対イラク武力行使

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高木俊郎著「陸軍特別攻撃隊」上

投稿者: forever_omegatribe 投稿日時: 2005/04/19 21:58 投稿番号: [69066 / 118550]
飛行機の故障のために出撃できなくなっても「どうして生きて帰ってきたか」「死ねないようないくじなしは、特攻隊の面汚しだ」なんて言われました。

(特攻隊になった)佐々木伍長は体当たりするのではなく、『(どうしても、爆弾をおとす方法はないのだろうか)』と考えて、飛行機のところに行ったら、他の隊員たちも同じことを考えて、飛行場に行った。どうやって爆弾を落下させることができるるのか機械をいじったりしたよ。

(島村曹長)「もういい。さっき、参謀長が俺達のことを、志願してきたなんていうもんだから、胸糞悪くなって。誰が志願なんかするもんか。俺なんかー」と、言いかけて、廊下の壁に寄りかかった。
「俺なんか、いい死場所を与えてやる、と言われたんだ。今までの罪を許すから、立派に死ねというわけさ。カフェーにいる女と一緒になったから、不名誉だ。要監視だ、とさんざんいじめられて、その挙句が特攻隊なんだ。」(中略)
梨子田曹長が抱き起こすと、泣きじゃくる声が聞こえた「女がカフェーで働いていたのが、何が悪いと言うんだ。あいつは、かわいそうな女なんだ」

他には

宇多伍長は、声を上げて泣いていた。

「どうしただ、宇多」
  声をかけると、宇田伍長は声を押さえたが、むせび泣くのをとめることは出来なかった。
「どうしただ。泣くな」
梨子田曹長が肩に手をかけて、木から離すようにすると、
「どうもしません」
と、うつむいて、しゃくりあげていた。
「どうもしないで泣くやつがあるか。みっともないぞ。何かがあっただか。」
「何もありません。阿部少佐殿の話を聞いて、国の両親に、どうして知らせてやれるかと思ったら、急に」
といいかけて、しゃくりあげる。

いつも元気なことを言っている米津少尉だったが、今、体当たり攻撃に出発する間際になって、泣いていたのだ。

(坂川少佐)「そうだな。しかし、貴公はどうだ。特攻隊になって突っ込む覚悟はあるか」

(中略)
「こんなことを聞くのは、あとで貴公がいくじなしだとやっつけるためではない。本当の気持ちが知りたいんだ。」
「はい。脇森は普通の戦闘操縦者として、戦って死にたいと思いますし、生き抜きたいと思います」
「よし。俺もそうだ。実はな、戦訓情報を調べてみると、特攻隊の戦果は悲惨だな。貴公も体当たりは一発必中だというが、命中率は10%もいっていない。アメリカ側の通信を傍受した判断では、たった3%だ。こんなことぉいうと、神に対する冒涜をするようだが、やむをえない」
(中略)
「特攻隊は有給の大儀のために死ぬなどといったって、おだてあげているようなもんだ。悠久の大義だからといって、簡単に敵艦にぶつかるもなじゃない。人間の本能は恐ろしいからな。ぶつかりそうになって、瞬間に上げ舵を取って、かえって海に突っ込んでしまうのもあるらしい。これは人間の本能がそうさせるので、本人の覚悟が出来ているとか、いないの問題でない。こうして死んだ多くの特攻隊員を。俺はかわいそうに思う。そして、こんな戦法を机の上ででっち上げたやつは、参謀本部の誰か知らんが、憎んでいるし、軽蔑している。」
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