎみでさえあった。
中東地域をその縄張りと考える殴米諸国にとっては、こうした日本の進出は脅威であり、日本をこの地域から撤退させたいと考えていたが、「湾岸戦争」をその絶好の機会として、日本を多国籍軍隊に参加させて、中東地域で植民地主義的な支配の経験のなかった日本を『手を汚れた国』にしてしまおうと画策したが、平和憲法のお陰で結局日本は130億ドルの貢献金の提供だけで踏み止まった。
【引用終わり】
湾岸戦争によって、日本がイラクに築き上げた「利権」は、ほぼ完全に消滅しました。時を同じくして日本ではバブルが崩壊し、長い長い不景気の時代に突入したのです。この不景気は、日本が中東市場から閉め出され、飽和寸前の北米市場に頼らざるを得なくなったことと、なんらかの因果関係があるのではないでしょうか?
>イラク戦争の結果、一番利権を得たのはロシアであったかも
>しれませんね。
「利権」とか「経済的利害」の面で見れば、ロシアは一番の「被害者」です。イラク戦争前にロシアとフランスは、イラクとの間に多くの「開発契約」を結び、経済制裁が解除されさえすれば、すぐにでもイラクのオイルマネーが露仏の経済界に流れ込む手はずになっていたのです。両国が強硬に「イラク戦争反対」を唱えたのも、そうした背景があったからだと言われています。
イラク戦争によって、露仏が持っていた「イラク利権」は空手形となり、有利な契約を結ぶために貸し出した借款まで「債権放棄」させられてしまいました。
しかし、クレムリンのブレーン達は、こうした「経済的損失」を「重大なことではない」と思っているようで、北野幸伯氏著「ボロボロになった派遣国家」には、プーチン政権がイラク戦争を「米国の自縄自縛」と見て歓迎している様子がレポートされています。
これは メッセージ 70031 (lonlontimago さん)への返信です.
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