北朝鮮の【ノドン】迎撃可能?
投稿者: dorawasabi5001 投稿日時: 2004/12/11 23:13 投稿番号: [59446 / 118550]
★時事通信によると、北朝鮮が保有している弾道ミサイルのノドン(射程約1300キロ)について、
米政府が「(開発中の)海上配備型のミサイルと地対空誘導弾で迎撃が可能になる」と日本政府に伝えていたことが12月25日、明らかになったとのことです。
この件について、米国の「憂慮する科学者同盟(UCS)」のミサイル問題専門家デイビッド・ライトにコメントを求めたところ、
これまでの実験の方式からいって、ノドンの「脅威に海上配備のシステムで対処できると米国が日本に請け合うことは全くできない」との返事が来ました。
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙が、日本の通信社の記事として、このことを報じたので、それをライトに送ってコメントを求めたのです。
時事通信は、さらに、米国が迎撃試験を実施しているイージス艦装備の「海上配備型上層システム」と、既に運用試験を終了した地上発射型のパトリオット・システム「PAC−3」でノドン迎撃能力が確認されたという、と続けています。
トリビューン紙が触れているのは、海上配備に関する部分だけです。
ライトは次のようにいいます。
「イージス・リープ・システム(海上配備型システム)は、これまでのところ、3回迎撃実験が行われているが、それらはすべて、【射程700kmの実験ミサイル】に対するものだ。
そしてこれらのテストでは、ブースター(推進部分)と弾頭が一体となったミサイルを標的にしている。
だから、標的は非常に大きいものとなっている。
【ノドンでは、弾頭が切り離される。】
【テストで迎撃体が衝突したのは、ミサイル本体であって、弾頭部分ではない。】
【従って、ノドンに対してどう機能するかは全く分からない。】
ノドンの脅威に海上配備のシステムで対処できると米国が日本に請け合うことは全くできないのは間違いのないところだ。」
そもそも北朝鮮がノドンを日本に向けて発射する気があるかどうかは別として、
【迎撃能力についての誤った想定に基づいて配備が決まったり、外交が行われたりしないようにしなければなりません。】
この海上配備型システムは、「海軍戦域大(NTW)」システムと呼ばれていたものです。
米国は、このシステムを、
【その実際の迎撃能力に関わらず】2005年当たりに「緊急」配備することを検討しています。
日本が共同技術研究をしているのは、このシステムの第二段階のもので、どういう仕様になるかもまだ決まっていません。
これまで行われた迎撃実験は、2002年1月25日、6月13日、11月21日の3回で、いずれもハワイ沖で行われました。カウアイ島から標的のアリーズ・ミサイルを打ち上げ、これを、イージス艦レイク・エリーから打ち上げた迎撃ミサイル(SM−3)に載せた迎撃体(LEAP)で迎え撃つというもので
す。
最初の2回が高度約160km、3回目のものが高度約150kmで「命中」しました。
1月のテストに関するライトの論文[pdf](2002年3月3日)によると、
標的のミサイルのアリーズは、最大射程700km、ロケット燃料が燃え尽きたときのスピード約2.4km/秒です。(ノドンは、射程約1300km、スピードは約3km/秒といわれています。)アリーズの長さは、10.5m以上、最大部分の直径は約1.3mです。
【ところが、海上配備システムで実際に相手にしなければならない弾頭の直径は、長さ2m、直径1m程度だろうということです。】
標的が大きいということは、二つの意味で重要だとライトは指摘しています。まず、イージス艦のSPY−1レーダーでの補足が容易になります。
そして、迎撃ミサイルの体当たり装置でぶつかる相手が大きいから、当たりやすいということです。
後の2回の実験もこの点では同じ方式です。さらに数回同様の実験が行われることになっています。
地上配備のPAC3はそもそも短距離ミサイル(スカッドなど)を対象にしたものです。
しかも、守る対象は狭い地域の基地や軍隊です。日本全土を守ろうとすれば、PAC3を100カ所に配備しなければならないという国防省の試算があります。
実際に当たるかどうかは、別問題です。
【さらに、相手が弾頭の囮を使うとか、化学兵器や生物兵器を入れたいくつもの子弾を使うとかという事態を想定すれば状況はさらに難しくなります。】
これは、大陸間弾道弾の迎撃の場合の問題と同じものです。(関連記事)
これでどうして米国が迎撃能力を請け合ったことになっているのか、国会などでの真相究明・調査が必要です
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米政府が「(開発中の)海上配備型のミサイルと地対空誘導弾で迎撃が可能になる」と日本政府に伝えていたことが12月25日、明らかになったとのことです。
この件について、米国の「憂慮する科学者同盟(UCS)」のミサイル問題専門家デイビッド・ライトにコメントを求めたところ、
これまでの実験の方式からいって、ノドンの「脅威に海上配備のシステムで対処できると米国が日本に請け合うことは全くできない」との返事が来ました。
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙が、日本の通信社の記事として、このことを報じたので、それをライトに送ってコメントを求めたのです。
時事通信は、さらに、米国が迎撃試験を実施しているイージス艦装備の「海上配備型上層システム」と、既に運用試験を終了した地上発射型のパトリオット・システム「PAC−3」でノドン迎撃能力が確認されたという、と続けています。
トリビューン紙が触れているのは、海上配備に関する部分だけです。
ライトは次のようにいいます。
「イージス・リープ・システム(海上配備型システム)は、これまでのところ、3回迎撃実験が行われているが、それらはすべて、【射程700kmの実験ミサイル】に対するものだ。
そしてこれらのテストでは、ブースター(推進部分)と弾頭が一体となったミサイルを標的にしている。
だから、標的は非常に大きいものとなっている。
【ノドンでは、弾頭が切り離される。】
【テストで迎撃体が衝突したのは、ミサイル本体であって、弾頭部分ではない。】
【従って、ノドンに対してどう機能するかは全く分からない。】
ノドンの脅威に海上配備のシステムで対処できると米国が日本に請け合うことは全くできないのは間違いのないところだ。」
そもそも北朝鮮がノドンを日本に向けて発射する気があるかどうかは別として、
【迎撃能力についての誤った想定に基づいて配備が決まったり、外交が行われたりしないようにしなければなりません。】
この海上配備型システムは、「海軍戦域大(NTW)」システムと呼ばれていたものです。
米国は、このシステムを、
【その実際の迎撃能力に関わらず】2005年当たりに「緊急」配備することを検討しています。
日本が共同技術研究をしているのは、このシステムの第二段階のもので、どういう仕様になるかもまだ決まっていません。
これまで行われた迎撃実験は、2002年1月25日、6月13日、11月21日の3回で、いずれもハワイ沖で行われました。カウアイ島から標的のアリーズ・ミサイルを打ち上げ、これを、イージス艦レイク・エリーから打ち上げた迎撃ミサイル(SM−3)に載せた迎撃体(LEAP)で迎え撃つというもので
す。
最初の2回が高度約160km、3回目のものが高度約150kmで「命中」しました。
1月のテストに関するライトの論文[pdf](2002年3月3日)によると、
標的のミサイルのアリーズは、最大射程700km、ロケット燃料が燃え尽きたときのスピード約2.4km/秒です。(ノドンは、射程約1300km、スピードは約3km/秒といわれています。)アリーズの長さは、10.5m以上、最大部分の直径は約1.3mです。
【ところが、海上配備システムで実際に相手にしなければならない弾頭の直径は、長さ2m、直径1m程度だろうということです。】
標的が大きいということは、二つの意味で重要だとライトは指摘しています。まず、イージス艦のSPY−1レーダーでの補足が容易になります。
そして、迎撃ミサイルの体当たり装置でぶつかる相手が大きいから、当たりやすいということです。
後の2回の実験もこの点では同じ方式です。さらに数回同様の実験が行われることになっています。
地上配備のPAC3はそもそも短距離ミサイル(スカッドなど)を対象にしたものです。
しかも、守る対象は狭い地域の基地や軍隊です。日本全土を守ろうとすれば、PAC3を100カ所に配備しなければならないという国防省の試算があります。
実際に当たるかどうかは、別問題です。
【さらに、相手が弾頭の囮を使うとか、化学兵器や生物兵器を入れたいくつもの子弾を使うとかという事態を想定すれば状況はさらに難しくなります。】
これは、大陸間弾道弾の迎撃の場合の問題と同じものです。(関連記事)
これでどうして米国が迎撃能力を請け合ったことになっているのか、国会などでの真相究明・調査が必要です
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これは メッセージ 1 (topics_editor さん)への返信です.
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