対イラク武力行使

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劣化ウランに関して

投稿者: NATROM 投稿日時: 2004/10/29 15:44 投稿番号: [56765 / 118550]
・独自で現地調査をしたわけでもない資料を、どうして信用できるのか

現地調査がなされていても、科学的に妥当な資料になるとは限りません(たとえば、ジャミーラ・高橋氏の現地調査が信用できるか?)。不十分な現地調査よりも、十分なレビューのほうが信用できます。少なくとも現在手に入る証拠からは、イラクで起こっている、白血病を含めたがんの増加(増加が事実であるとして)は、劣化ウランが原因とは考えにくいということです。

科学の世界では、驚くべき主張ほど強い証拠が要求されます。たとえば、「劣化ウランの曝露から20年後に肺癌の発生率が2倍になった」といった主張よりも、「劣化ウランの曝露からわずか数年で肺癌の発生率が5倍に、白血病をはじめとして他のがんの発生率も軒並み上昇した」という主張のほうが、強い証拠が必要なのです。私が調べた限りでは、不十分な証拠しか存在しません。WHOは現地調査を行っているということなので、その結果が出るのを待ちましょう。



・非科学的な部分

take_the_rag_awayさんのmsg56524から引用します。

>少なくとも、「たった1個のα粒子を細胞に当てただけでも、ほぼ
>確実に突然変異が起こる」については、確率から言って、はっきり
>「有り得ない」と断言できると思います。

私が「ダウト」した部分です(msg56482)。私はより慎重な表現をしましたが、take_the_rag_awayさんの意見にほぼ同意します。この部分もかなり「驚くべき主張」であり、強い証拠が必要なところですが、「1992年におこなわれたイギリスの医学者グループによる研究」とだけあって、リファレンスの提示がありません(7)。どういうこと?科学的な知識のある人向けに書かれているのではない文献ではよくあることです。

「武力紛争における劣化ウラン兵器の使用(8)」には、「劣化ウラン問題との関連では、1個のアルファ粒子でも細胞内に遺伝子不安性を誘発しうること、近傍細胞へのアルファ線の集中的打撃が発ガンの可能性を高めることなどが、民間研究者によって強調されている」とありますが、なんと参考文献が『劣化ウラン弾―被害の実態と人体影響』(7)です。篠田英朗氏は、(7)の断定的な表現を疑問には思わなかったのでしょうか。(「たった1個でも突然変異を確実に引き起こす」→「遺伝子不安性を誘発しうる」と表現が変わっているところを見ると、マズイ表現であったことはわかっていたのだろう)。こうなると、(8)の他の参考文献は果たして信用できるのか、という別の問題が生じます。

(7) http://www.jca.apc.org/stopUSwar/UMRC/du_human_effect.htm
(8) http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/Pub/29.html
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